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【ブログ記事】NHK『映像の世紀バタフライエフェクト〜AI未来を夢みたふたりの天才』に『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士が「不適切な引用」として登場

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 2025年5月19日にOAされたNHKの『映像の世紀バタフライエフェクト〜AI未来を夢みたふたりの天才』は、現在のコンピュータの基礎の基礎になったエニグマ解読機の開発者アラン・チューリングと、プルトニウム型原爆の開発に携わったフォン・ノイマンが特集されていました。  番組中、フォン・ノイマンが『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士のモデル「とも言われる」とされていましたが、それを示す資料も証言もありません。あるのは、当時物議を醸したストレンジラブ博士のモデルを巡って、様々な「憶測」や「推論」が飛び交い、その中にはエドワード・テラー、フォン・ノイマン、ヘンリー・キッシンジャー、フォン・ブラウン、ハーマン・カーンといった面々が「取りざたされていた」という事実です。つまりそのように「言われていた」だけの話です。ですので番組中も「とも言われる」とナレーションされたのですが、往往にしてこの「とも言われる」は無視されることが多く、そのまま「ストレンジラブ博士のモデルはフォン・ノイマン」と解釈されがちです。その意味でも不適切だと言わざるを得ません。  ちなみにストレンジラブ博士は原作小説『赤い警報』には登場しませんので、完全にキューブリックサイドの創作になります。ドイツ出身の優秀な科学者というアイデアはフォン・ブラウンなど(当時アメリカの最先端の科学者にはドイツ出身者が多かった)から、核戦争の思想については『熱核戦争論』のハーマン・カーンから、キャラクターそのものは演じたピーター・セラーズのアドリブによるもので、車椅子のアイデアはキューブリック、黒い手袋と勝手に動く右手のアイデアはセラーズ、ドイツ語訛りの口調は写真家のウィージーを参考にしたというところまでは判明しています。  さて、この番組、チューリングとノイマンだけでは尺が余ったのか、後半に「AIの父」と呼ばれるマービン・ミンスキーが登場します。ミンスキーは『2001年宇宙の旅』にアドバイザーとして参加し、その貢献度の高さから「カミンスキー博士」として劇中にも登場しています(冷凍睡眠中にHALに殺されてしまいますが)。AIの話をするならノイマンよりもはるかに重要人物で、『2001年…』でのスペース・ポッドのマニュピレーターやHALのモニタ画面(正方形)の元になった映像が番組内に登場しています。  番組の構成としてはチューリ...

【ブログ記事】女優の上白石萌歌さん、『シャイニング』を語る

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マネージャーから「あまり顔を崩すな」と言われていたそうです  女優の上白石萌歌さんが2025年1月10日オンエアのフジテレビの番組『ぽかぽか』に出演し、『シャイニング』について語り、ジャック・ニコルソンの「例の顔」のモノマネまでしていたのでご紹介。  どうやらお気に召したそうで、鑑賞後いろいろ調べたそうです。「初めての鑑賞がスクリーン(劇場)ですごい自慢できる」とはご本人の弁ですが、確かに配信や円盤でいつでも鑑賞できるこのご時世に、初めての鑑賞が劇場というのはなかなかレアですね。その「劇場体験」があってこそのお気に入りなのかもしれません。1980年に日本で初公開された時は短縮された国際版ですが、この時(午前十時の映画祭11)上白石さんが鑑賞したのは長尺の北米版、そういう意味でもラッキーでしたね。  その上白石さんの MVは『シャイニング』のパロディ でした。上記番組は TVerで1月17日(金)11:49まで視聴 できます。興味のある方はお早めに。

【ブログ記事】NHK『映像の世紀~バタフライエフェクト~映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突』で紹介されたプロパガンダ映画『ユダヤ人ジュース』とキューブリックとの「接点」

