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【ブログ記事】シェリー・デュバル逝去の報に接して感じたこと

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おそらく生涯最後の出演になる、インディーズホラー映画『フォレストヒルズ』(公開未定)に出演したシェリー・デュバル  『シャイニング』でジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)の妻、ウェンディ・トランスを演じたシェリー・デュバルさんが2024年7月11日、糖尿病の合併症で亡くなりました。享年75歳でした。  シェリーが精神疾患と糖尿病を患っていたのは当ブログでも何度かご紹介した通りですが、当人が精神疾患の治療を拒否していたのは事実のようで、そうであれば糖尿病の治療も拒否していた可能性があります(投薬程度の治療はしていたかもしれません)。晩年は歩行も困難になり、車で移動していたという記事も目にしていました。ならば、糖尿病の合併症で死去いうのはある程度予想がつく結末であり、本人が望んだ穏やかな生活での結果だとしたら、遅かれ早かれ死は彼女のすぐ近くにあったのだろうと思います。  重度の糖尿病は精神の不調をきたすことが知られています。もしシェリーの精神疾患の原因が糖尿病によるものであれば、かなり筋の通った推察になりますが、これはあくまでも「推察」の域を出ません。過去には「『シャイニング』におけるキューブリックによるイジメのせい」などとデマが流布されたこともありますが、それは様々な事実や本人の証言から完全に否定されています。  実際のシェリーは『シャイニング』で演じたウェンディのような「ひ弱で怖がりでオドオドしたいじめられやすい女性」とは正反対で、自立した自我を持った強い女性でした。それは女優という与えられる仕事だけではなく、自らプロデュース業に乗り出し成功を収めたことからもわかります。ですが突然2002年にそれらを全て放棄し、テキサスに引きこもってしまいました。その原因はノースリッジ地震(1994年)と兄弟の重病(ガン)と説明しましたが、これがそのまま精神疾患の原因とは考えにくいです。なぜなら時期が合わないからです。  パートナーのダン・ギルロイ氏によれば、精神疾患は2000年代のある日突然に始まったそうで、その日以降、シェリーは目に見えない敵に怯える、指をパチパチと鳴らす、突然視界から消えるなど挙動不審を繰り返すようになったといいます。個人的には、その精神疾患による突然の精神の不調により、突発的に自死を選んでしまうことを危惧していて、それによってキューブリックに対して謂れ...

【関連記事】キューブリックに直接会ってインタビューを敢行した数少ない(唯一?)の日本人、映画評論家の河原畑寧(かわらばた・やすし)さんが逝去されました

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ジェローム・アジェルの『メイキンク・オブ・2001年宇宙の旅』の原書(左)と訳本(右)  映画評論家の河原畑寧(かわらばた・やすし)氏が4日、肺がんのため死去した。88歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は妻、設子さん。  東京大学卒業後、1957年に読売新聞社入社。69年から映画評を担当し、カンヌを始めとする数多くの国際映画祭も取材した。94年の定年退職後は映画評論家として活動。2017年に日本映画ペンクラブ賞と「映画の日」特別功労章を受けた。著書に「映画への旅」がある。 (引用: 読売新聞/2023年2月07日 )  キューブリックファンには馴染み深い、映画評論家の河原畑寧さんが逝去されました。故人のご冥福をお祈りいたします。  河原畑さんといえば、ジェローム・アジェルの『メイキンク・オブ・2001年宇宙の旅』(上記画像)で唯一紹介されている日本人の評の執筆者として有名です。初公開時に作品の本質を見事に言い当てているのはさすがですね。この件に関して、同じくキューブリックファンには忘れらない映画評論家の石上三登志氏は「当人は(掲載の事実を)知らなくて僕が教えた」「悔しかったよ、もう。笑」と羨ましがっていました。  その河原畑さんは、キューブリック本人に直接会ってインタビューを敢行した数少ない(唯一である可能性も)日本人です。そのインタビューはイメージフォーラム1988年6月号に掲載されています。キューブリックが河原畑さんのインタビューを受ける気になったのは、『メイキング…』での好意的な評が影響したのではないかと想像しています。キューブリックは意外と評価や評判を気にする人なので。  河原畑さんのような「『2001年…』リアルタイム世代」が次々に鬼籍に入るのは年代的にしかたがないこととはいえ、とても寂しい限りです。現在の若い映画ファンはキューブリックをリアルタイムで知らないせいか、神格化するか鬼畜扱いするかの二極化が進んでいるような気がします。私たちのような「キューブリックリアルタイム世代」がなるべく正しいキューブリック像を伝え、残していくことはますます重要になってくるでしょう。河原畑さんのお力には及ぶべくもないですが、私もソースに基づいた正しい情報発信を肝に銘じつつ、河原畑さんへの感謝と哀悼の意を表したいと思います。

