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【関連記事】イラストレーター、フィリップ・キャッスル(スタンリー・キューブリック監督作品のポスターデザイナー)へのインタビュー

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フィリップ・キャッスルがキューブリックから送られた『フルメタル・ジャケット』のヘルメットを着用している はじめに 〈中略〉  フィリップ・キャッスルはイギリスのイラストレーターで、スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』や『フルメタル・ジャケット』の象徴的なポスターの制作で最も広く知られていますが、ケン・ラッセルの『ボーイフレンド』、ティム・バートンの『マーズ・アタック』、ジャック・ニコルソンの『ゴーン・サウス』なども制作しています。また、アルバムカバーのアートワークも手がけていて、デヴィッド・ボウイの『アラジン・セイン』、パルプの『ヒズ・ナ・ハース』、メトロノミーの『ナイツ・アウト』、ローリング・ストーンズの『イッツ・オンリー・ロックンロール(バット・アイ・ライクス・イット)』やポール・マッカートニーの『ウィングス』ツアー、さらに広告キャンペーンのポスター、本の表紙、イラストなど数え切れないほどのアルバム・ジャケットのアートワークも手がけています。私は連絡を取り、フィリップの自宅を訪ねました。元気で物腰の柔らかいフィリップは、時間を惜しまず、思いがけず40年以上にわたる彼の素晴らしい作品のアーカイブを撮影することができました。彼は紅茶を淹れてくれ、キューブリックが『フルメタル・ジャケット』のデザインのために彼にコンタクトをとった経緯から話を始めました。 第一部:キューブリックとの対面と『フルメタル・ジャケット』のデザインについて スティーブ・メプステッド :こんにちは、私の名前はスティーブ・メプステッドです。私はここでフィリップ・キャッスルと話をしています。フィリップの人生と仕事について話をするためにお伺いしたのですが、歴史を振り返る前に、フィリップは近いうちにギャラリーでの展覧会のための仕事をいくつか控えているようですね? フィリップ・キャッスル :フィリップ・キャッスルです。2つのギャラリーが興味を示していて、どちらも私に声をかけてきました。どちらも実現しそうな気がしています。『時計じかけのオレンジ』関連の展示は今年中に、もうひとつは来年末になると思います。だから、これ以上やることがあるとすれば、2つ目のショーのためにやることになるでしょうね。最初の展示は、『時計じかけのオレンジ』のアーカイブと、販売用のプリントを展示する予定です。そして、『時計じ...

【関連動画】4K UHD『時計じかけのオレンジ』とDVD、BDの画質を比較した動画

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埋め込み不可のため動画は こちら からどうぞ  この動画を見る限りだと、4Kの恩恵が素晴らしくある・・・とは言い難いなと思いました。まあ、チョイスしたシーンにもよりますし、PCのモニタ越しですので、なんとも言えないのですが、DVD、BDと比べて青被りがあるように感じました。理由はわかりませんが。  また、この当時の35mmカラーネガはまだ品質が悪く、キューブリックも苦労した旨の記述が評伝『映画監督スタンリー・キューブリック』にあります。4K UHD『2001年宇宙の旅』は70mmネガを8Kスキャンしたので素晴らしい画質だったのですが、この時代の35mmだと4K程度で画質向上は頭打ちになるんじゃないかな、と判断しています。まあでも購入判断の材料には良い動画ですね。  『時計じかけのオレンジ』 4K ULTRA HD & ブルーレイセット(2枚組)は こちら 。

【関連動画】『時計じかけのオレンジ』のサントラに『太陽の序曲』『ぼくは灯台守と結婚したい』の2曲が採用されたサイケデリック・フォークグループ「サンフォレスト」について

