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【関連記事】イラストレーター、フィリップ・キャッスル(スタンリー・キューブリック監督作品のポスターデザイナー)へのインタビュー

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フィリップ・キャッスルがキューブリックから送られた『フルメタル・ジャケット』のヘルメットを着用している はじめに 〈中略〉  フィリップ・キャッスルはイギリスのイラストレーターで、スタンリー・キューブリックの『時計じかけのオレンジ』や『フルメタル・ジャケット』の象徴的なポスターの制作で最も広く知られていますが、ケン・ラッセルの『ボーイフレンド』、ティム・バートンの『マーズ・アタック』、ジャック・ニコルソンの『ゴーン・サウス』なども制作しています。また、アルバムカバーのアートワークも手がけていて、デヴィッド・ボウイの『アラジン・セイン』、パルプの『ヒズ・ナ・ハース』、メトロノミーの『ナイツ・アウト』、ローリング・ストーンズの『イッツ・オンリー・ロックンロール(バット・アイ・ライクス・イット)』やポール・マッカートニーの『ウィングス』ツアー、さらに広告キャンペーンのポスター、本の表紙、イラストなど数え切れないほどのアルバム・ジャケットのアートワークも手がけています。私は連絡を取り、フィリップの自宅を訪ねました。元気で物腰の柔らかいフィリップは、時間を惜しまず、思いがけず40年以上にわたる彼の素晴らしい作品のアーカイブを撮影することができました。彼は紅茶を淹れてくれ、キューブリックが『フルメタル・ジャケット』のデザインのために彼にコンタクトをとった経緯から話を始めました。 第一部:キューブリックとの対面と『フルメタル・ジャケット』のデザインについて スティーブ・メプステッド :こんにちは、私の名前はスティーブ・メプステッドです。私はここでフィリップ・キャッスルと話をしています。フィリップの人生と仕事について話をするためにお伺いしたのですが、歴史を振り返る前に、フィリップは近いうちにギャラリーでの展覧会のための仕事をいくつか控えているようですね? フィリップ・キャッスル :フィリップ・キャッスルです。2つのギャラリーが興味を示していて、どちらも私に声をかけてきました。どちらも実現しそうな気がしています。『時計じかけのオレンジ』関連の展示は今年中に、もうひとつは来年末になると思います。だから、これ以上やることがあるとすれば、2つ目のショーのためにやることになるでしょうね。最初の展示は、『時計じかけのオレンジ』のアーカイブと、販売用のプリントを展示する予定です。そして、『時計じ...

【考察・検証】作品タイトルを『短期除隊兵(ショート・タイマーズ)』から『完全被甲弾(フルメタル・ジャケット)』に変更したキューブリックの真意とは

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パイルが呟く「フル・・メタル・・ジャケット」はタイトル回収シーンであり、本作品で最も重要なシーンだ  原題の『ザ・ショート・タイマーズ』を採用せず、「響きが美しく象徴的だから」と『フルメタル・ジャケット』というタイトルを採用したキューブリック。「響きが美しい」は原題『短期除隊兵(ショート・タイマーズ)』と比較すればすぐ理解できますが(キューブリック曰く「まるで半日しか働かない人みたいじゃないか!」)、「象徴的」とは何を象徴していると考えてのコメントだったのでしょうか? 【フルメタルジャケット弾(full metal jacket / 被覆鋼弾、完全被甲弾)】  貫通性が高い通常の弾丸。弾芯が金属(メタル)の覆い(ジャケット)で覆われているメタルジャケット弾の一つ。ボール(Ball)とも呼ばれる。ほとんどのフルメタルジャケット弾は、弾芯である鉛をギルディング・メタル(真鍮の一種。混合率は銅95%、亜鉛5%)で覆っている。軍用ライフルでは、目標衝突時の弾頭変形を防ぎ貫通力を高めるため、このフルメタルジャケット弾が使われる。メタルジャケット弾にはフルメタルジャケット弾(弾頭をギルディング・メタルで完全に覆った弾)の他にパーシャルジャケット弾(弾頭の先端部分以外をギルディング・メタルで覆った弾)があり、パーシャルジャケット弾は、目標に衝突した際に露出している弾頭先端が変形し破壊力を増す構造で、主に大型動物のハンティング用に用いられる。ハーグ陸戦条約第23条の「不必要な苦痛を与える兵器、投射物、その他の物質を使用すること」への抵触を避けるなどの人道上の理由から、軍用弾にはフルメタルジャケット弾が用いられる。(引用元: Wikipedia/弾丸 )  この解説を読む限り、フルメタルジャケットとは戦場で使用されている通常の銃弾そのもののようです。では、改めてその「銃弾」が象徴するものとは何でしょう?  映画では冒頭の散髪のシークエンスから、ラストの炎をバックにして行軍するシークエンスまで、徹頭徹尾人間を物としか扱っていないかのような空々しさが漂います。戦場では思想も、哲学も、理想も、絶望も、夢も、未来も、感情も、自由も、真実も、虚構も、そんな人間性を伴うもの全てがまるで悪い冗談にように虚しく通り過ぎてゆくだけ。唯一の現実はただひたすら銃弾によって殺し合うこと。銃弾は一度放たれたら...