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 2022年9月5日22時からOAされた『映像の世紀~バタフライエフェクト~映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突』に、ナチス・ドイツが製作したある映画がごく一部ですが紹介されました。それはユダヤ人を悪役に仕立て上げた悪名高きプロパガンダ映画『ユダヤ人ジュース』です。監督はファイト・ハーラン。そのハーランの姪はクリスティアーヌ・スザンヌ・ハーラン。つまりキューブリック三番目の妻、クリスティアーヌ・キューブリックです。キューブリックはファイト・ハーランに会ったことがあるそうですが、その際に「あの時は従うしかなかった」と語ったそうです。もちろんそれが本心であるかどうかは知ることはできませんが、キューブリックはユダヤ人。本音を言うはずはないでしょう。  今回の『映像の世紀~バタフライエフェクト』にはキューブリックが影響を受けたセルゲイ・エイゼンシュテインも登場しています。番組では「モンタージュ」と呼ばれていますが、わかりやすく言えば編集テクニックのことです。キューブリックは「編集は映画製作の唯一のユニークな局面」「編集に先立つ全てのことは編集用のフィルムを作り出す作業でしかない」と語るほど編集の重要性(と編集作業がいかに大好きか)を語っています。その理由はこの番組でも取り上げられています。つまり編集によってその映像の主旨をいかようにでも捻じ曲げることができるからです。  番組は再放送やNHK ONEのアーカイブなどで視聴できる可能性があります。興味のある方はその機会にぜひ。

【ブログ記事】日本テレビ『行列のできる相談所』 「日本人が好きな映画100!」で『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』がランクイン

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 日本テレビで12月19日(日)に放送された番組『行列のできる相談所』「日本人が好きな映画100」において、55位に『2001年宇宙の旅』、24位に『時計じかけのオレンジ』にランクインしました。このランキングは「ぴあ」「フィルマークス」「みんなのランキング」「COCO」の4つの映画評価サイトを元に番組が独自に集計したもの。なので、ある程度客観性は担保されている(視聴率欲しさに露骨な操作はされていない)と思っていいでしょう。  公開年や「難解」と言われがちなキューブリック作品にとってこれは驚異的です。映画ファンの間ではよく名前が挙がるオーソン・ウェルズもチャップリンもヒッチコックも小津安二郎もランクインしていません。しかも「日本人が好きな映画」だということを考えれば、キューブリックのこの2作品は、ある程度一般的な知名度と評価を獲得していると言えると思います。  ちなみにトップ100は以下の通り。基本的には洋画中心ですが、アニメ作品やマーベル作品、ディズニー系が意外に少ない。あれだけ騒がれている韓国勢も少数派。エンタメ系作品が大多数を占めていますが社会派系作品もチラホラ。金曜ロードショーとのコラボなので金ロー系が厚遇されている気がしますがそこはご愛嬌でしょう(笑。  番組公式紹介ページは こちら 。 ショーシャンクの空に バック・トゥ・ザ・フューチャー ダークナイト レオン インセプション ゴッドファーザー ライフ・イズ・ビューティフル 天空の城ラピュタ ニュー・シネマ・パラダイス ターミネーター2 最強のふたり パルプ・フィクション フォレスト・ガンプ/一期一会 インターステラー プラダを着た悪魔 スタンド・バイ・ミー バタフライ・エフェクト タイタニック トイ・ストーリー3 きっと、うまくいく レ・ミゼラブル マトリックス アベンジャーズ/エンドゲーム 時計じかけのオレンジ スティング シザーハンズ ユージュアル・サスペクツ 風の谷のナウシカ もののけ姫 グラン・トリノ ボヘミアン・ラプソディ ロード・オブ・ザ・リング 羊たちの沈黙 ファイト・クラブ グレイテスト・ショーマン パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち キック・アス となりのトトロ セブン この世界の片隅に ローマの休日 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望 おくりびと リメンバー・ミー...

【パロディ】洋楽パロで有名なNHKの番組『ハッチポッチステーション』の再編集版『2001年(2004年)夢中の旅』のオープニングがやっぱり『2001年宇宙の旅』だった件

