【俳優】シェリー・ウィンタース(Shelley Winters)

 『ロリータ』でロリータの母親、シャーロット・ヘイズを演じた。遅刻魔でダンスが苦手、あげくにハンバートとのベッドシーンは恥ずかしがってしまって手に負えないとかなり大変な女優だったようだ。さしものキューブリックも「シェリーはとても扱いにくい」と愚痴る始末。

 他の主な出演作は『風を起す女』(1943)、『再会』(1944)、『カバーガール』(1944)、『今宵よ永遠に』(1945)、『千一夜物語・魔法のランプ 』(1945)、『わたしのあなた』(1946)、『スージー売り出す』(1946)、『ニューオリンズ』(1947)、『二重生活』(1947)、『都会の叫び』(1948)、『赤い河』(1948)、『暗黒街の巨頭』(1949)、『ウィンチェスター銃'73』(1950)、『ダニー・ウィルソン物語』(1951)、『その男を逃すな』(1951)、『陽のあたる場所』(1951)、『重役室』(1954)、『サスカチワンの狼火 』(1954)、『マンボ』(1954)、『黄金の銃座』(1955)、『俺が犯人(ホシ)だ!』(1955)、『嵐の中の青春』(1955)、『悪徳』(1955)、『狩人の夜』(1955)、『拳銃の報酬』(1959)、『アンネの日記』(1959)、『俺の墓標は立てるな』(1960)、『明日なき十代』(1961)、『チャップマン報告(レポート)』(1962)、『禁じられた家』(1964)、『いつか見た青い空』(1965)、『偉大な生涯の物語 』(1965)、『動く標的』(1966)、『アルフィー』(1966)、『想い出よ、今晩は!』(1968)、『インディアン狩り』(1968)、『狂った青春』(1968)、『おかしなおかしなおかしな親父』(1970)、『血まみれギャングママ』(1970)、『最後のインディアン』(1970)、『無実の死』(1971)、『ヘレンに何が起こったのか?』(1971)、『誰がルーおばさんを殺したか?』(1972)、『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)、『ダイナマイト諜報機関/クレオパトラ危機突破』(1973)、『セックス・シンボル』(1974)、『ラッキー・タッチは恋の戦略 』(1975)、『MR.ダイヤモンド』(1975)、『怒りの凶弾』(1975)、『テナント』(1976)、『グリニッチ・ビレッジの青春』(1976)、『囁く砂』(1976)、『テンタクルズ』(1977)、『ピートとドラゴン』(1977)、『年のろわれた美人学生寮』(1978)、『キング・オブ・ジプシー』(1978)、『シティ・オン・ファイア』(1979)、『ルブリンの魔術師』(1979)、『ザ・シンガー 』(1979)、『ザ・ビジター』(1979)、『S.O.B.』(1981)、『エマとおじいちゃん~イギリスの四季・12カ月』(1983)、『若草のふくらみ ファニー・ヒル』(1983)、『黄昏のブルックリン・ブリッジ』(1984)、『デジャ・ヴ/夢の女』(1985)、『不思議の国のアリス』(1985)、『ロッキーヒルの魔女たち 』(1986)、『デルタ・フォース』(1986)、『パープル・ピープル・イーター』(1988)、『アンディ・ウォーホル/スーパースター』(1990)、『ステッピング・アウト』(1991)、『いまは涙を忘れて』(1992)、『フライング・ピクルス』(1993)、『羊たちの沈没』(1994)、『スピリット・オブ・ファイヤー/邪教都市 』(1995)、『陪審員だよ、全員集合! 』(1995)、『バックファイヤー! 』(1995)、『君に逢いたくて』(1995)、『ある貴婦人の肖像』(1996)など。

 『アンネ…』と『いつか…』でアカデミー助演女優賞を、『ポセイドン…』でゴールデングローブ助演女優賞を受賞した。

 1920年8月18日アメリカ・セントルイス生まれ、2006年1月14日、心臓疾患で死去。享年80歳。


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