【関連動画】『フルメタル・ジャケット』にあらず! 実際のアメリカ海兵隊ブートキャンプの一コマ

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 ・・・まるっきり『フルメタル・ジャケット』ですね。私たち門外漢には『フルメタル…』のリアル度ってなかなか理解できないのですが、元海兵隊員などによると「まるっきりそのまま」という反応をよく耳にします。このような実際の映像を目にすると、従軍経験者がそう言うのも納得できますね。

【関連記事】原田眞人氏が『フルメタル・ジャケット』のセリフ翻訳担当の経緯と、その作業内容を語ったインタビュー記事

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原田眞人(wikipedia)  字幕翻訳者交代劇から始まったキューブリック監督との絆 原田:日本では一般的にFワードに対して「バカヤロー」とか「クソガキ」とか、通り一遍の訳し方をしちゃう。でもキューブリックは一言一言全部チェックしてたから、何がどういうふうに間違っているかっていうのを把握していた。英語圏の人にとっても初めて聞いたような罵倒の言葉を使ってるわけだから、それは日本人にとっても、初めて聞く罵倒の言葉じゃなきゃダメだって。「セイウチのケツにド頭つっこんでおっ死ね!」とかね。ああいうのが、その通りに訳されてなかった。それで、誰かそういう感覚が分かる奴いないのかってことで僕に話がきた。僕はキューブリックの気持ちも分かるので、喜んでやりましょうって。そのあとは、メールもネットもない時代だから、ほとんど毎晩のようにキューブリックと直接電話で連絡し、少し訳しては向こうに送って、それをキューブリックがチェックして。キューブリックからダイレクトに「ここはオリジナルとは変わっているけど、どういう理由なの?」と質問がきて、理由を説明すると、「元に戻そう」という時もあれば、「それでいこう」という時もある。そんな、細かいやり取りをしていった。でも、途中からはお互いの感覚が分かったし、僕は基本的にキューブリックの意向に沿ってやりたい、っていう気持ちを彼も分かってくれて、「任せるよ」ということになっていったんだ。 衝撃の事実!劇場公開用に製作された日本語吹替だった! 原田:キューブリックの意向で日本語吹替版を作ることになったっていうことは、劇場版として日本語吹替版をやりたいっていうことだったと思うよ。だけど日本語吹替版は劇場公開されなかった。でも素材としては存在していたから、水曜ロードショーでやろうって話になったんじゃないかな。ところが内容的に放送禁止用語が結構いろんなところに出てきている。それで放送できなかった、ということかもしれない。 だけどテレビ用の日本語吹替版とは比較にならないくらいお金かけているんで(笑)キャスティングも含めて。観たいと思っていたけど、なんで出ないんだろうってずっと思っていた。 キューブリックからもお墨付き!原田眞人翻訳・演出の日本語吹替版 原田:キューブリックも利重剛と村田雄浩をすごく気に入っていた。彼は各国の吹替え版を全部持っていて、言語バラバ...

【TV放映情報】NHK BSプレミアムシネマで2月26日(水)午前0:05より『フルメタル・ジャケット』オンエア決定

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 「フルメタル・ジャケット」 鬼才スタンリー・キューブリック監督が、ベトナム戦争を舞台に、殺人兵器へと変貌していく新兵たちと過酷な戦場を痛烈なユーモアと迫力の演出で描く傑作戦争映画。サウスカロライナ州の海兵隊訓練基地で、鬼教官ハートマンの地獄の特訓を受ける新兵たち。人間性をなくすことを求められ、追い詰められていくうち、不器用な劣等生レナードは精神に異常をきたしてしまう。やがて新兵たちはベトナムの戦場へ送り込まれていくが…。 作品情報 放送日時:2月26日(水)午前0:05~午前2:03 内容時間:1時間58分 (原題:FULL METAL JACKET) 〔製作・監督・脚本〕スタンリー・キューブリック 〔原作・脚本〕グスタフ・ハスフォード 〔脚本〕マイケル・ハー 〔撮影〕ダグラス・ミルサム 〔音楽〕アビゲイル・ミード 〔出演〕マシュー・モディン、アダム・ボールドウィン、ヴィンセント・ドノフリオ、R・リー・アーメイ ほか (1987年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー/レターボックス・サイズ〕 (引用: NHK BSプレミアムシネマホームページ )  『フルメタル・ジャケット』は民放のBSやCSの映画番組で割とよくオンエアされていますが、NHK BSでオンエアされることはあまりなかったか、ひょっとしたら初めてかもしれません。少なくともこのブログの記録にはありませんでした。  コンプライアンスが声高に叫ばれる現在、ハートマン軍曹の罵詈雑言や猥褻なセリフがNHKの放送倫理規定にひっかかる可能性がありますが、それと同時に制作者(特に故人)の意思も尊重されるべきという認識も広く定着するに至りました。この二律背反な状況でNHKがどんな判断をするのか非常に興味がありますが、深夜帯ということを考えれば何事もなかったかのようにそのままオンエアするか、「制作者の意図を尊重しそのまま放送いたします」というテロップが表示されてから本編が始まるという対応が一番現実的ではないかと思います。  まさか字幕の一部を伏せ字にするとか、当たり障りのない訳に変更するとかしないとは思いますが、そうなればそうなったで「盛り上がる」ので(苦笑)オンエアを楽しみに待ちたいと思います。 情報提供:崎環さま