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 ある方面では非常に有名な、NHKの子供向け番組『ハッチポッチステーション』。動画説明文によると、2001年の元旦に放送された再編集版が2004年に再放送されたものだそうです。だから2004年という中途半端な数字なのに『2001年宇宙の旅』のパロディがオープニングなんですね。  2018年に公開され、大ヒットしたクイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』の影響もあってか、この『ハッチポッチステーション』の洋楽パロ(GUEENの『犬のおまわりさん』)が再び脚光を浴びたのも記憶に新しいですが、そもそもこの再編集版自体が「エド・サリバン・ショー」のパロディだし、「ヒッチコック劇場」も飛び出すわで完全にお子さまなんか相手にしていません(笑。  この番組で八面六臂の大活躍を見せているグッチ裕三さんですが、ギターはちゃんと弾けないようです(が、それっぽく頑張っています)。ですが、そういう点は差し引いても「童謡×洋楽」のマッシュアップは現在聴いても完成度が高い。個人的には前述した『犬のおまわりさん』もそうですが『あのこはだレイラ』『母さんのうた』『いっしゅうかん』、この動画にはありませんが『おうまの親子』あたりが好み。でも、『山口さんちのツトムくん』(What's going on→いつが都合いいの?)の衝撃度には及ばないかも。世界No.1クラスの大名曲をこんな風にしてしまう大暴挙なんて、いったい誰が思いついたのでしょう?(笑。それらパロディの密度に比べると、オープニングの『2001年…』のパロディはストレートすぎてイマイチですね。まあ、どちらにしても当時のお子さまはポカーンだったと思います。

【パロディ】マルコム・マクダウェルが米NBCの人気コメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ』で披露した、『時計じかけのオレンジ』のセルフパロディ

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 アメリカの『オレたちひょうきん族』(実際は逆ですが。汗)と言われる『サタデー・ナイト・ライブ』の第6シーズン第2話(1980年11月22日OA)、アレックス役のマルコム・マクダウェルのゲスト回で、マルコムが『時計じかけのオレンジ』のセルフパロディを披露し、その動画が公式でアップされていたのでご紹介。  最後の、口の左側をあげる表情はマルコムならではで、さすが「ご本人」といったところですが、実はこの第6シーズンは評判が悪く、しかもこの2話はその中でもさらに評判が悪いそうです。1975年に始まったこの長寿番組も5年が経ち、当初のプロデューサーが燃え尽き症候群に陥り、プロデューサーもキャストも一新してスタートしたものの、以前の「パワー」を失っていたんでしょう。そんなこととは無関係にキャスティングされたはずのマルコムですが、1980年にわざわざアメリカに渡って『時計…』のパロディを披露するということは、以前 この記事 でご紹介した、『時計…』ビデオ化のプロモーションの意味があったのではないかと推察しています。  マルコムはこの番組で、ジョン・レノンに扮してインタビューを受けるというコントがあったのですが、この回がOAされた直後の12月8日にあんな悲劇がまっていようとは、マルコムもこのコントの脚本を書いた放送作家も思いもしなかったでしょう。マルコムのジョンは以下の通り全く似ていません。ヨーコに至ってはまあ・・・アメリカ世間一般的にはこう思われていたんでしょうね(笑。

【パロディ】『シャイニング』を1990年代アメリカのホームドラマのオープニング風に仕立てた動画

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 色調を変えたりやノイズを入れたりしてまあそれっぽくは・・・という感じですが、そんなに面白いと感じないのは、やっぱり元ネタをリアルに知らないからなんでしょうか? 2021年3月23日追記:アメリカABCテレビで1987年から1995年にかけてOAされたTVドラマ『フルハウス』のパロディだそうです。双子つながりで『シャイニング』を使ったみたいですね。なるほど。 情報提供:無差別流2⋈様