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Sunforest / Sounds Of Sunforest Full Album (1970) 00:00 Overture to the Sun 01:40 Where are you? 04:24 Bonny River 07:09 Be like me 09:20 Mr. Mumble 11:09 And i was blue 14:00 Lighthouse Keeper 16:04 Old Cluck 18:49 Lady Next Door 21:14 Peppertmint Store 23:16 Magician in the mountain 27:28 Lovely Day 30:16 Give me all your loving 32:55 Garden Rug 35:10 All in good time (動画概要欄より)  サンフォレストは、アメリカ・イギリスのサイケデリック・フォーク・ミュージック・トリオ。1968年にテリー・タッカー、エリカ・エイゲン、フレイア・ホーグの3人で結成された。彼らはデッカ・レコードから『サウンド・オブ・サンフォレスト』という1枚のアルバムだけを録音した。『時計じかけのオレンジ』のサウンドトラックに収録された『太陽への序曲(Overture to the Sun)』と『ぼくは灯台守と結婚したい(Lighthouse Keeper)』で知られている。 ・歴史  サンフォレストは1960年代後半にワシントンDCで始まった。テリー・タッカーとフレイア・ホーグは知り合いだった。ホーグはタッカーの詩を音楽化した。パーティーでエリカ・エイゲンと出会った後、彼らは一緒に曲を書いた。  ステージで演奏するのに十分な曲を作ったと思ったので、フレイアの発案で3人のミュージシャンはヨーロッパに旅行することにした。1969年、彼らはロンドンに移り住み、音楽シーンに参加するようになった。まもなく、デッカ・レコードの代表であったヴィック・コッパースミス=ヘヴン(ヴィック・スミス)と出会う。その夜、彼らはデモを録音し、2週間後スミスは彼らのマネージャーとなった。  スタンリー・キューブリックは『時計じかけのオレンジ』のサウンドトラックに2曲を入れたいと考えていた。彼は『太陽への序曲』を再録音するように要求した。テリーはアレンジを変更...

【スペシャルレポート】グランドシネマサンシャイン池袋の館内に掲示されている名画ポスターで、キューブリック作品を探してきました

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  グランドシネマサンシャイン池袋の館内には、往年の名画のポスターの複製が飾られています。そのポスターにキューブリック作品がどれだけあるのか調査してきましたので、その結果をお知らせしたいと思います。 『ロリータ』(6〜7階 エスカレーター) 『2001年宇宙の旅』(6〜7階 エスカレーター) 『シャイニング』※キービジュアルのみ(7〜8階 エスカレーター) 『時計じかけのオレンジ』(8階フロア)  以上なのですが、『2001年…』『ロリータ』『シャイニング』はエスカレーターの途中に掲示されているのでじっくり鑑賞するのは難しかったですね。『時計…』はシアター入口付近でしたので、撮影も鑑賞もやりやすかったです。  館内には約150枚もの映画ポスターが掲示されているそうですが、その中でキューブリック作品が4作品というのはなかなかの高割合です。こんなとこからもキューブリック作品の人気の高さが伺えますが、鑑賞はくれぐれも他のお客様のご迷惑にならないよう、注意してお願いいたします。 参考: 【グランドシネマサンシャイン】展示映画140作をまとめました!!

【関連記事】1972年1月30日、ザ・ニューヨーク・タイムス紙に掲載されたキューブリックのインタビュー

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A Clockwork Orange(IMDb) ブロンクスの素敵な男の子? クレイグ・マクレガー ロンドン発―では、スタンリー・キューブリックのようなブロンクス出身のユダヤ人の好青年が、『時計じかけのオレンジ』のような奇抜な映画を撮っているのはなぜだろう? まあ、誰でも最初はどこかの好青年から始まるもんだ、とスタンリーは言う。彼は微笑む。ユーモアのセンスもある。レストランでオヒョウを食べ、いつもの地味なオリーブ色の防弾チョッキを着て、陰気な髭面は、次回作の主人公となるナポレオンにそっくりだ。天才には見えないし、黙示録的な光輪も頭上には見えない。柔らかなニューヨーク訛りで、まるでブロンクスのあの伝説の好青年のようでもある。  しかし、43歳になり、年間最優秀監督賞を受賞し、カルト的な人気を得る頃になると、あなたは変わった。高い壁に囲まれた大きな屋敷に住み、メルセデスを乗り回し、無線電話でコミュニケーションを取り、現実世界で目にするものは往々にして気に入らないものだ。そして数年後、ついに『時計じかけのオレンジ』のような映画を作ることになる。レイプ、暴力、性的サディズム、残虐行為、そして人間の永遠の野蛮さを主題とする、不気味で単純、そして身の毛もよだつほど悲観的な映画だ。  「人間は高貴な野蛮人ではなく、卑劣な野蛮人だ」とキューブリックは氷水に手を伸ばしながら言う。「人間は非理性的で、残忍で、弱く、愚かで、自分の利益に関わることに関しては何事にも客観的になれない。それが人間の本質を言い表している。私が人間の残忍で暴力的な性質に興味を持つのは、それが人間の真の姿だからだ。そして、人間の本質についての誤った見解に基づいて社会制度を作ろうとする試みは、おそらく失敗する運命にある。」  例えば、どんなことですか?「そうだな、リベラル神話の多くの側面が今、破綻しつつある。しかし、私は例を挙げたくはない。そうするとウィリアム・バックリー(アメリカの保守思想家)のように聞こえてしまうからだ…」  キューブリックの社会観も同様に暗い。社会は人間を本来の姿よりもさらに悪くしてしまう可能性がある。「社会的な制約がすべて悪いという考えは、ユートピア的で非現実的な人間観に基づいている」と彼は言う。「しかし、この映画では、社会制度が少し暴走した例が描かれている。法と秩序の問題に直面した社会制度は...