【ブログ記事】米アマゾンプライムで配信中の『フルメタル・ジャケット』の見出し画像にあった「Born To Kill」の文字を消去した問題で主演のマシュー・モディーンが批判(現在は訂正済)

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現在はこの画像に差し変わっている  「BORN TO KILL」を削除することを決めたのは誰でしょうか? フィリップ・キャッスルの象徴的な芸術作品を変更しただけでなく、そこにそれが存在する意味を完全に誤解しています。ジョーカー二等兵は、「BORN TO KILL」とピースボタンが付いたヘルメットをかぶっていますが、これは「人間の二面性」についての声明です。 (引用: X@MatthewModine ) これを引用し、管理人がコメント  『フルメタル・ジャケット』でジョーカーを演じたマシュー・モディーンがアマゾンプライムビデオの「BORN TO KILL」を削除したことに抗議。今のところトップ画像だけの模様。ポリコレもここまで来るともはやファシズム。 (引用: X@KubrickBlogjp )  マシューの元のポストに投稿された他の方の指摘によると (1)画像に文字が入っていると上に文字が乗った際に見辛くなるので消しただけ (2)画像に文字を入れるのを許可すると、権利元が宣伝コピーを入れた画像を載せようとするから禁止というルールがAmazonにある。 との理由が示されていますが、このコメントはAmazonからの公式な説明ではない(関係者か事情通かも不明)ことに注意が必要です。その上で、この説明に説得力がないことを以下に示します。 (1)ならば「Born To Kill」の文字をぼかせば済む話だし、その方が手間もかからず簡単。もっと言えばシーンの画像(宣材写真)と入れ替えれば良い(現状はそうなっている)だけであって、であればなぜPhotoshopなどで文字を「消去」し、消した跡が不自然にならないようにきれいに「加工」してあるのかの説明にはなっていない。 (2)これも(1)同様に、わざわざ「Born To Kill」を手間をかけて消去した理由にはなっていない。画像差し替えで十分に対応可能。 この問題の悪質な点は、このヘルメットのキービジュアル(キューブリックがアイデアを出し、フィリップ・キャッスルがイラストを描いた)の、「Born To Kill」の文字がないバージョンを初めてみた際、それをそのまま受け入れてしまう危険性がある、という点です。それぐらい自然な形で「消されて」います。かつての北の大国で、粛清者が写った写真の該当部分を自然な形で消し去った有名な話がありますが...

【考察・検証】『フルメタル・ジャケット』の脚本段階でのラストシーンを検証する

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ジョーカーが撃たれた瞬間のイメージ写真(ロバート・キャパ『崩れ落ちる兵士』) ジョーカー、8歳。プラスチックのライフルを携えて野原を走っている。 「動け、動け、動くんだ!!!」 みんながあなたに何をすべきか指示する。動け、動け、動き続けろ。動きを止めれば、ためらえば、心臓は止まる。足はおもちゃのように巻き上げる機械だ。 ジョーカー、海兵隊員。走りながらライフルを撃つ。 ジョーカー、8歳。おもちゃのライフルを撃つ。 世界中を走り回れるような気分だ。今、アスファルトはトランポリン、素早く優雅に、緑のジャングルの猫のように。 ジョーカー、海兵隊員、走る。 ジョーカー、8歳、走る。 足が瓦礫の上を上へ上へと連れて行く...上へ...上へ...あなたはそれを楽しんでいる...あなたは人間ではなく、動物であり、神のように感じている...あなたは叫ぶ「死ね!死ね!死ね、このクソ野郎ども!死ね!死ね!死ね!」 海兵隊員のジョーカーは、自動小銃の連射で撃たれる。 8歳のジョーカーは、苦痛を伴い胸を押さえ地面に倒れ始める。彼の映像はキャパの有名なスペイン内戦の写真のようなポーズで、静止したフレームが捉えるまでスローダウンする。その写真には、致命傷を負った男がカメラによって落下中に永遠にぶら下がっている。 しかし、この写真は8歳の少年のものだ。 墓地。ジョーカーの葬儀。明るい晴れた日。ジョーカーの母親と父親は青白くやつれた顔で、天蓋の下に集まり、国旗で覆われた棺と対面し、親戚や友人たちに囲まれている。ジョーカーの父親は気難しそうに話す。 「息子は…熱烈に…作家になりたいと望み…ベトナムにいる間、このノートを持っていました…遺体で発見されました。これから…そのノートから数行読みます…息子が持っていた…計り知れない…才能…を示すものです…その才能は…今では…永遠に失われてしまいました」 目に涙を浮かべながら、ジョーカーの父親は汚れて使い古されたノートの特定のページを探し回った。彼はそれを見つけると、たどたどしく声に出して読み始めた。 「私はよく…10歳の頃のことを思い出します…。私は…太陽が昇る前…そして本当に目が覚める前に…ベッドに横になって…これからの長くてエキサイティングな一日を考えるのが好きでした。 空はピンク色に染まり始め、外の静寂は木々のざわめきと鳥の鳴き声に変わりました。私は誰...

