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【作品紹介】博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか

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Dr.Strangelove or:How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb(IMDb) 邦題/博士の異常な愛情:または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか 原題/Dr.Strangelove or:How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb 公開日/1963年12月3日(94分、モノクロ) 日本公開/1964年10月6日 製作会社/ホーク・フィルムズ 製作/スタンリー・キューブリック 監督/スタンリー・キューブリック 原作/ピーター・ジョージ「赤い警報」 脚本/スタンリー・キューブリック、テリー・サザーン、ピーター・ジョージ 撮影/ギルバート・テイラー 編集/アンソニー・ハーヴェイ 音楽/ローリー・ジョンスン 美術/ケン・アダムス 特殊効果/ウォーリー・ヴィーナース 出演/ピーター・セラーズ(マンドレイク大佐、マフリー大統領、ストレンジラヴ博士)、ジョージ・C・スコット(タージトソン将軍)、スターリング・ヘイドン(ジャック・リッパー将軍)、スリム・ピケンズ(コング少佐)、キーナン・ウィン(グアノ大佐)、ピーター・ブル(デサデスキー駐米ソ連大使)、トレイシー・リード(スコット嬢)ほか 配給/コロムビア映画 ●ストーリー  1年以上の間、西側高官の間でソ連が最終兵器の「皆殺し装置」が完成しつつあるとの噂が広まっていた。  バープルソン空軍基地。イギリス軍の派遣将校マンドレイク大佐に基地司令官のリッパー将軍から緊急指令が発令される。それは「R作戦」といい演習ではないという。加えて隊員の私物のラジオを没収せよと指示された。ソ連への隣接空域を飛行中の50メガトンの核爆弾を積んだコング少佐のB-52にもR作戦が指示された。にわかに信じられない隊員たち、だが指令は確認された。美人秘書と情事を楽しんでいたタージドソン将軍にR作戦が発動された事を知らせる電話がかかってくる。まだ危機感は薄く、国防総省の様子を見てくると秘書に告げる将軍。バープルソン空軍基地では敵襲に備えるようリッパー将軍が指示を与えていた。ラジオを見つけたマンドレイク大佐は何気なくスイッチを入れると通常放送だと気付く。放送をリッパーに聴かせ自国に核攻撃がない事を説明し、攻撃機を呼び戻そう...

【俳優】ウィリアム・シルヴェスター(William Sylvester)

  『2001年宇宙の旅』のフロイド博士を演じた。他の出演作は『コンクリートの中の男 』(1949)、『撃滅戦車隊3,000粁(キロ) 』(1950)、『記憶喪失の男』(1954)、『怪獣ゴルゴ』(1961)、『BM15必死の潜行』(1964)、『吸血鬼シニスターの復讐』(1965)、『007は二度死ぬ』(1967)、『怪奇!魅惑の魔女』(1968)、『チャレンジャー』(1970)、『殺人者の影』(1970)、『地下室の魔物』(1973)、『破壊! 』(1974)、『有罪か無罪か』(1975)、『ヒンデンブルグ』(1975)、『天国から来たチャンピオン』(1978)など。  1922年1月31日アメリカ・カリフォルニア州オークランド出身、1995年1月25日死去、享年72歳。

【登場人物】ヘイウッド・フロイド(Dr. Heywood Floyd)

  『2001年宇宙の旅』に登場する人物の中で一番地位の高い、アメリカ宇宙飛行会議の議長。いかにも役人っぽい上から目線の言動や、HALの反乱事件の黒幕っぽく嫌な印象でしたが、続編の『2010年』ではロイ・シャイダーが演じて精悍になった上にいい人に。なんだかなあ。  演じたのはウィリアム・シルヴェスター。

【トリビア】悪夢(Nightmare)

  『非情の罠』でデイヴィが試合に負けた夜に見る悪夢は、試合から帰るバス(バスで試合に向かうシーンはある)で見た風景に観客の罵声が重なる、という理解ででいいんでしょうか。「後のスターゲートシークエンスに影響を与えた云々」はあんまり考えなくてもいいような気もしますが、実はこのシーンには裏話があります。ボクサー姿のデイヴィが、NYの街をふらついているシーンを撮影したのですが、それを見た通行人が驚いてくれなかった(いかにも他人には無頓着な都会的な反応ですね)ので、ボツになったそうです。その映像を想像しながら例の罵声と合わせれば・・・キューブリックが本来やりたかったシーンが見えてきますね。

【関連記事】「アイズ・ワイド・シャット」は駄作!キューブリックが告白!?