【スペシャルレポート】11月23日午前4:30からNHK総合でOAされた『8Kでよみがえる究極の映像体験! 映画「2001年宇宙の旅」』の番組概要レポート

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番組のナビゲーターを務めた中川翔子さんと佐野史郎氏  OAが金曜日の早朝という時間帯もあって、見逃した方や録画し忘れていた方もいらっしゃるようです。ですのでこの記事は私感を挟まず、レポートに徹したいと思います。 (1)イントロダクション ナレーション:「2018年、アメリカ・ハリウッドで、ある映画を蘇らせようというプロジェクトが進行していました」「今では上映する設備がほとんどなくなってしまった70mmフィルムで制作された歴史に残る名作、その映画とは『2001年宇宙の旅』」「斬新な映像美が今も人々の心を捉える、映画史に輝く金字塔です」「人類が月に降り立つ前、1968年に公開されました」「制作したのは巨匠、スタンリー・キューブリック監督」「綿密なリサーチ、驚くような視覚効果を駆使してこの映画を作り上げました」 「今回、その偉大な映画を貴重なオリジナル(ネガ)フィルムを使って8K化しようというのです」「ハイビジョンをはるかに上回る高画質で細部に至るまで再現します」 8K化プロジェクト担当 Susan Cheng氏:「最先端の8Kテクノロジーで蘇らせる作品として、『2001年宇宙の旅』ほどふさわしい映画はありません」 8K化プロジェクト担当、Miles DelHoyo氏:「最新の8Kで、50年前のフィルムの空気感も伝えることができます。映画本来の意図により近づけたと感じています」 ナレーション:「今日は、この映画の大ファンのお二人が一足早く8K版を体験し、大興奮」 佐野:「50年前に未来の映画を撮ったのではなく、今の映画の感じがする」 ナレーション:「珠玉の名作がBS8Kでまもなく放送。よみがえった『2001年宇宙の旅』の魅力に迫ります」 (2)スタジオに佐野史郎さん中川翔子さん登場 中川:「佐野さんお待たせいたしました。今日は8Kの映像で『2001年宇宙の旅』が観られるなんて最高ですね」 佐野:「どんな絵なんだろうね」 ナレーション:8KTVでの特別試写会にお招きしたのは、芸能界きっての『2001年…』好き、佐野史郎さんと中川翔子さん 中川:「佐野さんはこの映画といつ出会ったのですか?」 佐野:「僕は1968年のロードショーの時、13歳・中学2年で。国語の先生がとにかくすごいと力説、とにかく全員観てこい!と」「それであの黒い板は何か?の授業をしたんです」「それがやっぱり忘...

【関連動画】TV朝日【AMAZING BANG FRONT】#23 スタンリー・キューブリックの間違いを指摘する

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 上記動画のペンが浮かんでいるシーンの説明「ガラスに挟んだペンをナイロンの糸に這わせ、回転させる事で」・・・って意味、分かりますか?私には全く意味が分かりません。ちゃんと調べましたか?電通さん、日本語になっていない説明をドヤ顔でされても視聴者は困惑するばかりですよ?  正しくは「ナイロンの糸で吊るしたり、ガラスにくっつけたペンをガラスごと回転させる事で」です。『メイキング・オブ・2001年宇宙の旅』にもしっかりとその記述があります。上記動画でスチュワーデスがペンを取る際、ガラスにくっついていたのがよく分かります。ガラスは直径8フィート(2.4m)の円形をしたもので、それにペンをくっつけてゆっくり回転させながら撮影しました。また、単純にペンが浮いているだけのカットはナイロンの糸で吊るしています。つまり、そのカットに適した方法でペンを浮かせ、それを繋ぐことでペンが浮いているように見せかけているのです。  しかも最初の字幕に「1986年公開」とありますが、これは明らかな間違いで正しくは「1968年公開」です。校正はしましたか?ちゃんと調べて裏を取りましたか?安い制作費で下請けに丸投げしてあとは知らんぷりですか?でも、最後に堂々とロゴを掲げているのは電通さんですから、恥をかくのはあなた方ですよ?こんな短い番組でミス連発なんて痛い事をしているから「電痛」呼ばわりされているのにいい加減気づきましょうよ。

【パロディ】アメリカのケーブルTV番組『ロースト』に出演するチャーリー・シーンの予告CM

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The Comedy Central Roast of Charlie Sheen - "Dr. Strangesheen" :15(Vimeo)  アメリカのコメディ専門ケーブルTV局「コメディ・セントラル」の人気番組『ロースト』に出演する チャーリー・シーンの予告CM です。様々な犯罪行為やあぶなっかしい言動で、すっかりネタキャラ扱いになってしまったチャーリー・シーンを、芸能界の有人知人がジョークで痛めつけるというまさしく「火あぶり(ロースト)」な番組。チャーリーにとっては徒手空拳で出演する訳ですから、まさしくこのCMは的を(的はコメディ・セントラルのロゴですね)射てますね。しかも再現度も高いし。ただマニアックな事を言えば背景の上下にレター・ボックスが見えていたらニヤッとできたんですけどね(笑。