【関連商品】TUBBZラバーダックシリーズに『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』のコラボフィギュアが登場!ただいまAmazonで予約受付中

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 スタンリー・キューブリック公式Xでもアナウンスがありましたが、コスプレしたアヒルのフィギュアシリーズ「TUBBZ」がスタンリー・キューブリック作品『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』とコラボし、それぞれの作品のキャラクターがラバーダックになりました。Amazonでも取り扱いを開始し、現在予約受付中。価格は5,940円(変動の可能性あり・税込)、発売開始は2024年7月31日です。公式サイトは こちら です。 TUBBZ 『2001年宇宙の旅』 デヴィッド ボーマン PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『時計じかけのオレンジ』 アレックス デラージ PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『シャイニング』 ジャック トランス PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon) TUBBZ 『フルメタル ジャケット』 ジェイムズ T デイヴィス[ジョーカー] PVC製 塗装済み完成品フィギュア(Amazon)

【関連記事】スタンリー・キューブリックの1987年戦争映画『フルメタル・ジャケット』のいくつかの視覚的ディテールが「間違っている」と専門家が指摘

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 このシーンは1968年1月のテト攻勢の一部であるフエ市での戦いを描いている。戦車が前進し、海兵隊が戦車の後ろに回る。しかし、その後、銃撃があった。つまり、事前に見通しを立てていたわけだ。でも、面白いのは、海兵隊員が立ち上がってすぐに、事前照準したそのエリアに入っていくんだ。もし私が悪者、つまり敵だったら、海兵隊がすぐそこにいる間にもう一度発砲していただろう。でも、彼らはそんなことはしない。  はっきり言っておくが、ここはフエ市とはまったく似ていない。フエ市には、あのような高いビルはない。ビルが密集している。操縦スペースもあまりない。だがここではとても開放的に見える。これはロンドンの郊外、ベクトン・ガス工場で撮影されたからだ。ロンドン郊外だから曇り空なんだ。そのため、フエの戦いではほとんどの時間曇り空で、航空支援が入りにくかった。  さて、冒頭で建物から発砲が始まったとき、スナイパー1人ではなく、機関銃が何丁も設置されていることにお気づきだろうか。スナイパーなら2、3発撃ってその場から逃げ出すだろう。彼らはその場にいるから動くのは難しい。だから海兵隊は、この地域を砲撃して彼らを攻撃しようとするんだ。  そうだ、そこで彼は写真を撮っている。兵士が立派なカメラを持っているのは珍しいことではなかった。たまに休暇が取れるからね。サイゴンやホーチミンに行ったりね。将校であれば、香港やそのような場所に行くことができ、それほど高くなくても本当にいいカメラを買うことができた。  そして、これはベトナム人民軍のスナイパーだっただろう。ベトナム人民軍のスナイパーは特定の標的を狙う。ベトコンのスナイパーは混乱と恐怖を引き起こすだけの戦術を使う傾向があった。だからランダムに誰かを撃つ。無線ヘッドセットをつけて無線で話している男がいたら、おそらく将校だろう。格好の標的だ。視覚的な部分や設定が、私にはすべて間違っているように見える。曇り空以外は現実的だ。どうだろう。たぶん6点かな。 (引用: SCREEN RANT / Stanley Kubrick's 1987 War Movie Has Some Visual Details "Wrong," Says Expert/2024年1月26日 )  専門家が言うならまあそうなんだろうな、という感想ですね。公開当時か...

【関連動画】元アメリカ海軍が解説「映画でよく見るありえない設定」とは? | GQ JAPAN

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 元アメリカ海兵隊歩兵のジェームズ・ラポルタが、「ジャーヘッド」、「フルメタル・ジャケット」、「ハクソー・リッジ」、「ハートブレイク・リッジ」など、映画の有名なシーンが現実にどこまで忠実かをレビューする。 (引用:動画説明文より)  解説者は『フルメタル・ジャケット』の「ジェリー・ドーナッツ・シーン」を評しています。そして「ベトナム戦争当時を描いたものとしてはかなり正確」とし「『フルメタル・ジャケット』がアメリカ海兵隊に与えた影響は大きい」とも。これはこの方だけでなく、海兵隊の退役軍人が口を揃えてそう評しています。公開当時一部の評論家から「リアルさに欠ける」との批判もあった『フルメタル…』ですが、評論家の言う(映画の世界の中での)リアルさと(実際の軍隊での)リアルさは違う、ということなんでしょうね。