【関連記事】スタンリー・キューブリックの代理人兼弁護士、ルイス・C・ブラウ氏が99歳で死去

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キューブリックとブラウ。『2001年宇宙の旅』のセットにて Louis C. Blau, Entertainment Attorney Who Represented Stanley Kubrick, Dies at 99 Entertainment attorney Louis C. Blau, who represented directors Stanley Kubrick and Francois Truffaut, Motown founder Berry Gordy and actors including Donald O’Connor, Mitzi Gaynor, Walter Matthau, Richard Widmark and Lana Turner, has died. He was 99.  スタンリー・キューブリックやフランソワ・トリュフォー監督、モータウンの創始者ベリー・ゴーディ、俳優のドナルド・オコナー、ミッツィ・ゲイナー、ウォルター・マッソー、リチャード・ウィドマーク、ラナ・ターナーなどのエンターテインメント界の弁護士だったルイス・C・ブラウが死去した。99歳だった。 (以下リンク先へ: Variety/2014年6月2日 )  『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』のインタビューに登場していたルイス・C・ブラウが死去しました。99歳とはずいぶんと長命でした。故人のご冥福をお祈りいたします。

【関連記事】訃報:浜野保樹さん62歳=東京工科大教授

 浜野保樹さん62歳(はまの・やすき=東京工科大教授、東京大名誉教授、メディア論)3日、脳梗塞(こうそく)のため死去。通夜、葬儀は未定。  アニメや映画研究で知られ、編著に「メディアの世紀」「大系黒澤明」など。 (引用: 毎日新聞/2014年1月3日 )  キューブリック関連書籍の邦訳やメディア論の名著『キューブリック・ミステリー「2001年宇宙の旅」論』</a>で有名な浜野保樹さんが亡くなられました。キューブリックに通じた翻訳者だっただけにその早すぎる死は残念でなりません。故人のご冥福をお祈りいたします。合掌。

【関連記事】『非情の罠』のヒロイン、アイリーン・ケーン死去

スタンリー・キューブリック監督の映画『非情の罠』の主演女優アイリーン・ケインが死去  スタンリー・キューブリック監督の1955年の映画『キラーズ・キス』で主演を務めたアイリーン・ケインさんが、膵臓癌のためニューヨークで亡くなった。  ケインは後に結婚後の姓であるクリス・チェイスで著名人の自伝の共著者となり、キューブリックの犯罪ドラマでボクサーに恋するダンサーを演じた。  女優は後に「ばかげた映画だった」と語った。、外部の「お金も名前もないまま作られた」  10月31日に亡くなったケインは、ジャーナリズムの世界に転向する前に、ブロードウェイやテレビに出演していた。  ハリウッド・レポーターによると、外部の彼女の家族は死亡時の年齢を確認することを拒否した。  元モデルの彼女は1962年に、ピューリッツァー賞を受賞した劇作家メアリーの息子でテレビプロデューサーのマイケル・チェイスと結婚した。  彼女はその後、女優のロザリンド・ラッセル、コメディアンのアラン・キング、元ファーストレディのベティ・フォードの自伝の共著者となった。 (引用: BBC News/2013年11月4日 )  『非情の罠』でヒロインのグロリアを演じたアイリーン・ケーンが10月31日に膵臓がんでニューヨークにて死去しました。アイリーン・ケーンは1962年にテレビプロデューサーのマイケル・チェイス(ピューリツァー獲得の脚本家メアリー・チェイスの息子)と結婚し、クリス・チェイスの名前でジャーナリストとして活躍、女優のロザリンド・ラッセル、コメディアンのアラン・キング、フォード元大統領の妻のベティ・フォードの自叙伝を共同執筆しました。  生年月日、享年齢は不詳。故人のご冥福をお祈りいたします。

【関連記事】「ヨーダ」生みの親スチュアート・フリーボーンさんが死去

 映画『スター・ウォーズ』の人気キャラクター・ヨーダのデザイナーとして知られるスチュアート・フリーボーンさんが現地時間5日、ロンドンで死去した。98歳。The Hollywood Reporterなどが報じた。  スチュアートさんは1930年代からキャリアをスタートさせ、デヴィッド・リーン監督、スタンリー・キューブリック監督、シドニー・ルメット監督などの作品で活躍したメイクアップアーティスト。とりわけ『博士の異常な愛情』では、主演のピーター・セラーズの1人3役を実現させるなど、その功績から伝説的存在として知られている存在だ。  また『スター・ウォーズ』シリーズでは、ヨーダやチューバッカ、ジャバ・ザ・ハットをデザインした。訃報を受け、ジョージ・ルーカスは「『スター・ウォーズ』に関わる前から、彼はメイクアップの伝説的存在だった」と振り返ると、「彼の芸術性と職人芸は、創造したキャラクターの中で永遠に生き続けることでしょう。『スター・ウォーズ』で彼が手掛けたキャラクターは若い世代によって新しく解釈されるかもしれませんが、彼の魂は継承されるのです」との声明を発表している。  スチュアートさんは、妻ケイさん、息子グラハムさんと共に活動。グラハムさんは1986年に、ケイさんも昨年死去している。(編集部・福田麗) (引用: シネマトゥデイ芸能ニュース/2013年2月7日  )  もちろん『博士の異常な愛情』のピーターセラーズの扮装も見事でしたが、何と言っても『2001年宇宙の旅』の猿人のメイキャップは素晴らしかったです。あなたの仕事は永遠に映画史に刻まれています。長い間お疲れさまでした。