【上映情報】「午前十時の映画祭15」で『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』上映決定!!

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 「午前十時の映画祭15」はリクエスト特集として、2024年8月31日(土)まで特設サイトか郵送で上映作品のリクエストを募集しました。その結果約7万票が集まり、以下の順位になりました。 第1位 バック・トゥ・ザ・フューチャー 第2位 タイタニック 第3位 2001年宇宙の旅 第4位 ニュー・シネマ・パラダイス 第5位 七人の侍 第6位 サウンド・オブ・ミュージック 第7位 レオン 完全版 第8位 アマデウス 第9位 風と共に去りぬ 第10位 E.T. 第11位 時計じかけのオレンジ 第12位 羊たちの沈黙 第13位 エイリアン 第14位 ショーシャンクの空に 第15位 トップガン 第16位 砂の器 第17位 ローマの休日 第18位 シザーハンズ 第19位 パルプ・フィクション 第20位 ターミネーター2 (引用: 午前十時の映画祭/お知らせ ) この結果を踏まえ、上映作品を事務局が選定。そして『2001年宇宙の旅』(4回目)、『時計じかけのオレンジ』(2回目)の上映が決定いたしました!!この2作品は入れ替え制で、『2001年…』はグループAの劇場で2026年1月30日(金)~2月12日(木)、グループBの劇場で2026年2月13日(金)~2月26日(木)、『時計…』はその逆となっています。  『2001年宇宙の旅』は初の4K上映です(IMAXは特別上映だったので例外)。今までは2KでしたがそのDCPは画質や音質などあまり状態が良いとは言いがたく(かなり初期のDCP)、今回も2Kならスルーするつもりでした。ところが今回は4K。ソースはおそらくIMAXと同じ8Kスキャンデータだと思われます。それをビスタサイズに加工し、上下レターボックスで下の黒味に字幕を表示させるのだと思います(違っていたらすいません)。つまりスクリーンサイズが大きければ大きいほど視聴条件が良いということになりますので、上映劇場を選べる首都圏や関西圏の方は上映スクリーンをご確認の上、視聴劇場を決定することをおすすめいたします。なお上映時間はインターミッション(休憩)入りの150分。薄暗い中で流れるリゲティの『アトモスフェール』もお楽しみいただけます。これは期待大ですね。  一方の『時計じかけのオレンジ』は2Kですので前回(2019年)と同じDCPです。人気作品のため休日の回は満員が予想されますの...

【パロディ】『時計じかけのオレンジ』のパロディマンガ『A Crockwork Lemon』を訳してみました

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  この『A Crockwork Lemon』は『マッド・マガジン』の1973年6月号に掲載された『時計じかけのオレンジ』のパロディ漫画で、ファンの間ではよく知られた存在でした。今回、Marie Pascalさんからその切り抜きをご提供いただきましたので、セリフを全部訳してみたのですが・・・なんじゃこりゃ!?というのが正直な感想です(汗。途中まで映画のストーリー通りに話は進むのですが、まさかのゲ●オチとは!(笑。それにあの映画の扱いが酷い・・・(苦笑。最後のコマにキューブリックが密かに登場していますが、そのキューブリックがあの映画の主人公を次作の主役に抜擢するとは、この漫画の作者は思いもしなかったでしょうね。ところでタイトルの「クロック」と「レモン」の意味ですが、「Clock(時計)」ではなく「Crock(役立たず)」になっていて、「レモン=酸っぱい」ということから「役ただずの酸っぱいもの=ゲ●」という意味なんでしょうか!?なんとなくそんな気もします。  それはともかく、『時計…』公開当時の「世間の空気感」みたいなものは伝わると思いますので、セリフが小さいためファイルが大きくなってしまい、若干読みにくいとは思いますが、ぜひお楽しみください! 資料提供:Marie Pascalさま 翻訳協力:カウボーイさま