【関連記事】「私は彼を映画人として尊敬しています」『フルメタル・ジャケット』のマシュー・モディーン、キューブリックを語る

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Matthew Modine(IMDb)  〈前略〉 —スタンリー・キューブリック監督と『フルメタル・ジャケット』を製作することは、どのようなことだったのでしょうか?  私は彼を映画人として尊敬しています。そして、一人の男性として、父親として、夫として、彼を知ることになったのです。彼はおそらく、私がこれまで一緒に仕事をした中で最も自立した映画人だったと思います。彼は20ヵ月間働き続けても経済的に存続できる方法を考え出したのです。彼がしたことは探求し、実験することができる環境を作ることでした。彼はよく「何テイクやったのか?と聞かれるのが滑稽だ」と言っていました。彼はこう言いました。「モーツァルトに『ヴォルフガング、あなたのコンチェルトにはいくつの音があるのか?』と言われるのを想像してみてくれ。あるいはピカソに『あの絵は何画なんだ?』と。それはとても失礼なことで、誰が気にするんだ? 結果にこそ興味があるはずだろう?」 —『フルメタル・ジャケット』は、あなたが最も誇りに思っている映画ですか?  誰も見たことのないような子供たちも、私は大好きなんだと思います。アラン・パーカー監督の『バーディ』は大好きです。あれは役者として並外れた経験でした。また、『アラバマ物語』を1962年に映画化したプロデューサー、アラン・パクラとは、アルバート・フィニー主演の『オーファンズ』という映画で一緒に仕事をしたことがあります。私は彼との仕事がとても好きで、マイク・フィギス監督の『明日にむかって…』に出演したのは、純粋に彼ともう一度仕事をしたかったからです。彼は本当に生きる喜びを持っていて、いざ仕事をしようとするととても集中し、準備をしていて、これまで一緒に仕事をしたどの俳優とも違うのです。おそらく次に比べるなら、もう一人の紳士である『運命の瞬間/そしてエイズは蔓延した』で一緒に仕事をしたイアン・マッケランでしょう。 〈以下略〉 (引用元: The Guardian/2022年11月13日 )  マシュー・モディーンはキューブリックに対して、いつも肯定的な発言ばかりではありませんでした。ギリギリまで判断を先送りしテイクを際限なく繰り返すキューブリックのやり方、特に拘束時間の長さにはかなり苛立ちを感じていたようです。インタビューにある「一人の男性として、父親として、夫として」とは、『フルメ...

【関連書籍】戸田奈津子 金子裕子著『KEEP ON DREAMING』で語った、『フルメタル・ジャケット』翻訳家降板事件の戸田氏の言い分

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これが戸田氏の訳だったらどんな「甘い」ものになっていたのやら・・・ ※P144より抜粋 Q『フルメタル・ジャケット』の字幕訳者を交代した理由は?  そのマシュー・モディーンが主演した『フルメタル・ジャケット』の監督、スタンリー・キューブリックは究極の完璧主義者でした。自分の映画が公開されるときは、あらゆる国のポスターデザイン、宣伝コピーなどの宣材を全て、フィルムの現像の焼き上がりチェックまで、とにかく全てに目を通します。たとえば日本で印刷したポスターは色が気に入らないと言って、自分が住んでいて目の届くイギリスで印刷させていたほどです。  じつは『2001年宇宙の旅』(1968年)、『時計じかけのオレンジ』(1972年)など、過去の作品は大先輩の高瀬鎮夫さんが字幕をつけられていて、「キューブリックは字幕原稿の逆翻訳を要求するバカげたことをなさる大先生だ」とぼやいておられました。その高瀬さんが亡くなられ、私に回ってきたのが『フルメタル・ジャケット』だったのです。  ベトナム戦争たけなわの頃、アメリカ国内の陸軍基地(注:海兵隊基地の間違い)でしごき抜かれた新兵たちが、やがて地獄のようなベトナムの戦地へと送られて行く。これだけで言葉の汚さは想像つくでしょうが、とくに前半の鬼軍曹のしごき場面のすさまじいことといったら!日本人にはまったくないののしり文句を、新兵に浴びせまくるのです。たとえば、「Go to hell, you son of a bitch!」というセリフに「貴様など地獄へ堕ちろ!」という字幕をつけたとします。キューブリック監督の要求通り、その字幕を文字通り英語に直すと、「You - hell - drop」となり、英語の構文に整えるとなると「You drop down to hell !」のようなことになる。「Go to hell, you son of a bitch !」が「You drop down to hell !」になって戻ってきたら、キューブリック監督でんくても「違う!」と怒るでしょ。英語とフランス語のように語源を共有し(注:語源が語族という意図なら英語はゲルマン語族、フランス語はラテン語族で全く異なる)、いまも血縁関係を保っている言語同士ならともかく、まったく異質の言語の間で翻訳・逆翻訳をやって、元の文章に戻ることはありません。  「a son ...