 「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」で知られる巨匠スタンリー・キューブリックが、俳優のR・リー・アーメイに自身の遺作「アイズ・ワイド・シャット」(99)を駄作と告白していたことが、米RADAR誌により明らかになった。  R・リー・アーメイは87年のキューブリック監督作「フルメタル・ジャケット」に海兵隊の教官役として俳優デビューを飾り、それ以来キューブリックとは親交があったという。アーメイは今月に全米公開となる自身の出演作「テキサス・チェーンソー/ビギニング」の取材で、キューブリックのことを聞かれ「スタンリーが、亡くなる2週間前に電話があったんだ。『アイズ・ワイド・シャット』について2時間くらい話したんだけど、彼は“今回の映画はクソだ”と言い、主演のトム・クルーズ&ニコール・キッドマン夫妻(当時)のやり方に付き合って批評家とランチをするのにもうんざりしていたようだ。彼はシャイで臆病な小心者で、本当に強い人間じゃないんだよ。だからこそ、彼はビッグスターとは映画を作りたがらなかったんだ。スターに思い通りにやらせたら、彼はコントロール出来ないからね。それで、彼の映画もダメになったと言うわけだ」と話している。  アーメイの言葉をどこまで信じていいか分からないが、トム・クルーズファンにとってはまたもや耳の痛いニュースだ。 (<引用:eiga.com/2006年10月6日)  ・・・これはさすがににわかには信じられません。トムは撮影が際限なく長引くのを不満に思い、それをやんわり批判していたはずで、その事は撮影がキューブリックペースで進んでいた事の証明になると思うのですが・・・。この記事のソース、信用できるんでしょうか?

【スタッフ】モリス・ブーゼル(Morris Bousel)

  『非情の罠』で大きくプロデューサーとしてクレジットされているが、実はキューブリックとは家族ぐるみの付き合いがあったブロンクスの薬剤師で、製作資金のほとんどの4万ドルを借りた。だが回収できたのはその半分くらいだったという。

【俳優】シェリー・ウィンタース(Shelley Winters)

 『ロリータ』でロリータの母親、シャーロット・ヘイズを演じた。遅刻魔でダンスが苦手、あげくにハンバートとのベッドシーンは恥ずかしがってしまって手に負えないとかなり大変な女優だったようだ。さしものキューブリックも「シェリーはとても扱いにくい」と愚痴る始末。  他の主な出演作は『風を起す女』(1943)、『再会』(1944)、『カバーガール』(1944)、『今宵よ永遠に』(1945)、『千一夜物語・魔法のランプ 』(1945)、『わたしのあなた』(1946)、『スージー売り出す』(1946)、『ニューオリンズ』(1947)、『二重生活』(1947)、『都会の叫び』(1948)、『赤い河』(1948)、『暗黒街の巨頭』(1949)、『ウィンチェスター銃'73』(1950)、『ダニー・ウィルソン物語』(1951)、『その男を逃すな』(1951)、『陽のあたる場所』(1951)、『重役室』(1954)、『サスカチワンの狼火 』(1954)、『マンボ』(1954)、『黄金の銃座』(1955)、『俺が犯人(ホシ)だ!』(1955)、『嵐の中の青春』(1955)、『悪徳』(1955)、『狩人の夜』(1955)、『拳銃の報酬』(1959)、『アンネの日記』(1959)、『俺の墓標は立てるな』(1960)、『明日なき十代』(1961)、『チャップマン報告(レポート)』(1962)、『禁じられた家』(1964)、『いつか見た青い空』(1965)、『偉大な生涯の物語 』(1965)、『動く標的』(1966)、『アルフィー』(1966)、『想い出よ、今晩は!』(1968)、『インディアン狩り』(1968)、『狂った青春』(1968)、『おかしなおかしなおかしな親父』(1970)、『血まみれギャングママ』(1970)、『最後のインディアン』(1970)、『無実の死』(1971)、『ヘレンに何が起こったのか?』(1971)、『誰がルーおばさんを殺したか?』(1972)、『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)、『ダイナマイト諜報機関/クレオパトラ危機突破』(1973)、『セックス・シンボル』(1974)、『ラッキー・タッチは恋の戦略 』(1975)、『MR.ダイヤモンド』(1975)、『怒りの凶弾』(1975)、『テナント』(1976)、『グリニッチ・ビレッジの青春』(1976)、『囁...