【関連商品】TUBBZラバーダックシリーズに『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』のコラボフィギュアが登場!ただいまAmazonで予約受付中

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 スタンリー・キューブリック公式Xでもアナウンスがありましたが、コスプレしたアヒルのフィギュアシリーズ「TUBBZ」がスタンリー・キューブリック作品『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』とコラボし、それぞれの作品のキャラクターがラバーダックになりました。Amazonでも取り扱いを開始し、現在予約受付中。価格は5,940円(変動の可能性あり・税込)、発売開始は2024年7月31日です。公式サイトは こちら です。 TUBBZ 『2001年宇宙の旅』 デヴィッド ボーマン PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『時計じかけのオレンジ』 アレックス デラージ PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『シャイニング』 ジャック トランス PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『フルメタル ジャケット』 ジェイムズ T デイヴィス[ジョーカー] PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon)

【関連記事】キューブリックの傑作映画「時計じかけのオレンジ」の原作者アンソニー・バージェスが小説執筆を後悔したのはなぜか?

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 アンソニー・バージェスのSF小説「時計じかけのオレンジ」は、仲間と共に暴力犯罪を繰り返して刑務所に入った15歳の少年アレックスが、ルドヴィコ療法という人格矯正治療を受ける話です。映画監督のスタンリー・キューブリックが同名の映画を制作したことで世界的に有名な文学作品になりましたが、原作者のバージェスは後に執筆を後悔していたとのことで、その経緯についてスペインの大手新聞であるエル・パイスがまとめています。  映画「時計じかけのオレンジ」では、クラシック音楽をバックに陰惨な暴力描写が繰り広げられ、世界中の観客に大きな衝撃を与えました。また、ルドヴィコ療法を受けて一時は暴力や性行為を想像すると生理的嫌悪感を覚えるようになったアレックスが、最終的には元の残虐な心を取り戻すという展開も、自由と管理社会の衝突に対する風刺的な側面が強いものでした。「時計じかけのオレンジ」というタイトルは、アレックスがルドヴィコ療法で強制的に道徳的人間に変えられたように、果汁や甘味がある生物に機械的な道徳を適用する行為を暗示しているとのこと。  キューブリックの映画が世界中で話題となった後、新聞には「『時計じかけのオレンジ』強姦魔の一味を警察が追う」「『時計じかけのオレンジ』戦争で子どもが死ぬ」など、若者による苛烈な暴力や性犯罪を「時計じかけのオレンジ」と結びつける言説が増加したそうです。  原作者のバージェスは、イギリスの小説家であるD・H・ローレンスの伝記「Flame into Being(存在の炎)」の中で、「(『時計じかけのオレンジ』の)誤解は死ぬまで私を追いかけます。誤読される危険性があったので、この本を書くべきではありませんでした」と、ローレンスの問題作「チャタレイ夫人の恋人」になぞらえて書いています。バージェスは、「バチカンで修道女がレイプされたら、新聞社から私に電話がかかってきます」と述べ、「時計じかけのオレンジ」のせいで自分が暴力の専門家扱いされてしまったと愚痴をこぼしています。しかし、バージェス氏は問題の根本は小説ではなく、キューブリックの映画の方にあると主張していました。  1986年にアメリカで「時計じかけのオレンジ」が再刊された時の序文では、「私が初めて『時計じかけのオレンジ』という小説を発表したのは1962年で、世界の文学的な記憶から抹消されるには十分な過去であるはずで...