【関連記事】マシュー・モディーン、『フルメタル・ジャケット』への出演の経緯と、キューブリックに「自分らしく演じればいい」と励まされたことを語る

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フルメタル・ジャケット・ダイアリー マシュー・モディーンとのQ&A 〈前略〉 スコット・テネント:『フルメタル・ジャケット』の役をどのようにして得たのですか? マシュー・モディーン:面白い話なんだ。サンセット大通りのソースという店でパンケーキを食べていたんだけど、デビッドの肩越しに私を疑うような目で見ている男がいたんだ。デヴィッドは「ああ、あれはヴァル・キルマーだ、彼は本当にいい奴だ」と言い、僕を紹介してくれた。ヴァルは「ああ、君のことは知っているよ。あんたにはうんざりだよ」と言った。私は『バーディ』、『ミセス・ソフェル』、『ビジョン・クエスト』と立て続けに出演していたんだ。ヴァルは「あんたはキューブリックの映画をやるんだよ」と言ったんだ。朝食を終えて、私はマネージャーに電話したけど、彼は何も知らなかった。キューブリック監督がワーナー・ブラザースで映画を撮っていることは知っていた。ハロルド・ベッカー監督に『ビジョン・クエスト』のプリントを依頼し、アラン・パーカーには『バーディー』のデイリー(粗編集)版を依頼していた(注:キューブリックはモディーンのオフショットにも注目していた)。 つまり、もしかしたらスタンリーは私のことを何も知らなかったのかもしれないし、ヴァル・キルマーは、私が『フルメタル・ジャケット』の役を得たことに何か関係しているかもしれないね。(注:ヴァルは『フルメタル…』に出演したくてオーディションのビデオをキューブリックに送っていた。詳細は こちら ) ST:キューブリックとの最初の出会いはどのようなものだったのでしょうか? MM:(妻と私がロンドンに落ち着くと)スタンリーは運転手を派遣してきて、私たちを田舎の彼の家に連れて行ってくれたんだ。私たちは素晴らしい楼門に車を走らせ、美しい古い田舎の土地に到着するまで長い私道がどこまでも続いていた。犬たちが飛び出してきて、家から出てきたのは髭を生やし、よれよれの服を着て、髪をなでつけた人なつっこい男だった。彼は想像していた通りの親切で優しい人だった。それは、私が聞かされていた彼の性格のすべてとはまったく違っていた。良き友人であり、良き父親であり、良き指導者であったというのが、私とスタンリーとの関係だ。 ST:撮影現場では、警告されていたスタンリー・キューブリックの姿にはならなかったのですか? MM:彼は...

【関連動画】キューブリックの三女、ヴィヴィアンが作ったラップ曲『フルメタル・ジャケット(私は訓練教官になりたい)』のリミックスバージョン『エスキモーのマ●コミックス』

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 A1:Abigail Mead & Nigel Goulding - Full Metal Jacket (I Wanna Be Your Drill Instructor) (Eskimo Pussy Mix) 7:54 Guitar – Kevin Armstrong, Phil Palmer Performer, Synthesizer [Fairlight Series Ill] – Abigail Mead, Nigel Goulding Remix – Bill Price Written-By – A. Mead, N. Goulding B1:Abigail Mead & Nigel Goulding - Full Metal Jacket (I Wanna Be Your Drill Instructor) (Eskipo Mussy Mix) 8:56 Guitar – Kevin Armstrong, Phil Palmer Performer, Synthesizer [Fairlight Series Ill] – Abigail Mead, Nigel Goulding Remix – Bill Price Written-By – A. Mead, N. Goulding B2 Abigail Mead - Sniper (Fade) Performer, Composed By, Programmed By, Synthesizer [Fairlight Series Ill, Cmi Series I] – Abigail Mead (引用元: Discogs.com/Abigail Mead & Nigel Goulding – Full Metal Jacket (I Wanna Be Your Drill Instructor) )  『フルメタル・ジャケット』サントラの1曲目に配置されているこの曲、実は12インチシングルバージョンもあります。A面が『フルメタル・ジャケット(私は私は訓練教官になりたい)エスキモーのマ●コミックス)』、B面が『フルメタル・ジャケット(私は私は訓練教官になりたい)エスキモーのぐっちょりミックス』、『スナイパー』という構成です。  さて、この「12インチシングル(マ...

