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【インスパイア】ボブ・ディランが『ロリータ』にインスパイアされて書いた曲?『女の如く(Just Like a Woman)』

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上がボブ・ディランが描いた絵。下がその元になったキューブリックの『ロリータ』のワンシーン。あまりの一致度にトレースを疑ってしまう  2016年にノーベル文学賞を受賞した(個人的にはとても「的外れ」だとは思いますが)世界的ミュージシャンでアーティストのボブ・ディランは、絵も描くことが知られていて、ザ・バンドの名盤『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』や、自身のアルバム『セルフ・ポートレイト』のジャケットでその筆致を見ることができます。2010年には東京・六本木で絵画展が開催されました。そのディランが2016年にキューブリックの『ロリータ』のワンシーンを描いた作品が上記になります。また、その『ロリータ』についてもラジオ番組でナボコフの小説やキューブリックの映画版の『ロリータ』が気に入っていた旨を語ったそうです。  となると、名盤『ブロンド・オン・ブロンド』(1966)に収録された曲『女の如く(Just Like a Woman)』の歌詞を、がぜん興味深く聴くことができるようになります。 Nobody feels any pain Tonight as I stand inside the rain Everybody knows That Baby’s got new clothes But lately I see her ribbons and her bows Have fallen from her curls She takes just like a woman, yes, she does She makes love just like a woman, yes, she does And she aches just like a woman But she breaks just like a little girl 誰も痛みを感じない 今夜僕は雨の中に立っていても 誰もが知っている あの娘が新しい服を買ったことも でも最近、あの娘の巻き毛から リボンやタイがなくなったのを知った あの娘はまるで女のように、そうさ あの娘はまるで女のように愛し合う、そうさ そして、あの娘は女のように痛がる だけど、あの娘は少女のように傷つく この曲、 wiki には 1965年ツアー中の感謝祭の日に書かれたバラードで、アンディー・ウォーホールの「ファクトリー」に所属...

【スペシャルレポート】4K版『2001年宇宙の旅』をグランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞してきました。

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 2026年2月1日、4K版 『2001年宇宙の旅』をグランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞してきましたので、わかりやすいように感想を箇条書きにしたいと思います。こちらは「BESTIA(ベスティア)※4Kレーザー映像と3Dサウンドを融合させた独自規格のプレミアム映画鑑賞フォーマット」での鑑賞になりますのでご了承ください。 ・4K化により映像がより鮮明に。特に宇宙空間に星が(やり過ぎくらい)いっぱいになった ・音響面でも改善があり、宇宙ステーションロビーのアナウンスが聞き取りやすく(大き過ぎなくらい)なった ・ポッド這い出るボーマンのワイヤー影2本を消していなかった(詳細は こちら ) ・前奏、インターミッション(10分)あり。リゲティあり ・字幕は画面内表示 ・説明字幕追加 ・エンディングのドナウはフルバージョン ・最後にワーナーのメタルロゴ登場  『2001年…』は人気作のため、新しい映像フォーマットが登場する際、いの一番にそれに対応する作品のひとつです。ですので、2013年の『新(第四回)午前十時の映画祭』ではいち早くDCPでの公開になりました(それ以前は35mmフィルム)。つまり『2001年…』のDCPは15年くらいそのまま使われ続けてきたことになります。日進月歩のデジタルの世界で15年というのは非常に長い時間です。古い技術でDCP化された『2001年…』が、現在の最新上映設備を備えたシネコンでは役不足であるのは明白です。  そういう経緯もあって、やっと4K版新DCPが作られたわけですが、デジタルリマスタリングによって、当然ながら旧DCPより格段に画質・音質がアップしていました。ですが、それと同時に「古いフイルム時代の映画を高画質デジタル化する際の問題」も見えてきたように感じます。つまり「リマスタリングのしすぎ」。例えば今回の4K版『2001年…』では宇宙の星空が必要以上に強調され過ぎているように感じました。この星空を制作したダグラス・トランブルが「フィルムではあれだけ苦労した星空が見えない」と不満を漏らしていたのは事実ですが、それにしても星を輝かせ過ぎていると感じました。  また、サウンドトラックのリマスタリングにも問題を感じました。つまり、当時のアナログ音源をデジタル化し、現在のシネコンにふさわしいサントラに品質向上するための技術的問題です。1968年公開当...

【関連動画】『2001年宇宙の旅』の未公開シーンとセット画像を集めた動画と、クラビウス基地で登場したハンディカメラをニコンがデザインしたという説明の信憑性について

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動画内で「ニコン製」と説明されたハンディカメラと登場シーン  『2001年宇宙の旅』の製作時に撮影された写真と未公開シーンを集めた動画がありましたのでご紹介。  どの写真やイラストも こちら のサイトからの引用だと思いますが、引用元のサイトは製作当時撮影されたものと、後の時代に再現されたものが混在しているので、ある程度の知識がないと判断は難しいと思います。その点この動画でチョイスされている写真・イラストは私が判断するかぎり全て「当時もの」だと思います。ただし、概要欄で注釈がある通り、6:22の年老いたボーマンのメイク写真は『2010年』製作時のものですね。もちろんスターチャイルドの造形を担当したリズ・ムーアが『時計じかけのオレンジ』のヌードテーブルを製作している写真(5:18)も違いますが、まあこれはリズのキャリアを説明するために用意しただけなので、間違いとは言えないでしょう。  この動画で一番驚いたのは   クラビウス基地の会議室で使われていたハンディカメラはニコンが提供したという説明です。もちろん初耳です。確かにニコンのレンズはHALの見た目映像(魚眼)で使用され、プロップにも埋め込まれたことは知られています(詳細は こちら )。しかしこれはニコンが協力したというより、キューブリック側が「採用した」という話であって、レンズの入手は単に正規ルートで購入したということだと思います。ですがハンディカメラの話はそれとは異なり、ニコンがデザインしたものをキューブリック側に提供したということになります。そんな話は今まで見たことも聞いたこともありませんし、これを鵜呑みにすることはできないでしょう。なぜなら、それが事実なら日本人である我々がとっくに知っていなければならない話だからです。  キューブリックは『2001年…』の製作にあたり、映画内でロゴを登場させるなどの宣伝と引き換えに、数多くの企業に最先端の未来技術の提供を呼びかけました。それに応じたのがIBM、ベル、ボーイング、クライスラー、パンナム、BBC、GE、パーカーなどの企業です。その中にニコンが含まれていれば当然公開当時から話題になっていたはずです。動画内でその情報のソースは示されていない以上、軽々に鵜呑みにはできません。もちろん確かなソースがあれば別ですので、この情報の詳細をご存知の方がい...

【ブログ記事】キューブリックの三女ヴィヴィアン、CIA職員が「スタンリー・キューブリックを殺したのは私だ」とのTPVショーンのポストに「卑猥な嘘をでっち上げ」と大激怒!

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CIA職員、臨終の告白「スタンリー・キューブリックを殺したのは私だ」  スタンリー・キューブリックは映画を作っただけでなく、真実を暴いた。彼の遺作となった『アイズ ワイド シャット』は、エリート層の儀式の仮面を剥ぎ取り、編集版を提出してからわずか数日後に彼は亡くなった。  公式には心臓発作によるものとされたが、あるCIA職員は臨終の場で、上層部の命令による暗殺だったと告白した。  彼は、私たちが見た『アイズ ワイド シャット』はキューブリックの構想を歪めたバージョンだったと明かした。ナレーションは切り取られ、シーンは丸ごと削除され、エリート層の小児性愛ネットワークを暴くぞっとするようなサブプロットは編集室の床に埋もれていたのだ。 (引用: X@tpvsean/2024年8月19日 ) 父の死について、人々が狂気じみた嘘をでっち上げるのを止める術はない  @TPVSean の「報道」と、その生々しい「臨終の告白」を、私は無理やり最後まで見届けた。そこに真実があるのか​​どうか疑ったからではない―真実などない―ただ、反応する価値があるかどうか判断しなければならなかったからだ。  そこで、残酷なセンセーショナリズムよりも真実を重視する皆さんへ、私の反応を述べる。  父の死に関する何かを見るのは、いつも奇妙で非現実的で不安な体験だ。私自身も、父の死を悼み、深く悲しみ、苦しむ記憶を心に刻み、26年経った今でも涙を流す。そして、その場に居合わせたわけでもなく、父を知らず、何の繋がりもない、堕落した人々が、父の死因について卑猥な嘘をでっち上げている。  まるでマルウェアのように、父の死の真相に紛れ込んでいる。  ショーンが投稿した記事は、父の死に関する長年の陰謀論であり、全く真実ではない。しかし、そこに、人間によるマルウェアとしか言いようのない、忌まわしい例が付け加えられている。歪んだスリルを求める者が、父の人生に紛れ込もうとする、実にグロテスクな試みで名声を得ようとしているのだ。  見知らぬ男が留守番電話に、あなたの父を残酷に殴り、惨殺し、心臓を引き裂いたと告白する。嘘だと分かっていながら、それでもあなたはその残酷さとサディスティックな意図を受け止めざるを得ない。この臨終の懺悔者は、死者を搾取し、同時に悪意に満ちた嘘で生きている者を苦しめることを知りながら、堕落した自慰行為を行...

【ブログ記事】スケジュールも予算も守れず、際限なくテイクを繰り返すキューブリックは「無能監督」か?

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Stanley Kubrick(IMDb)  キューブリックは『時計じかけのオレンジ』以降の作品を全てワーナー・ブラザースの資金提供で製作していますが、それはワーナーが映画の内容と予算とスケジュール管理をキューブリックに一任するという、映画監督としては「破格の条件」を提示していたからで、例えば脚本や撮影中のラッシュフィルムを見せる見せないや、初号試写などもキューブリックの裁量で自由にできました。つまりワーナー側からすれば「キューブリックのやることに一切口出しできない」という、かなり不利な条件を呑んでいたということになります。それは裏を返せば「キューブリック作品は必ず利益を生む」という信頼であり、そしてキューブリックはほとんどの作品でその信頼(利益を出すこと)に応え続けていました(『バリー・リンドン』はかなり厳しかったようですが)。これは現在においてもスタジオ側がこれだけ映画監督に裁量権を与えることはなく、非常に稀有な例と言えるもので、この点を理解しておかないとキューブリックの映画製作のスタンスを完全に見誤ってしまいます。  例えば「テイクを際限なく繰り返すのは監督があらかじめビジョンを確立していないから」「スケジュール管理ができていない監督なんて無能」という批判です。これは、スタジオ側(出資側)に映画製作の権限を握られている場合には当てはまりますが、キューブリックの場合には当てはまりません。なにしろ何をどう撮ってどれだけ時間をかけるかはキューブリックの自由なわけですから、予算とスケジュールに縛られる一般の映画監督とは立場が全く異なるわけです。確かに監督がその作品のビジョンをあらかじめ確立しておき、予算やスケジュール通りに撮るというのは優秀な監督の条件ではありますが、それは予算やスケジュール、もっと言えば出資者側の(映画の内容に立ち入る)横槍にも振り回されるということであり、それはもう作家ではなく単なる専門職ということになってしまいます。つまりその認識だと「優秀な映画監督」とは「優秀な専門職人」であると言っているのと同義です。  もちろんどんな映画監督でも専門職人ではなく「作家」でありたいと努力しているとは思いますが、出資者側の権限が強い映画界では「ただの専門職」に成り下がってしまっているのが現状です。そんな映画界の悪しき常識の範疇でしかキューブリックを語れない(また...

【ブログ記事】『博士の異常な愛情』のB-52コクピットのセット資料となった書籍と、FBIの捜査対象になるかもという逸話の真実

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『博士の異常な愛情』コレクター・エディションDVD の特典映像『メイキング・ドキュメンタリー』より引用 ーアダム率いる美術チームはB52機内セットを米軍の協力なしで造った。 ピーター・マートン(美術監督):『戦略空軍命令』という本を見つけた。その表紙に我々が切望していた写真があった。写りは悪かったがB52のコクピットだ。それを手がかりに残りはすべて自分たちで創造したんだ。 ケン・アダム(美術監督):(ピーターは)素晴らしかった。機内のセットはすべてピーターに任せてあった。彼はスイッチや警告ランプに何時間も費やしてスタンリーを感心させた。 ーあまりにリアルなデザインに思わぬ波紋も起きた。 ケン・アダム:撮影中に何人か米国空軍の人間をセット見学に招待した。B52の機内を見て彼らは顔色を変えた。本物も同然だったらしい。CRMにいたるまでだ。翌日スタンリーがメモで、どこで資料を入手したのか確認してきた。ちゃんとした情報源で合法なんだろうなって。さもないと厄介だぞと心配していた。FBIの捜査が入るかもって。 (引用: 『博士の異常な愛情』コレクター・エディションDVD特典映像『メイキング・ドキュメンタリー』 )  キューブリックという人は、映画制作におけるあらゆる可能性を考え、検証し、対策を講じる非常に慎重な考えの持ち主だったのですが、それは本人曰く「チェスをするときの思考回路に似ている」と発言しています。すなわち、チェスでは次の一手を決めるとき、ありとあらゆる可能性を選択肢として全て並べ、その中からベストと思われる手を選択するのですが、それは映画制作についても同じだと言うのです。そんなキューブリックの姿を見てスタッフは「慎重すぎる」「心配性」などと評していたようなのですが、上記の「FBIの捜査対象になるかも」という発言もキューブリックの慎重さ、もしくは心配性な性格をよく表していると思います。  この「FBIの捜査対象になるかも」という発言がいつの間にか一人歩きし、実際に「FBIの捜査対象になった」と語られることもありますが、事実は以上のように「心配性のキューブリックがただ心配しただけ」の話です。FBIの捜査が実際に行われるか、もしくはその検討がなされたのなら「キューブリック伝説」として語られるべき逸話なのですが、残念ながら事実はそうではありません。キューブリックは秘密主義者...

【ブログ記事】カンヌ国際映画祭のカンヌ・クラシックで『バリー・リンドン』が4Kで上映

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 ライアン・オニールとマリサ・ベレンソンが主演を務めるスタンリー・キューブリック監督による、ウィリアム・メイクピース・サッカレーの18世紀の古典小説『バリー・リンドンの回想録』は、繊細で颯爽とした悪党の栄枯盛衰を描いた作品。アイルランドを追われたハンサムな若者レドモンド・バリー(オニール)は、決闘でイギリス軍将校を殺害したためアイルランドを追われ、プロイセンで兵士、スパイ、そしてヨーロッパのエリート層の間でギャンブラーとして一攫千金を夢見る。彼は名前を変え、富を求めて貴族(ベレンソン)と結婚するが、求め続けた成功はついに果たせない。 アカデミー賞4部門受賞:撮影賞、美術賞、衣裳デザイン賞、作曲賞 監督:スタンリー・キューブリック 製作年:1974年 製作国:イギリス、アメリカ 上映時間:184分 (引用: カンヌ映画祭公式サイト )  2025年5月23日、カンヌクラシックスのクロージング作品として上映された『バリー・リンドン』はクライテリオン社による新しい4K修復版で、35mmのオリジナルカメラネガの4Kスキャン、撮影時の正しいアスペクト比1.66:1で上映、サウンドはオリジナルの35mm磁気トラックから作成されたそうです。  上映当日、主演の一人であるマリサ・ベレンソンが登壇。映画はキューブリックとファンにはおなじみの映画評論家ミシェル・シマンに捧げられました。 4K版はクライテリオンから7月に4KUHDでリリースされる ことが決まっていますが、残念ながら日本語字幕はなし。まあなくても内容は知っているし困らないのですが、特典映像はないと困ります。ワーナーは出す気あるのでしょうか?でなければ『午前十時の映画祭』あたりでの上映を期待したいですね。

【ブログ記事】NHK『映像の世紀バタフライエフェクト〜AI未来を夢みたふたりの天才』に『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士が「不適切な引用」として登場

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 2025年5月19日にOAされたNHKの『映像の世紀バタフライエフェクト〜AI未来を夢みたふたりの天才』は、現在のコンピュータの基礎の基礎になったエニグマ解読機の開発者アラン・チューリングと、プルトニウム型原爆の開発に携わったフォン・ノイマンが特集されていました。  番組中、フォン・ノイマンが『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士のモデル「とも言われる」とされていましたが、それを示す資料も証言もありません。あるのは、当時物議を醸したストレンジラブ博士のモデルを巡って、様々な「憶測」や「推論」が飛び交い、その中にはエドワード・テラー、フォン・ノイマン、ヘンリー・キッシンジャー、フォン・ブラウン、ハーマン・カーンといった面々が「取りざたされていた」という事実です。つまりそのように「言われていた」だけの話です。ですので番組中も「とも言われる」とナレーションされたのですが、往往にしてこの「とも言われる」は無視されることが多く、そのまま「ストレンジラブ博士のモデルはフォン・ノイマン」と解釈されがちです。その意味でも不適切だと言わざるを得ません。  ちなみにストレンジラブ博士は原作小説『赤い警報』には登場しませんので、完全にキューブリックサイドの創作になります。ドイツ出身の優秀な科学者というアイデアはフォン・ブラウンなど(当時アメリカの最先端の科学者にはドイツ出身者が多かった)から、核戦争の思想については『熱核戦争論』のハーマン・カーンから、キャラクターそのものは演じたピーター・セラーズのアドリブによるもので、車椅子のアイデアはキューブリック、黒い手袋と勝手に動く右手のアイデアはセラーズ、ドイツ語訛りの口調は写真家のウィージーを参考にしたというところまでは判明しています。  さて、この番組、チューリングとノイマンだけでは尺が余ったのか、後半に「AIの父」と呼ばれるマービン・ミンスキーが登場します。ミンスキーは『2001年宇宙の旅』にアドバイザーとして参加し、その貢献度の高さから「カミンスキー博士」として劇中にも登場しています(冷凍睡眠中にHALに殺されてしまいますが)。AIの話をするならノイマンよりもはるかに重要人物で、『2001年…』でのスペース・ポッドのマニュピレーターやHALのモニタ画面(正方形)の元になった映像が番組内に登場しています。  番組の構成としてはチューリ...

【上映情報】昨年秋、ロンドンで上演された舞台版『博士の異常な愛情』が2025年5月9日よりTOHOシネマズ日本橋ほかで映画として上映決定!!

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『博士の異常な愛情』 5/9(金)〜 TOHOシネマズ日本橋ほか あのキューブリックの名作が舞台になって登場! 演出:ショーン・フォーリー(映画『マインドホーン』監督、オリヴィエ賞受賞演出家) 作:スタンリー・キューブリック 脚色:ショーン・フォーリー、アーマンド・イアヌッチ(映画『スターリンの葬送狂騒曲』監督・脚本、映画「どん底の作家に幸せあれ!」監督・脚本、エミーアワード受賞歴あり) 主演:スティーヴン・クーガン(4役) 撮影場所:ノエル・カワード・シアター 上映時間:2時間5分 ポイント:BAFTA賞を7度受賞したスティーヴ・クーガン(『アラン・パートリッジ』『トリップ』)が、スタンリー・キューブリックの傑作コメディ『博士の異常な愛情』の世界初舞台化で4役を演じる。アメリカの悪徳将軍が核攻撃を引き起こしたとき、政府と一人の風変わりな科学者が世界滅亡を回避するために奔走する、シュールな競争が繰り広げられる。 エミー賞受賞のアーマンド・イアヌッチ(『ザ・シック・オブ・イット』、TVドラマ『Veep/ヴィープ』)、オリヴィエ賞受賞のショーン・フォーリー(『The Upstart Crow』、『The Play What I Wrote』)など、世界的に有名なクリエイティブ・チームが率いる、爆発的に面白い風刺劇。 (引用: ナショナル・シアター・ライブ『博士の異常な愛情』公式サイト )  昨年秋、ロンドンのノエル・カワード・シアターで上演された、スティーヴン・クーガン主演(ストレンジラブ博士、マフリー大統領、マンドレイク大佐、コング機長の4役)の舞台版『博士の異常な愛情』が、2025年5月9日よりTOHOシネマズ日本橋ほかで「映画として」上映決定いたしました。ロンドンの上演を観ることができず、悔しい思いをされた方には朗報ですね。  私は一足早く、試写版を視聴させていただきましたが、キューブリック版をかなり忠実に再現していたのには驚きました。舞台である以上、俳優の着替え時間や場面転換などの制約があるのですが、さまざまな工夫を凝らすこと(詳細は語りません。笑)で上手くそれらを回避しています。さらにあの「北の大国」や例の「チョビ髭」も(必要以上に?)コスられていて、お笑いにはシニカルな私もおもわず声を上げて笑ってしまいました。  とにかく、あの名場面もあの台詞もあの曲も登場...

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』の字幕の珍訳「ハルも木から落ちると言うでしょ」を検証する

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 ファンの間ではある意味有名な「ハルも木から落ちると言うでしょ」という珍訳。これはHALの行動に疑念を抱いたボーマンとプールが、スペースポッドの中でHALの停止を相談するシーンに登場します。まずボーマンが「HALの言う通り、9000型はミスを犯したことがない」と切り出し、それに対してプールが完璧だと思われているものでもミスをすることがある日本の例え「猿も木から落ちる」の「猿」と「HAL」をかけて「ハルも木から落ちると言うでしょ」と言うのです。この字幕は木原たけし氏によるもので、初出は『2001年…』が初めてビデオ化された1980年当時のものだと思われます。  一方、吹替版では「しかし間違いを指摘したのも同じ型のコンピュータですよ?」と、視聴者にHALが異常であることを改めて示す内容になっていて、字幕版とは全くセリフが異なります。この初出は『2001年…』の日曜洋画劇場でのTVオンエア時、つまり この時 ですね。訳は飯嶋永昭氏によるもの。  では、初公開時はどうだったのかというと「だがどうにもそのままには信じ難い」(引用:キネマ旬報社『世界SF大全』)となっていて、訳は田山力哉氏。フロイド博士が娘に買った誕生日プレゼント「ブッシュベビー」を「乱れ髪の赤ちゃん」と誤訳した方です。  さて、肝心の原語はどうなのかと言えば「Unfortunately, that sounds of a little like famous last words」というセリフで、訳すと「残念だが、有名なその言葉はこれで最後になりそうだな(残念だが、それはどうかな。という皮肉)」で、プールはHALが異常であることを確信している内容になっています。実はこのセリフは意味深で、このセリフに怒ったHALが「だったらそう言うお前を最後にしてやる!」と言わんばかりにプールを殺害するからです。  以上のように、セリフひとつ取ってみても訳者が様々な工夫しているのが見て取れるのですが、字幕にも厳しいキューブリックがどこまで詳細にチェックしていたのかは不明です。例えば『フルメタル・ジャケット』ですが、字幕を担当した原田眞人氏によると「最初はチェックされたがある程度まできたら任されていた」と語っています。キューブリック本人も「なにしろ日本語の構文法は、我々には普通じゃない」と半ばお手上げ気味で、そもそも『2001年...

【ブログ記事】11人の映画監督がスタンリー・キューブリックを語る

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「キューブリック作品1本は、他の誰かの映画の10本に匹敵します。キューブリック作品を観るのは山の頂上を見上げるようなものです。見上げながら『どうしたらあんなに高い所に登れるのだろう』と思うのです」〜マーティン・スコセッシ 「この人には沢山傑作があるけど、この作品(『バリー・リンドン』)はローソクの明かりで感度の良いフィルムと特別なレンズで撮影したらしいんだ。それが素晴らしい、とても綺麗な画面でね。成功しているからね、その試みが」〜黒澤明(引用:文藝春秋編『夢は天才である』) 「スタンリー・キューブリックは私の大好きな映画監督の一人です。彼は私のキャリアの初期にとても名誉なことをしてくれて本当に励みになりました。私は『エレファント・マン』の制作中、イギリスのリー・インターナショナル・スタジオの廊下に立っていました。『エレファント・マン』のプロデューサーの一人、ジョナサン・サンガーがジョージ・ルーカスと一緒に仕事をしていた何人かの男たちを連れてきて、「彼らが君に話があるそうだ」と言いました。私は「わかりました」と言いました。彼らは「昨日私たちはエルストリー・スタジオにいて、キューブリックに会いました。彼と話していると、彼は『今夜私の家に来て、私の好きな映画を観ないか?』と言いました。私たちは「それはいいね」と言いました。私たちは上階に行き、キューブリックは『イレイザーヘッド』を見せてくれました」その瞬間、私は安堵し、幸せになることができたのです」〜デビッド・リンチ 「『2001年宇宙の旅』のカットを見れば、この大きな飛躍がわかります。それを実現するには実に膨大な自信が必要です。自分の作品でそのようなことをやりたいのか? はい。でも、私にはそんな自信はないと思います。だからこそ、スタンリー・キューブリックはただ一人しかいないのです。彼は真似できない存在だと私は信じています。でも、インスピレーションを受けることはできます。その自信を持てるよう、インスピレーションを受けることはできるのです」〜クリストファー・ノーラン 「彼は偉大な監督だが、まだ偉大な映画を作っていない。私が彼に見るのは、彼のすぐ前の世代の偉大な監督、つまり(ニコラス・)レイや(ロバート・)アルドリッチなどが持っていない才能だ。おそらくそれは彼の気質が私に近いからだろう」〜オーソン・ウェルズ 「スタンリー・キュ...

【ブログ記事】女優の上白石萌歌さん、『シャイニング』を語る

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マネージャーから「あまり顔を崩すな」と言われていたそうです  女優の上白石萌歌さんが2025年1月10日オンエアのフジテレビの番組『ぽかぽか』に出演し、『シャイニング』について語り、ジャック・ニコルソンの「例の顔」のモノマネまでしていたのでご紹介。  どうやらお気に召したそうで、鑑賞後いろいろ調べたそうです。「初めての鑑賞がスクリーン(劇場)ですごい自慢できる」とはご本人の弁ですが、確かに配信や円盤でいつでも鑑賞できるこのご時世に、初めての鑑賞が劇場というのはなかなかレアですね。その「劇場体験」があってこそのお気に入りなのかもしれません。1980年に日本で初公開された時は短縮された国際版ですが、この時(午前十時の映画祭11)上白石さんが鑑賞したのは長尺の北米版、そういう意味でもラッキーでしたね。  その上白石さんの MVは『シャイニング』のパロディ でした。上記番組は TVerで1月17日(金)11:49まで視聴 できます。興味のある方はお早めに。

【ブログ記事】手塚治虫、キューブリックを語る

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 『スター・ウォーズ』と『未知との遭遇』はもっと『2001年』が向こう(アメリカ)で受けていたら、ぼくはキューブリックがつくった映画じゃないかって気がする。ぼくは『スター・ウォーズ』はともかく『未知との遭遇』的なものはキューブリックが狙っていたのではないかという気がする  つまりキューブリックもある意味では一つのカリスマというか、哲学的な思考を持っているでしょう。そういうものをずっとつきつめていくと宇宙心理みたいなものに走っていく。ただキューブリックの映画が受けなかったのは(で)、僕は(スピルバーグが)それを引き継いでかたきをとったという、そんな気がする  ただ『スター・ウォーズ』にしても『未知との遭遇』にしてもぼくはクラシックになる恐れがあると思う。『2001年』はクラシックにならない気がする。何か新しいとか古いを超越しているような・・・キューブリックのものは何を見てもそんな感じがする。『時計じかけのオレンジ』を見てもそうだしね  つまりルーカスもスピルバーグも完成されすぎているんですね〈中略〉ところがキューブリックは未知数なんですね。おそらくキューブリックは最後まで未知数の男で、受けるのか受けないのか、本当に名人なのか、素人なのかわからないという感じで、それが、ぼくはやはり未知の面白さみたいな感じだと思う (引用:季刊映画宝庫 SF少年の夢)  手塚治虫はキューブリックのファンで、自作の漫画やアニメにもその影響はそこかしこに感じられます。また本人の弁として「キューブリックにどうしても会いたくて、ニューヨークに何回か行ったんだけれど、いつでもいなかったですね。いなかったのは当然で、撮影であちらこちら飛び回っていたのでしょうね(手塚はキューブリックが旅行嫌いでイギリスに定住したことを知らない)」と語っています。一部では逆にキューブリックが手塚治虫のファンだった、という言説が流されていますが(その元凶は事もあろうか手塚眞氏)、そういった事実はいっさい確認されていません。キューブリックの興味は常に映画にあり、アニメはその対象外でした。では なぜ『鉄腕アトム』を観ていたのか? ということですが、キューブリックは自宅マンションで子供が観ていたのをたまたま見かけて「これは・・・」と思ってNBCに連絡先を聞いたのだと思います。常にアンテナを張っていたキューブリックのことですから...

【ブログ記事】ついに週間少年マガジン1968年3月24日号『2001年宇宙の旅』特集号を入手しました!

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  ずっと以前、 この記事 で「羨ましい限り」と書いた週間少年マガジン1968年3月24日号『2001年宇宙の旅』特集号ですが、ついに入手することができました。価格は2,900円、入手先は駿河屋です。おそらく週間少年マガジンで入手難易度が高く、価格も高騰している号だと思います。ヤフオクでも見かけることはほとんどありません。  時代は昭和で言えば43年。私は2歳でしたので当然当時は知りません。連載漫画で言えば『巨人の星』だと星飛雄馬が巨人に入団した頃、『あしたのジョー』だとジョーが警察に捕まり少年院に入る前と説明すればなんとなく時代感覚が得やすいのではないかと思います。私は当然両作品とも後年のアニメで知ったクチですので、漫画は読んでいません。肝心の『2001年…』特集ページについてはリンク先の上記過去記事でご紹介済みですので、そちらをご参照ください。公開された映画との微妙な差異(間違い)も今となっては貴重な資料です。  『2001年…』に多くの子供たちが引き寄せられた原因(元凶)は、この特集号によるものかどうかは当時を知らない私はわかりませんが、『巨人の星』『あしたのジョー』『ゲゲゲの鬼太郎』『天才バカボン』『ウルトラセブン』など、当時の人気漫画の多くが連載されていた本誌の影響は大きかったのではないかと想像できます。この特集記事に魅せられ、映画館に足をはこんだ子供たちを途方に暮れさせつつも「なんだかすごいモノを観たぞ!」と感動させた『2001年宇宙の旅』。その影響力がいまだ健在なのはすごいことですね。

【ブログ記事】モデルグラフィックス誌2024年10月号『2001年宇宙の旅:模型で巡るオデッセイ』で巻頭記事を書かせていただきました

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モデルグラフィックス 2024年10月号(Amazon)   モデルグラフィックス誌2024年10月号『2001年宇宙の旅:模型で巡るオデッセイ』で巻頭記事を書かせていただきましたので、ご紹介いたします。  モデルグラフィックスはガンプラ(ガンダムのプラモデル・・・って言うまでもないか。汗)を中心にしたプラモデル雑誌です。その巻頭特集に昨今メビウス社によるプラモデル化で盛り上がっている『2001年宇宙の旅』を採り上げたい、つきましては原稿をお願いしたいとのご依頼でした。記事内容は基本おまかせだったのですが、『2001年』の名前は知ってはいるけど観たことはない、だけどプロップや特撮には興味があるモデラー向きにして欲しいとのことでした。文字数は約3400字でしたので、当初は「そんなに書けるかな」と不安だったのですが、いざ書き始めてみると「あれも書きたい、これも書きたい」となってしまい、後で大幅に削ることになってしまいました。  本記事を執筆するに当たり、以下の点に留意しました。 制作経緯を時系列でまとめる コンセプトやテーマは軽く触れる程度(字数制限のため) キューブリックが手塚治虫に美術監督をオファーした件に触れる プロップ制作や特撮裏話をできる限り載せる 加わったスタッフもできる限り紹介する 『2001年』の特撮=ダグラス・トランブルという誤解を解く  最後は特にこだわった点で、本誌掲載記事にある通りキューブリックは4人のメインスタッフの貢献度をわざわざ表明しています。これはトランブルがあまりにも突出しすぎていると考えたためで、それがトラブルになっていたからです。有名なのはオスカーの視覚効果賞をキューブリックが独占したことに対するトランブルの批判です。ですが、キューブリックの立場からするとトランブルは優秀なスタッフの「一員」だったのは確かではあるが、それと同等やそれ以上に貢献したスタッフはいるし、彼らはそれを声高に主張していない(控えめな性格だった)ことに対する配慮もあったかと思います。とにかくトランブルは「声が大きすぎる」んですよね。現在でも『2001年』の特撮=ダグラス・トランブルという誤解は世間一般に流布したままだし、『2001年』初心者も読むモデル雑誌でそれは良くないと思い、微力ながら私がそれを矯正(方向性の修正)をできればと思って書かせていただきま...

【ブログ記事】シェリー・デュバル逝去の報に接して感じたこと

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おそらく生涯最後の出演になる、インディーズホラー映画『フォレストヒルズ』(公開未定)に出演したシェリー・デュバル  『シャイニング』でジャック・トランス(ジャック・ニコルソン)の妻、ウェンディ・トランスを演じたシェリー・デュバルさんが2024年7月11日、糖尿病の合併症で亡くなりました。享年75歳でした。  シェリーが精神疾患と糖尿病を患っていたのは当ブログでも何度かご紹介した通りですが、当人が精神疾患の治療を拒否していたのは事実のようで、そうであれば糖尿病の治療も拒否していた可能性があります(投薬程度の治療はしていたかもしれません)。晩年は歩行も困難になり、車で移動していたという記事も目にしていました。ならば、糖尿病の合併症で死去いうのはある程度予想がつく結末であり、本人が望んだ穏やかな生活での結果だとしたら、遅かれ早かれ死は彼女のすぐ近くにあったのだろうと思います。  重度の糖尿病は精神の不調をきたすことが知られています。もしシェリーの精神疾患の原因が糖尿病によるものであれば、かなり筋の通った推察になりますが、これはあくまでも「推察」の域を出ません。過去には「『シャイニング』におけるキューブリックによるイジメのせい」などとデマが流布されたこともありますが、それは様々な事実や本人の証言から完全に否定されています。  実際のシェリーは『シャイニング』で演じたウェンディのような「ひ弱で怖がりでオドオドしたいじめられやすい女性」とは正反対で、自立した自我を持った強い女性でした。それは女優という与えられる仕事だけではなく、自らプロデュース業に乗り出し成功を収めたことからもわかります。ですが突然2002年にそれらを全て放棄し、テキサスに引きこもってしまいました。その原因はノースリッジ地震(1994年)と兄弟の重病(ガン)と説明しましたが、これがそのまま精神疾患の原因とは考えにくいです。なぜなら時期が合わないからです。  パートナーのダン・ギルロイ氏によれば、精神疾患は2000年代のある日突然に始まったそうで、その日以降、シェリーは目に見えない敵に怯える、指をパチパチと鳴らす、突然視界から消えるなど挙動不審を繰り返すようになったといいます。個人的には、その精神疾患による突然の精神の不調により、突発的に自死を選んでしまうことを危惧していて、それによってキューブリックに対して謂れ...

【ブログ記事】米アマゾンプライムで配信中の『フルメタル・ジャケット』の見出し画像にあった「Born To Kill」の文字を消去した問題で主演のマシュー・モディーンが批判(現在は訂正済)

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現在はこの画像に差し変わっている  「BORN TO KILL」を削除することを決めたのは誰でしょうか? フィリップ・キャッスルの象徴的な芸術作品を変更しただけでなく、そこにそれが存在する意味を完全に誤解しています。ジョーカー二等兵は、「BORN TO KILL」とピースボタンが付いたヘルメットをかぶっていますが、これは「人間の二面性」についての声明です。 (引用: X@MatthewModine ) これを引用し、管理人がコメント  『フルメタル・ジャケット』でジョーカーを演じたマシュー・モディーンがアマゾンプライムビデオの「BORN TO KILL」を削除したことに抗議。今のところトップ画像だけの模様。ポリコレもここまで来るともはやファシズム。 (引用: X@KubrickBlogjp )  マシューの元のポストに投稿された他の方の指摘によると (1)画像に文字が入っていると上に文字が乗った際に見辛くなるので消しただけ (2)画像に文字を入れるのを許可すると、権利元が宣伝コピーを入れた画像を載せようとするから禁止というルールがAmazonにある。 との理由が示されていますが、このコメントはAmazonからの公式な説明ではない(関係者か事情通かも不明)ことに注意が必要です。その上で、この説明に説得力がないことを以下に示します。 (1)ならば「Born To Kill」の文字をぼかせば済む話だし、その方が手間もかからず簡単。もっと言えばシーンの画像(宣材写真)と入れ替えれば良い(現状はそうなっている)だけであって、であればなぜPhotoshopなどで文字を「消去」し、消した跡が不自然にならないようにきれいに「加工」してあるのかの説明にはなっていない。 (2)これも(1)同様に、わざわざ「Born To Kill」を手間をかけて消去した理由にはなっていない。画像差し替えで十分に対応可能。 この問題の悪質な点は、このヘルメットのキービジュアル(キューブリックがアイデアを出し、フィリップ・キャッスルがイラストを描いた)の、「Born To Kill」の文字がないバージョンを初めてみた際、それをそのまま受け入れてしまう危険性がある、という点です。それぐらい自然な形で「消されて」います。かつての北の大国で、粛清者が写った写真の該当部分を自然な形で消し去った有名な話がありますが...

【ブログ記事】Shelley Duvall ArchiveさんがX(旧Twitter)にポストした、シェリー・デュバルが『シャイニング』によって精神疾患を患ったというデマに対する「正しい説明」

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2001年発売の特典DVDドキュメンタリー『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』で元気にインタビューに応えるシェリー・デュバル  It seems to be of popular internet belief that Shelley Duvall was traumatized for life because of Stanley Kubrick/The Shining. Here’s a thread, by me a Shelley connoisseur, explaining why her life and career was NOT ruined. Shelley was intentionally cast by Kubrick because he liked her performance in 3 Women, 1977. He was drawn to the way she cried – and crying surely came in handy for Shining. He sent Shelley King’s book to read first as he didn’t have a script yet. Shelley is a professional actress (with nearly 10 years under her belt at the start of filming) and she knew what she was signing up for, which was a horror movie. It’s not like she was thrown into it and she was excited to work with Kubrick. Shelley first met Kubrick in October 1977 at the old Grosvenor Hotel a few months after she was cast in The Shining (May 1977). She describes liking him even upon the first meeting. “I liked his [Kubrick] humor. I felt...

【ブログ記事】1999年3月7日スタンリー・キューブリック監督の逝去に当たり、当ブログ(当時個人ホームページ)に寄せられたファンの追悼メッセージ集

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 1999年3月7日、スタンリー・キューブリック監督は突然スターチャイルドになってしまいました。その時の衝撃は今でも忘れることはできません。以下のメッセージはその突然の訃報に接し、急遽設けた追悼用の掲示板(BBS)に書き込まれたファンのメッセージです。これらは全てをプリントアウトし、ワーナーブラザーズに郵送させていただきました。ワーナーからは「遺族に伝えたいと思います」という内容の丁寧なお礼のメールが届いたことを、当時のホームページ上でご報告させていただいた記憶があります。  それから24年が過ぎた現在、キューブリックをリアルタイムで知る方達が鬼籍に入りつつあります。それと入れ替わるようにキューブリックをリアルタイムで知らない世代(存命時には生まれていたが、存在を知ったのが逝去後)が「リアルタイム世代が知っているキューブリック像とは異なるイメージ」を語るようになってきました。もちろん現在キューブリックは存命していないので、存命当時の「生きているキューブリック像」を彼らは語りようがないのですが、それもこれも「悪しきキューブリック伝説(デマ)」が、(アクセス集めを目的に)あまりにもネットに流布され続けたためだと危惧しております。  この「当時のファンの追悼メッセージを公表する」という試みは、そんな「悪しきキューブリック伝説」を少しでも訂正したいという意図があります。もちろんお名前は伏せ字にさせていただいておりますが、メッセージの内容の著作権は書き込まれた方ご本人にあります。もし「メッセージを公表しないでほしい」という方がいらっしゃいましたらご一報ください。削除対応させていただきますので。  なお、管理人のログ管理がズボラであったため、全メッセージを保存できていなかったことをお詫びいたします。本当はこの2~3倍くらいあったのですが・・・。申し訳ございません。 3月7日に亡くなった、スタンリー・キューブリックについてご記帳ください。 (※掲示板の設置日:1999年3月9日) ------------------------------------------------------------------------ (無題) 投稿者:k***** 投稿日:03月09日(火)19時44分39秒  ショックです。 監督が創造する近未来がとても好きでした。 いつみても新...

【ブログ記事】『2001年宇宙の旅』公開直後のキューブリック本人によるラストシーンのネタバレコメント

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"What happens at the end of the film must tap the subconscious for its power. To do this one must bypass words and move into the world of dreams and mythology. This is why the literal clarity one has become so used to is not there. But what is there has visceral clarity. It is for this reason that people are responding so emotionally. The film is getting to them in a way they are not used to. Obviously, in making the film we had to have some specifics in order to design, build and shoot. This has no value to the viewer even if he thinks otherwise."Here is what we used for planning:"In the Jupiter orbit, Keir Dullea is swept into a star- gate. Hurtled through fragmented regions of time and space, he enters into another dimension where the laws of nature as we know them no longer apply. In the unseen presence of godlike entities, beings of pure energy who have evolved beyond matter, he finds himself in what might be described as a human zoo, created from his own dreams and...