【関連記事】ローリング・ストーン誌が『史上最高のSF映画150』を発表!1位は当然の『2001年宇宙の旅』。以下は定番から意外な作品までピックアップ

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 2024年の元旦、ローリング・ストーン誌が『史上最高のSF映画150』を発表しました。1位は鉄板、2位以下は定番から意外な作品までピックアップされています。このローリング・ストーン誌のランキング、ロック好きにはよく知られた企画なのですが、ギタリストランキングでクラプトンを35位に追いやったり、名盤ランキングで『サージェント・ペパー』を24位に下げたりと、ロック界隈では何かと物議を醸しています。誌の最近の傾向としては良く言えば「攻め」、悪く言えば「定番崩し」の感がありますね。ですので、このSF映画ランキングもあまり真に受けず、「へえー」程度で読まれることをオススメします。  そんな中、『2001年宇宙の旅』は安定の1位を獲得。ロックファン的に言えばギタリストランキングで「ジミヘン=2001年」みたいな位置付けでしょうか? 他のキューブリック作品は以下の通り。あとは引用先でお楽しみください。 1位『2001年宇宙の旅』 52位『時計じかけのオレンジ』 74位『A.I.』 (引用: Rolling Stone-The 150 Greatest Science Fiction Movies of All Time-/2024年1月1日 )

【関連記事】マクドナルドが不良のたまり場にならないための秘策は「Wi-Fiをオフにしてベートーヴェンを流す」

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キャットレディがアレックスをぶん殴る像もベートヴェン。このように劇中にはベートーヴェンがいくつも登場している  深夜まで開いているファストフード店やファミリーレストランが抱える悩みの1つに、不良やホームレスがたむろしてしまうことがあります。イギリス・ウェールズ地方のレクサム市にあるマクドナルドでは不良がたむろしないようにするため、Wi-Fiをオフにした上に、店内のBGMをベートーベンなどのクラシック音楽に切り替える対策を行っていると報じられています。 〈中略〉  ヒューズ警部補は「有名なファストフード店が夕方17時からクラシック音楽を流すことで、地元で手に負えない不良がベートーヴェンの愛好家でない限り、いくつかの問題は阻止できるはずです」とコメントしました。  なお、地元メディアのWales Onlineは「映画『時計じかけのオレンジ』では、ベートーヴェンの交響曲第9番やエルガーの『威風堂々』などのクラシック曲がチンピラ集団による凶悪行為のBGMとなっていました」と述べ、マクドナルドの試みがうまくいくかどうかはまだわからないとしています。 (引用: Gigazine/2023年2月1日 )  『時計じかけのオレンジ』で不良集団(ドルーグ)の暴行のテーマ曲になっていたのはロッシーニの『泥棒かささぎ』やジーン・ケリーの『雨に唄えば』で、必ずしも『第九』ではなかったのですが、まあ細かいことは置いといて、店内のBGMをクラシックに変える程度のことでそういった不良行為が抑止できるとはちょっと思えません。まあ、あまり真面目に受け取るような記事ではないとは思いますが(Gigazinだし。笑)、昨今問題になっている回転すし店などにおける飲食テロ行為も、元を辿れば稚拙な「承認欲求」「存在感誇示」ですので、BGMを変えた程度のことでどうにかなる問題でもない気がします。Wi-Fiオフは効果あるかも知れないですが。  ところで『時計…』とマクドナルドといえば、劇中に登場したレコードショップ「チェルシー・ドラッグストア」が現在マクドナルドになっています。そのマクドナルドが不良対策でベートヴェンを流す・・・なんとも皮肉めいた話ですね。

【関連記事】マルコム・マクダウェルが『時計じかけのオレンジ』で主演したがっていたミック・ジャガーとビートルズについて語る

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 〈前略〉  『時計じかけのオレンジ』公開50周年を迎えたゲストのマルコム・マクダウェルは、ミック・ジャガーがこの映画に出演したかったことや、ポール・マッカートニーがマクダウェルの別の作品『レイジング・ムーン』の音楽を担当しそうになったことなどを語りました。 〈中略〉  マクダウェルは、ジャガーと映画とのつながりや、シンガーが 『時計じかけのオレンジ 』の主演を望んでいたことについて、次のように話しています。「俺たちは昔、友達だった。ニューヨークでつるんでいたんだ。当時はアンディ・ウォーホルとかの〈ダチ仲間〉だったんだ。ある晩、セントラルパークの東側にある誰かのアパートでたむろしていたんだ。ジャガーが『時計じかけのオレンジ』でアレックスを演じたいというので、窓際の席に座って話していたんだ。キューブリックがこの作品を手に入れる前に、ミック・ジャガーとストーンズが(『時計…』を)やりたがっていたんだ!」。すごい、それは見てみたい!  その晩、マクダウェルはイタリアの聴衆に他の2つのことを話した。「ミック・ジャガーは私にこう言ったんだ、マルコム、50歳でこれをやるなんて考えられない!」マクダウェルはストーンズのリードボーカルの動きを真似て言った。「50? それで、今、彼らはどうなっているんだ?80? ファンタスティック!」。その夜、セントラルパークの暗い空間を見て、ミック・ジャガーはジョン・レノンが住んでいたダコタ・ビルの方を指さした、とマクダウェルは回想している。「そして彼は私に『王様はあそこに住んでいる』と言ったんだ。その瞬間、もちろん彼らはジョンが何であるかを知り、彼が王であることを知った。『それでおしまいだ』とね」。  ビートルズと同じくリバプールで育ったこの俳優も、グループとの付き合いは長い。まだシルバー・ビートルズと呼ばれ、カバーばかり歌っていた頃の彼らのステージを、地元で何度も見たことがあるのだ。「ガールフレンドに連れられて見に行ったんだ。私は、人前で話す人があんなに下品な言葉を使うのを聞いたことがなかったので驚いた。でも、何度も何度も足を運んだ。もちろん、彼らはレノンとマッカートニーという、当時のモーツァルトだ。そして彼らの音楽は、今も発売当時と同じように人気がある」。マクダウェルの息子の一人であるシンガー、ベケット・マクダウェルが演奏したビートル...

【パロディ】『チャイルド・プレイ』のチャッキーが『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法の餌食に

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   『チャイルド・プレイ』が『チャッキー』と題されTVシリーズ化されたそうなのですが、第2シーズンの第3話でチャッキーが『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法の餌食に。見させらている映画はよく観かける例のアレなものばかりです(笑。ちょっと面白いですけど・・・きったねーな。  第一シーズンはHuluで配信されたそうなのですが、この第二シーズンもそのうち配信されるでしょう。何がどうなってどうしてこうなってしまったのか・・・それは配信で確認ですね。

【ブログ記事】題名『時計じかけのオレンジ(A Clockwork Orange)』解説。タイトルにある「Clockwork」とは「時計じかけ」ではなく「機械じかけ」「ゼンマイじかけ」という意味

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劇場公開時のパンフレットにははっきりと「メカニックな悪夢の世界」と書かれている。これなら間違いようがない  昨今、『時計じかけのオレンジ(A Clockwork Orange)』を観て「なんだ、時計なんて出てこないじゃないか!」「タイトルが意味不明」という感想をよく目にします。これは「時計じかけ」の「時計」という言葉に引っかかってしまっているからで、英単語の「Clockwork 」とは「機械じかけ」「ゼンマイじかけ」という意味です。ですので『時計じかけのオレンジ』は正確を期すなら『機械じかけのオレンジ』と訳すべきです。 英語圏における「Clockwork 」の一般的なイメージ。(画像引用: pixabay )  もちろん1971年の公開当時は「時計じかけ」と表記しても、世の中は機械じかけの時計(アナログ時計)ばかりだったので「時計じかけ=機械じかけ」と理解しやすかったのですが、公開から50年を経た現在、ほとんどの時計はデジタルなので、今の世代、特にデジタルネイティブであるZ世代にはピンと来ないのかも知れません。  では「機械じかけのオレンジ」とはどういう意味かというと、機械でできた有機体(オレンジ)、つまり「機械化された人間」という意味で、これは物語後半でルドヴィコ療法で機械人間にされたアレックスの状態を指しています。ちなみに原作小説では小説家が家のタイプライターで書いていた小説のタイトルが『時計じかけのオレンジ』という設定で、押し入ったアレックスが面白半分にそれを読み、ビリビリに破くというシーンがあります。また、ルドヴィコ療法後のステージ試験のシーンでアレックスが「まるで俺は時計じかけのオレンジみたいじゃないか!」と叫ぶシーンがあります。キューブリックはどちらのシーンも採用しませんでしたが、その理由は「映像で表現すれば説明しなくてもわかるだろう」ということだと思います。(『時計じかけのオレンジ」という言葉はコックニー(ロンドンの下町言葉)が由来という説は正しくありません。詳細は こちら )  このように、小説では文章によって「時計じかけ(機械じかけ)」の意味や意図がふんだんに示唆されているのですが、映画では省略されています。キューブリックはセリフや言葉で意図や意味を説明するのを嫌い、映像や役者の演技・表情、編集で表現するのを好む監督ですので、視聴する側にある程度の...

【インスパイア】『レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~』第24話のサブタイトルが『時計仕掛けのスウィーツ』だった件

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 2018年にオンエアされたTVアニメ『レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~』第24話のサブタイトルが『時計仕掛けのスウィーツ』だったのでご紹介。  元ネタは言うまでもありませんが、お話はかなり強引・・・希望にあふれる良いお話で、確かにタイトル通り「時計仕掛けのスウィーツ」であることは(ほぼ)間違いないです。公式サイトを見るとサブタイにチラホラ映画ネタがあるので、これもそこからの発想でしょう。  『名探偵コナン』の劇場版にも『時計じかけの摩天楼』というのがありましたが、こうして無意識の内に幼い頃から「時計じかけ」という慣用句が刷り込まれてしまい、その行き着く先があの作品というのはなんだか皮肉なものを感じます。「時計じかけ・・・ってどっかで聞いたことあるな。よし、これ(時計じかけのオレンジ)観てみよ→絶望」という図式が日本全国で繰り返されているのだとしたら、こんなに面白い・・・いや、悲惨なことはないですね(笑。  現在このアニメはAmazonプライムで視聴できますので、興味のある方は こちら からどうぞ。公式サイトは こちら 。

【パロディ】『ルパン三世』TVシリーズ(セカンドシーズン)のLDのジャケットが『時計じかけのオレンジ』だった件

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  ・・・最初見たときはコラかと思いましたよ(笑。実はこれ、『ルパン三世』TVシリーズ(セカンドシーズン)のLD BOXセットのインナースリーブになります。ボックスセットのジャケ写は以下の通り。  で、このインナースリーブ、見ての通り古今東西の名作映画のパロディになっているんですね。アイデアは面白いと思いますが、イラストのクオリティがイマイチでちょっと残念。  ところでこのセカンドシーズン、結構長い間OAされていましたし、映画のパロディもふんだんに散りばめられていたので、どこかでキューブリック・パロもあるかもしれません。ご存知の方がいらっしゃいましたらぜひご一報を。 画像引用: オークファン

【インスパイア】TVアニメ 『ダンス・ダンス・ダンスール』第5話『死ね、ねーだろっ』で、「上半身は『バリー・リンドン』、下半身は『時計じかけのオレンジ』」というセリフが登場

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「上半身は『バリー・リンドン』」 「下半身は『時計じかけのオレンジ』」 「俺ってとってもスタンリー・キューブリック!」 「・・・と思えばこの衣装もむしろカッコイイと言えるだろう」   要するに、白粉と衣装が『バリー・リンドン』っぽくて、白いタイツとシューズカバーが『時計じかけのオレンジ』のブーツとパンツっぽいという話なんですが、調べてみるとこのセリフ、原作準拠でした。中学生がキューブリック(特に『時計…』)を観ているというのもなかなかですが、作者が映画好きなんでしょうね。と、なるとこの作品の元ネタは『リトル・ダンサー』でしょう。  公式サイトは こちら 。

【関連動画】WatchMojo Japanによる『史上最も物議を醸したキャラクター ランキング Top20』

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 微妙なナレ声と作品チョイスで観る者を困惑させる「WatchMojo Japan」。そのランキング動画『史上最も物議を醸したキャラクター ランキング Top20』でキューブリック作品が2作もランキングされていたのでご紹介。  ・・・まあ、ご覧になった通りなんですが、『時計…』のアレックスが3位なのはともかく、『ロリータ』が1位っていうのはちょっと・・・。そんなにもロリータ(スー・リオン)は「史上最も物議を醸したキャラクター」って言えるんでしょうか? 公開当時を知らない管理人はなんとも言えませんが、スー・リオンが日本にプロモーション来日する(詳細は こちら )程度には話題になったのでしょう。でも、もっと1位にふさわしいキャラクターっていますよね?キューブリックのファンである私でさえそう思います。  20位から11位までは以下の動画をどうぞ。ところでこのWatchMojo Japan、WatchMojoを勝手に翻訳して再アップしている非公式チャンネルだと思っている方もいるみたいですが、一応公式ですので間違わないでください。まあ、公式なのに訳や映画スキルのレベルが低く、それが誤解を生んでいる原因でもあるんですけどね。

【関連記事】映画ファンが「こんな世界絶対嫌だ…」と絶望する!オススメの「ディストピア映画」10選

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A Clockwork Orange(IMDb)  映画ファンがオススメする「ディストピア映画」をまとめて10本紹介。本格的な設定のSFからクスッと笑えるブラックユーモアまで、様々なifの世界が堪能できるはず。 〈中略〉 『時計じかけのオレンジ』(1971)  『シャイニング』のスタンリー・キューブリック脚本・監督作。原作はアンソニー・バージェスによる小説。マルコム・マクダウェル、パトリック・マギー、マイケル・ベイツ、ウォーレン・クラーク、ジョン・クライヴ出演。  喧騒、強盗、歌、タップダンス、暴力。山高帽の反逆児アレックスは、今日も変わらず最高の時間を楽しんでいた。他人の犠牲の上にのみ成り立つ最高の時間を。そんなモラルを持たない残忍なアレックスが、洗脳によって模範市民に作りかえられ、再び元の姿に戻っていく……。 〈以下略〉 (引用元: FILMAGA/2022年4月22日 )  映画レビューSNSサイト「フィルマークス」の記事です。私もアカウント登録していますが( こちら )、主に他の登録者の方のレビューを参考にさせていただく、という使い方をしております。個人的には感想やレビューというものは、多少の勘違いや理解が足らない部分があったとしても、自由に感じたまま書いていただいて良いと思いますし、他人がとやかくいうものではないと思っています。何度も言いますが、単なる「感想」と、「解説」とは別、ということです。解説するには正しい知識と情報の裏付けが必要ですし、それもなしに印象や憶測で語られては、誤解や勘違いが広まってファンが迷惑するということになるからです。単にアクセスだけが欲しいYouTuberなどは情報の「刺激」だけを重視し、事実を「軽視」する傾向があります。そこに「真実」などがあろうはずがありません。  さて、記事のテーマである「ディストピア映画」ですが、私が選ぶならもうこれしかありません。そう、泣く子も黙る『1984』です。私は1985年公開のマイケル・ラドフォード監督版しか観ていませんが、絶望に絶望で上塗りする世界観に圧倒されました。確かに小説を読まないと理解が追いつかない部分はありますが、惨めなヤラレ役として確かな存在感のジョン・ハートがもうぴったりで、私の貴重な十代を絶望で塗りつぶしていただきました(笑。  ちなみにこの『1984』、ロケ地は『フルメタル…』...

【インスパイア】アークティック・モンキーズ『サック・イット・アンド・シー(Suck It And See)』は『時計じかけのオレンジ)』のアレックスのアパートにあった落書きが元ネタ

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 イギリス出身のオルタナ系ロックバンド、アークティック・モンキーズの2011年にリリースされたアルバム『サック・イット・アンド・シー』、このアルバムタイトルとタイトル曲の元ネタは『時計じかけのオレンジ』でアレックスのアパートにあった落書き「Suck It And See」なんだそうです。  歌詞を読むと直接関係はないようですし、MVもご覧の通り『イージー・ライダー』しているので、インスパイア、つまり「着想元」の範疇を出るものではないとは思います。ですがこのアイデア、「タイトルが失礼である」としてアルバム発売時にシールでタイトル名を隠されるというトラブルがあったそうです(詳しくは こちら )。そしてそれに反抗してドラマーのマット・ヘルダースが『サック・イット・アンド・シー』シングルのジャケ写で中指を立てるということに(笑。  ところで、『時計…』に出てくる落書きの「Suck It And See」の意味は調べた限りでは「ヤッてみな!」という意味だと思います。もちろん性的なニュアンスを多分に含んだものになります。この曲の場合ではどうとでも取れますが、自虐的なラブソングのフリをしたドラッグソング(MVにちらっとマリファナらしきものが登場)にも聞こえますね。 壁の落書きには「Suck It And See」の文字が( A Clockwork Orange(IMDb) )