【関連記事】『エル・ノルテ 約束の地』の監督、グレゴリー・ナヴァが語った「キューブリックと働いた日々」

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Full Metal Jacket(IMDb) Gregory Nava(IMDb) 〈前略〉 -『アイズ ワイド シャット』のスペイン語字幕を作ったというのは本当ですか? いいえ、『フルメタル・ジャケット』のスペイン語字幕を作成しました。  クリス・ジェンキンスという素晴らしいミキサーと一緒にトッド-AO社でミキシングをしていたんです。ミックスをしている最中に、トッド-AO社の秘書が突然電話に出て「スタンリー・キューブリックからグレゴリー・ナバに電話です」と言ったんです。私は「冗談だろ?」と思いました。クリスは「冗談はやめてくれよ」と言いました。秘書は「いや、本当に彼です」と言いました。それでミックスを止めて電話に出ました。それは本当にスタンリー・キューブリックでした。彼は電話をかけるアシスタントを持たず、自分で直接電話をかけていました。  話をしてみると、彼は、映画が完成した後、自分の映画の海外版をすべて自分で監督していたそうです。彼は自分の仕事にとてもこだわりがあり、何でもやりたがる人でした。彼は、外国版の翻訳者を使うことが好きではなく、さまざまな国の映画制作者や作家と一緒に仕事をするのが好きだと言っていました。彼は、スペインのスペイン語とラテンアメリカのスペイン語の違いを理解しており、ラテンアメリカ版『フルメタル・ジャケット』では、ラテンアメリカのスペイン語を理解している脚本家や監督と仕事をしたいと考えていました。彼は『エル・ノルテ』の大ファンでした。彼はそれを気に入っていました。  それで『フルメタル・ジャケット』のラテン・アメリカのスペイン語に翻訳するために、一緒に働かないかと誘われて、スタンリー・キューブリックと一緒に仕事をすることになったのです。彼は、すべての単語とそのニュアンスにまで気を配るのです。そうしているうちに、メキシコのスペイン語とアルゼンチンのスペイン語には、違いがあることを知ったのです。  彼は私に電話をかけてきて、5時間も彼と電話をしていたんですよ。彼はとても熱心でした。やがて、とてもいい友達になって、『フルメタル・ジャケット』の字幕のことだけでなく、いろいろなことを話すようになりました。面白いことに、パンデミックの最中にガレージを漁っていたら、一緒に作業した字幕が全部出てきたんです。膨大な量の仕事でした。ですが私たちは、映画製作やカ...

【関連動画】 『フルメタル・ジャケット』の吹き替えを10の言語で比較した動画『Full Metal Jacket IN 10 DIFFERENT LANGUAGES』

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 『フルメタル・ジャケット』の吹き替え版を10の言語で比較した動画がありましたのでご紹介。順番はドイツ語、スペイン語、トルコ語、ブルガリア語、ポルトガル語、日本語、イタリア語、フランス語、ラテン系スペイン語、ロシア語です。  こうして比較すると、残念ながら日本語は、原語(英語)にあるハートマン軍曹のリズム感とは合っていないように感じます。洋楽の日本語カバー曲や、日本語ラップに感じる「間延び感」があるからでしょう。管理人は専門家ではなく、音楽好きの素人の感想でしかないのですが、日本語の構造的問題があるのではないでしょうか。日本語は基本1音に1語しか乗せられませんが、英語だと2音は普通に乗せられるのです。つまり「あ」「い」「し」「て」「る」と「アイ」「ラブ」「ユー」の違いということです。どちらがよりリズミカルかといえば、口に出してみれば一目瞭然です。最近の音楽シーンで、やたらテンポが早い曲が多いのは、この「間延び感」を解消したいのではないかと思っています。  あとはキューブリックも驚いたという日本語の侮蔑語の語彙の少なさですね。「ファック」も「シット」も「アスホール」も「ガッデッム」も「ダム」も全部「クソ」ですからね。そのキューブリックは自作を字幕で観て欲しいそうです。興行主が吹き替え版を望むから仕方なく作っているとインタビュー語っています。ですので、キューブリックの希望通り、字幕で鑑賞をするのが正しいファンの姿だと言えるでしょう(まあ、自宅で鑑賞する分には好みでいいとは思いますけど)。

【台詞・言葉】ハートマン軍曹語録の中で最も汚い言葉、「頭ガイ骨マ●コ」ってどういう意味?

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 数あるハートマン軍曹語録の中で、最上級で汚い言葉がこの「頭ガイ骨マ●コ」だと思うのですが、たいていの人の反応は「なんだよ頭ガイ骨マ●コってwww」という軽いものだと思います。でもこれ、どういう意味(状態)かご存知の方は、かなりのマニアかそういう方面に詳しい人だと思います。かくいう管理人もだいぶ後になって知りました。内容が内容だけにこのブログで意味を書くのは憚られますので、 こちら を参照してください。いずれにしても「非常に強い侮蔑の表現」であることはまちがいないですので、日常生活では使わないようにしましょう(使うことないですけど。笑)。  さて、知ってしまった以上、このシーンで笑うと「えっ?この人意味知ってるの?」ということになってしまうのでお気をつけください。意味を知らず、語感だけで笑うと誤解の元にもなりかねません。また、キューブリックに「言葉の汚さが出ていない」と戸田奈津子氏が翻訳を降ろされた件ですが、この部分についてだけは戸田氏に同情します。さすがに・・・ねえ・・・これを女性に訳させるのはちょっと酷ですよね。

【台詞・言葉】『フルメタル・ジャケット』でのハートマン軍曹の名言「ダイヤのクソをひねり出せ!」のダイヤとは「●ィファニーのカフスボタン」だった件

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あーあ、英語字幕でも「●ィファニー」って書いちゃってますね・・・ …つまりこういうことです。 Private Pyle, you had best square your ass away and start shitting me Tiffany cuff links … or I will definitely fuck you up! ケツの穴を引き締めろ! ●ィファニーのカフスボタンのクソをひねり出せ! さもないとクソ地獄だ!!  ●ィファニーにしてみれば風評被害も甚だしいですが、よくこれでクレームがきませんでしたね。日本ではさすがにまずいということなのか「ダイヤ」と訳されていますが、面白さから言えば断然「●ィファニーのカフスボタン」です。キューブリックは日本語の語彙に罵倒語・侮蔑語が少ないことに驚いたそう(これは他でもよく言われています)ですが、こういう一捻りを加えた、いうなれば「高尚な罵倒語」(こんな言い方があるのかどうかは知りませんが)が味わえるのも『フルメタル・ジャケット』の醍醐味。もし「●ィファニー」の話題を振られたら「朝食を?」と答えるより、「ひねり出すクソ?」と答える方が「ああ、この人は映画スキルが高い人だな」と思われる ワケがありません !!●ィファニーに憧れる日本全国全女子を敵に回したくなければ、くれぐれもこの話題には触れないようにしましょう(爆。

【関連動画】ヴァル・キルマーが直接キューブリックに手渡すために渡英までした『フルメタル・ジャケット』のオーディションビデオ

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動画は削除されました。上記はドキュメンタリー『VAL』の予告編で、件のオーディションビデオが登場しています。   ヴァル・キルマーといえば一般的には『トップガン』のアイスマン役ですが、個人的には『ドアーズ』のジム・モリソン役が印象深いですね(ちなみにドアーズファンにはこの映画はすこぶる評判が悪いが、ヴァルのそっくりさん演技は評価されている)。そのヴァルがキューブリックに渡した『フルメタル・ジャケット』のオーディション・ビデオがありましたのでご紹介。ソースはヴァルの自伝的ドキュメンタリー『VAL』からです。  このオーディションテープはおそらく1985年くらいに撮影されたものだと思いますが、ヴァルはこのビデオをキューブリックに直接渡したくてロンドンに飛んだそうです。動画では「直接渡した」となっていますが、キューブリックは秘密主義者で、製作中は直接の関係者以外は会いたがらないことから、本人ではなく、本人に近い関係者に渡した可能性もあります。そのくらいヴァルが『フルメタル…』での役を渇望していたのは、最初のシーンでネズミの耳をつけていることからも伺えます。原作では(映画でも)ネズミ(ミッキーマウス)=海兵隊員ですからね。  結局ヴァルは採用されず、代わりに『トップガン』に出演し名声を得ることになるのですが、その『トップガン』のオファーを断ったマシュー・モディーンが、『フルメタル…』主役のジョーカーを演じることになりました。結果だけ見ればオーライということになりますが、このようにキューブリック作品に出たいと考える俳優はゴマンといたのです。たとえ大量のテイクと長期間に及ぶ撮影、自分のアイデアをその一滴まで搾り取られるとわかっていてもです。キューブリックの俳優に対する扱いが酷いと揶揄するばかりで、その意図を正しく伝えないのは、それを知らない単なる無知なのか、もしくは知っていても刺激的な見出しでアクセス稼ぎをしたい低質な迷惑YouTuberか、その迷惑YouTuberレベルの自称映画評論家か解説者だと思っていただければ良いかと思います。まったくもって「迷惑」な話ですね。

【パロディ】『這いよれ!ニャル子さん』の第1期OVA『やさしい敵の仕留め方』に登場した、『フルメタル・ジャケット』ハートマン軍曹のパロディ

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「その日まではモブキャラよ!登場人物で最下等のキャストよ!!」 「話しかけられた時以外は口を開かない!その血塗られた舌で戯言を呟く前と後には、はにゃあ~んと言いなさい!!」 「なあに?私を魔法少女バカと呼びたいの?」 「まるでそびえ立つ正気度ロールね!」  ラブクラフトらによるクトゥルフ神話を、萌えラブコメ化したと話題になったアニメ『這いよれ!ニャル子さん』の第1期OVA『やさしい敵の仕留め方』に、『フルメタル・ジャケット』ハートマン軍曹のパロディが登場していたのでご紹介。  この状況を管理人の浅い知識でなんとか解説いたしますと、主人公である「ニャル子」とは、本名を 「ニャルラトホテプ」 と言いまして、正体はクトゥルフ神話(架空のホラー小説)に登場するおぞましい姿をした邪神なのですが、なぜか萌え美少女に擬人化されてはいるものの、その言動はまさに邪神と呼ぶにふさわしい過激さ。そのニャル子さん。なぜか日本のアニメや漫画、ゲームや特撮ものが大好きなんですが、いろいろあってルーヒー(正体はクトゥルヒというタコに似た宇宙人)さんから、魔法少女になるための特訓を受けることに。そのセリフがハートマン軍曹のパロディ(元ネタは こちら )だった、ということになります。(合ってますよね?)  このアニメ、全編がオタクカルチャーやサブカルネタのパロディだらけなので、ハートマン軍曹ネタが飛び出しても特段驚かないのですが、ちなみにこの話のオチは「宇宙人を監視する秘密組織を描いたハリウッドのSF映画ネタ」でした。えっ?権利関係は大丈夫なのかって?それは・・・ ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ!