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【考察・検証】キューブリックはなぜ『2001年宇宙の旅』の美術デザインを手塚治虫に依頼したか?また、もし参加していればどうなっていたか?を検証する

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同じ1928年生まれの東西の天才クリエーター二人。もしこの二人のコラボが実現していたら・・・と夢想するが、果たして結果は?  1964年12月末、キューブリックは『2001年宇宙の旅』の美術監督への依頼の手紙を手塚治虫に送ります。しかし、当時『鉄腕アトム』で多忙だった手塚は当初は乗り気だったものの周囲の猛反対でこれを断念し、その旨キューブリックに手紙を書きます。翌1965年1月初旬、キューブリックから「残念だ」という旨の返信が届き、二人の手紙のやり取りは終わります(詳細は こちら )。この話は手塚が証拠の手紙を見せることができなかったこと、手塚が1964年を1963年と間違えて覚えていたことなどから「手塚のホラ話」として当時は全く信じられていませんでした。それに加えて手塚の描く「子供っぽい未来感」と、完成した『2001年…』に於けるディテールまでこだわり抜いたリアルな世界観とのギャップがあまりにも大きかったことも影響したのではないかと思います。現在ではこの話は「事実」と確定していますが、では、キューブリックは手塚(『鉄腕アトム』)のどこが気に入って美術監督のオファーをしたのかを、事実を列挙しつつ考察してみたいと思います。 (1)ストーリーからの考察  1965年2月、後に『2001年宇宙の旅』となるSF作品は『星々の彼方への旅(Journey Beyond the Stars)』として記者発表されます。ここでMGMに渡されていた脚本はクラークが1964年のクリスマスにキューブリックに「結末は未定だがそれ以外は完成した」として渡したものであると思われます。つまり、手塚治虫にオファーした段階は脚本の初稿が出来上がった段階と言えるでしょう。その初稿の詳細については不明ですが、初期段階の脚本(小説)の一端はアーサー・C・クラーク著の『失われた宇宙の旅2001』に掲載されています。以下はその一部の抜粋です。フロイド議員(博士ではない)がロボット開発担当のブルーノ博士とロボット「ソクラテス」(後のHAL)の研究室を訪問し、ロボットの説明と人工睡眠のテストの視察を行うシーンです。  ドアが開いた。ソクラテスはかるがると優雅に歩き、議員団と対面した。 「おはようございます、フロイド上院議員。適応マシン研究所一般ロボット工学部門へようこそいらっしゃいました。わたしはソクラテスといいま...

【関連動画】2種類あるDVD、BD、UHD BD収録の『2001年宇宙の旅』オリジナル劇場予告編

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特別版(初版)DVDのみに収録の 『ツアラ…』のみバージョン ほとんどのDVD、BD、UHD BDに収録のナレーション入りバージョン   現在のDVDやBD、UHD BDに収録されている「オリジナル劇場予告編」というのは2種類あり、ひとつは1分51秒の『ツアラ…』のみバージョン、もうひとつは3分27秒のナレーション入りバージョンです。おそらく前者は公開前にキューブリックが本人が編集したもので、後者は公開後に理解不能者が続出したためにMGMが編集し直したものではないか、と予測しています(詳細をご存知の方は何卒ご教授を・・・)。  ところが困ったことに、後者のナレーション入りバージョンは 1998年に発売された初のDVDである「特別版」 にしか収録されていないんですね。しかもこのDVDにはクラークの特別講演の映像も収録されています。ですので、『2001年…』の特典映像を全て入手しようと思ったのなら、このDVDを外すわけにはいかないのです。  DVD自体は中古市場で安価に出回っていますので入手は難しくありませんが、画質はリマスター前でよろしくないですし、クラークの講演など熱心なファンかマニア以外にはあまり興味はないかもしれません。ですが「全部入り」で発売された4KのUHD BD版にも収録されていませんので、やはり一応は所有しておきたいですね。

【関連動画】『2001年宇宙の旅』ディスカバリー号のウォークスルー動画

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 CGで再現された、『2001年宇宙の旅』ディスカバリー号内部のウォークスルー動画です。タイトルはVRとなっていますが、視点変更できませんので単なる動画としてご鑑賞ください。  なかなか完成度が高く、各セクションの説明もあってわかりやすいですね。ただ、残念なのはHALのブレインルームと操縦席がないこと。どうしてオミットしてしまったのか理由は不明ですが、あればさらに完成度が高まったのに・・・。しかし、こうしてみると船内はとても狭いですね。この狭さで男5人というのはなかなかストレスを感じそう。宇宙飛行士も大変です。

【スペシャルレポート】グランドシネマサンシャイン池袋の館内に掲示されている名画ポスターで、キューブリック作品を探してきました

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  グランドシネマサンシャイン池袋の館内には、往年の名画のポスターの複製が飾られています。そのポスターにキューブリック作品がどれだけあるのか調査してきましたので、その結果をお知らせしたいと思います。 『ロリータ』(6〜7階 エスカレーター) 『2001年宇宙の旅』(6〜7階 エスカレーター) 『シャイニング』※キービジュアルのみ(7〜8階 エスカレーター) 『時計じかけのオレンジ』(8階フロア)  以上なのですが、『2001年…』『ロリータ』『シャイニング』はエスカレーターの途中に掲示されているのでじっくり鑑賞するのは難しかったですね。『時計…』はシアター入口付近でしたので、撮影も鑑賞もやりやすかったです。  館内には約150枚もの映画ポスターが掲示されているそうですが、その中でキューブリック作品が4作品というのはなかなかの高割合です。こんなとこからもキューブリック作品の人気の高さが伺えますが、鑑賞はくれぐれも他のお客様のご迷惑にならないよう、注意してお願いいたします。 参考: 【グランドシネマサンシャイン】展示映画140作をまとめました!!

【スペシャルレポート】4K版『2001年宇宙の旅』をグランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞してきました。

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 2026年2月1日、4K版 『2001年宇宙の旅』をグランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞してきましたので、わかりやすいように感想を箇条書きにしたいと思います。こちらは「BESTIA(ベスティア)※4Kレーザー映像と3Dサウンドを融合させた独自規格のプレミアム映画鑑賞フォーマット」での鑑賞になりますのでご了承ください。 ・4K化により映像がより鮮明に。特に宇宙空間に星が(やり過ぎくらい)いっぱいになった ・音響面でも改善があり、宇宙ステーションロビーのアナウンスが聞き取りやすく(大き過ぎなくらい)なった ・ポッド這い出るボーマンのワイヤー影2本を消していなかった(詳細は こちら ) ・前奏、インターミッション(10分)あり。リゲティあり ・字幕は画面内表示 ・説明字幕追加 ・エンディングのドナウはフルバージョン ・最後にワーナーのメタルロゴ登場  『2001年…』は人気作のため、新しい映像フォーマットが登場する際、いの一番にそれに対応する作品のひとつです。ですので、2013年の『新(第四回)午前十時の映画祭』ではいち早くDCPでの公開になりました(それ以前は35mmフィルム)。つまり『2001年…』のDCPは15年くらいそのまま使われ続けてきたことになります。日進月歩のデジタルの世界で15年というのは非常に長い時間です。古い技術でDCP化された『2001年…』が、現在の最新上映設備を備えたシネコンでは役不足であるのは明白です。  そういう経緯もあって、やっと4K版新DCPが作られたわけですが、デジタルリマスタリングによって、当然ながら旧DCPより格段に画質・音質がアップしていました。ですが、それと同時に「古いフイルム時代の映画を高画質デジタル化する際の問題」も見えてきたように感じます。つまり「リマスタリングのしすぎ」。例えば今回の4K版『2001年…』では宇宙の星空が必要以上に強調され過ぎているように感じました。この星空を制作したダグラス・トランブルが「フィルムではあれだけ苦労した星空が見えない」と不満を漏らしていたのは事実ですが、それにしても星を輝かせ過ぎていると感じました。  また、サウンドトラックのリマスタリングにも問題を感じました。つまり、当時のアナログ音源をデジタル化し、現在のシネコンにふさわしいサントラに品質向上するための技術的問題です。1968年公開当...

【関連動画】『2001年宇宙の旅』の未公開シーンとセット画像を集めた動画と、クラビウス基地で登場したハンディカメラをニコンがデザインしたという説明の信憑性について

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動画内で「ニコン製」と説明されたハンディカメラと登場シーン  『2001年宇宙の旅』の製作時に撮影された写真と未公開シーンを集めた動画がありましたのでご紹介。  どの写真やイラストも こちら のサイトからの引用だと思いますが、引用元のサイトは製作当時撮影されたものと、後の時代に再現されたものが混在しているので、ある程度の知識がないと判断は難しいと思います。その点この動画でチョイスされている写真・イラストは私が判断するかぎり全て「当時もの」だと思います。ただし、概要欄で注釈がある通り、6:22の年老いたボーマンのメイク写真は『2010年』製作時のものですね。もちろんスターチャイルドの造形を担当したリズ・ムーアが『時計じかけのオレンジ』のヌードテーブルを製作している写真(5:18)も違いますが、まあこれはリズのキャリアを説明するために用意しただけなので、間違いとは言えないでしょう。  この動画で一番驚いたのは   クラビウス基地の会議室で使われていたハンディカメラはニコンが提供したという説明です。もちろん初耳です。確かにニコンのレンズはHALの見た目映像(魚眼)で使用され、プロップにも埋め込まれたことは知られています(詳細は こちら )。しかしこれはニコンが協力したというより、キューブリック側が「採用した」という話であって、レンズの入手は単に正規ルートで購入したということだと思います。ですがハンディカメラの話はそれとは異なり、ニコンがデザインしたものをキューブリック側に提供したということになります。そんな話は今まで見たことも聞いたこともありませんし、これを鵜呑みにすることはできないでしょう。なぜなら、それが事実なら日本人である我々がとっくに知っていなければならない話だからです。  キューブリックは『2001年…』の製作にあたり、映画内でロゴを登場させるなどの宣伝と引き換えに、数多くの企業に最先端の未来技術の提供を呼びかけました。それに応じたのがIBM、ベル、ボーイング、クライスラー、パンナム、BBC、GE、パーカーなどの企業です。その中にニコンが含まれていれば当然公開当時から話題になっていたはずです。動画内でその情報のソースは示されていない以上、軽々に鵜呑みにはできません。もちろん確かなソースがあれば別ですので、この情報の詳細をご存知の方がい...

【関連記事】手塚治虫『惑星ソラリス』『2001年宇宙の旅』を激賞する

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  SF映画の魅力  今年はSF映画の年だなんていうんで、ずいぶん期待していたのに、上半期はロクなのがこない。  ただひとつ、これは、『Apache』を買う金があったらみにいってちょうだいよ。いや、 間違い。『Apache』を買って映画へいこう。ソ連製SF映画「惑星ソラリス」だ!  これはもう、NHKのニュースセンター9時でも紹介したくらいだから、みたがっている人が 多いだろう。残念なことに特殊な配給方法なので、東京、大阪など大都市以外の地方館では上映しないようだ。この映画の、なんてったってみどころは、あの主役のナタリヤ・ボンダルチュク。 このコの演技がまず、アカデミー賞もの。  このコの役は、ハリーという、死んじまった若い人妻の役。この人妻そっくりに、得体の知れ ないものが化けて、スーッと現れるのだ。そして主人公の男に惚れちまって寝ようってわけなんだが、亡き妻そのままの姿に、男は気味悪がって逃げの一手。  まといつこうとする、にせハリーの執念がすさまじい。金属のドアを手でブチやぶって、血だらけになって出てくるのだ。ついに彼女は液体酸素を飲んじまって、そり返ってのたうちまわって、凍ってしまう。  いやなんとも、こんなものすごい女優の演技は、めったにお目にかかれないよ。  この「惑星ソラリス」、どうも、アメリカSF映画「2001年宇宙の旅」をひどく意識して つくったみたい。そういうわけで、いよいよ来春再公開がきまった「2001年―」 には、みていないヤング諸君も、もうゼツ大の期待をもっていてほしい。  さっきぼくが、今年はSF映画の年なのにロクなのがこないといったのは、実は、「2001 年―」が今年の夏に封切られるハズになっていたのに、都合で来年にまわされたから、いよいよヤケクソ気味なのだ。というのは、この春に、題名のまぎらわしい「2300年未来への旅」 なんていうのが封切られてしまったせいだという説がある。「2001年―」に比べれば「2300年―」は、やはり、格がかなり落ちる。  なんてったって、「2001年宇宙の旅」は史上最高にして唯一のSF大作なのでありますぞ、 お立ちあい。  ぼくは、なにも配給会社から金一封もらって宣伝しているのではない。仲間のSF作家が口を 揃えて絶賛しとるのだ。それに、この映画には、ぼくは、ちょっとした思い出がある。この映画の監督...

【関連記事】抽象的で理解の難しい『2001年宇宙の旅』が世に残り続ける理由

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2001: A Space Odyssey(IMDb) <1968年に公開され、世界を驚愕させたキューブリック監督の『2001年宇宙の旅』。説明が足りないからこそ宇宙への畏怖を僕は実感した> 3カ月ほど前からChatGPTを使い始めた。遅い。自分でも思う。いつもこうだ。人より遅れる。鈍いのだ。気付けばみんなはずっと前を走っている。 でも周回遅れで集団から離れるからこそ、見えたり発見できたりすることがある。 〈以下略〉 (引用: ニューズウィーク日本版/2025年08月21日 )  映画監督の森達也氏によるコラムです。論に特に目新しいものはありませんし、さんざん語り尽くされてきたことを繰り返しているだけに思えますが、それでも公開から半世紀以上経た現在もなおこうしてこうして語り継がれ、記事にされるということは素晴らしいことです。ですが、やたら特撮だったり未来予想だったり、難解(説明不足な)ラストシーンについての話題ばかりで、肝心のテーマについては今も昔も(一般層に)理解が進んでいないな、と感じるのは私だけではないでしょう。それは記事にある通り、 キューブリックは、人間の最大の問いをラストに提示した。われわれはどこから来たのか。何者なのか。どこへ行くのか。 という「人類のレゾンデートル(存在意義)への問いかけ」だったのですが、それを「神(宇宙)視点で描いた」点にこの作品の偉大さがあるのです(ちなみにクラークは小説版を「人類視点」で描いている)。  そういう意味で本作品は「永遠に越えられないSF映画の金字塔」と言われているのですが、それが必ずしも「特撮」や「未来予想」を指しているわけではない(もちろんそれはそれで素晴らしいのですが)、という事実をもっと多くの人に知ってほしいですね。

【関連記事】リドリー・スコット「『2001年宇宙の旅』以降、SFは死んだ」

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Ridley Scott(IMDb)   2007年のベネチア国際映画祭で、彼の代表作であるノワール・スリラー映画「ブレードランナー」の特別上映会でのスピーチで、 「エイリアン」の伝説的監督、リドリー・スコット卿は、SFというジャンルは西部劇と同じ道を辿り、すでに死んでいると考えている、と発表した。  スコットは、デイリー・ギャラクシーの私たちと同様に、映画『マトリックス』『インデペンデンス・デイ』 『宇宙戦争』といった大作の派手な特殊効果は興行収入では売れるかもしれないが、スタンリー・キューブリック監督の1968年の忘れがたい大作『2001年宇宙の旅』に勝るものはないと考えている。この映画は、公開当時と同じくらい新鮮で(そしておそらくより現代的でもある)、今日でもなお健在だ。 〈中略〉  「独創的なものは何もありません。私たちはこれまで全てを見てきました。そこに行き、やり遂げてきました」とスコットは言った。  アメリカとソ連の「宇宙開発競争」が最高潮に達した時期に制作された『2001年宇宙の旅』は、悪意あるコンピューターと日常的な宇宙旅行が蔓延する世界を予見していました。キューブリックは細部にまでこだわり、宇宙船の設計にはNASAの専門家を起用しました。  リドリー卿は、『2001年宇宙の旅』は照明、特殊効果、そして雰囲気の使い方において「最高傑作」だと述べ、それ以降のSF映画はすべてこの作品を模倣、あるいは参考にしてきたと付け加えた。「現代のSF映画は特殊効果への過度の依存と、ストーリー展開の弱さが見られます」と彼は述べた。 〈以下略〉 (引用: THE DAILY GALAXY/2009年7月10日 )  かなり古い記事ですが、リドリー・スコットが刺激的なことを言っていたのでご紹介。この発言は2007年のベネチア国際映画祭のものですが、2025年現在、この発言を覆すほどの傑作SF映画が誕生したかと言えば・・・やはりそうとは思えません。リドリーが言うように「特殊効果への過度の依存と、ストーリー展開の弱さ」の問題は解決していないように見受けられます。もちろんそれなりの「良作」は頭の中にいくつか浮かびますが、それらが『2001年…』に並ぶ、もしくは超えるものなのかと問われば・・・やはりイエスとは言えないと思います。無論そんな現状をわれわれ映画ファン...

【関連動画】NHK BS8KでしかOAされていないはずの8K版『2001年宇宙の旅』のサンプル映像がYouTubeにアップされました

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ガラスに貼り付けたペンを回すシーンで、ガラス面に付着した汚れも一緒に回っているのが確認できます。おそるべし8K!(クリックで拡大)  スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』(1968)[RAW UHDTV 8K 4320p · オリジナルカメラネガからリマスターされた 70mm スキャン · NHK BS8Kで放送、日本、2025] RAW UHDTV サンプルと高解像度静止画です。(Youtubeでは4Kまでしか許可されていません)  オリジナルカメラネガからリマスターされた70mmスキャンに基づいた『2001年宇宙の旅』の進行中の作業を皆さんと共有します。 NHK BS8K(日本)で放送され、2025年4月3日午後1時00分07秒に録画されました。これは史上初めて8Kで放送された映画で、もともとBS8Kで2018年12月1日に放送されました。  リマスターの技術的な詳細については、こちらを参照してください。  録画は中国の販売者から購入し、品質を損なうことなく8K放送を録画できる市場で唯一の専用のPT4K衛星受信カードを使用して作成されました。 私の目標は、すべてのフォーマット(劇場、ホームメディア、テレビ、ストリーミング)を含め、できるだけ多くの吹き替えと字幕を追加することです。役立つと思われる資料や技術情報(音声、字幕など)をお持ちの方は、個人的にご連絡いただくか、コメントを残すか、●●●までメールでご連絡ください。   上記に添付されているRAWサンプルは、Pythonスクリプトを使用して動画をトリミングして作成したもので、品質圧縮は行われていません。つまり、完成した.tsファイルはまさにこのようになっています。進捗状況はTelegramとDiscordで更新します。プロジェクトが完了すると、誰でもアクセスできるようになります。保存家、アーキビスト、コレクター、修復者、リマスター担当者、研究者、言語オタク、ファンなど、どなたでもご参加いただけます。録画の仕様は次のとおりです。 ビデオの長さ: 2時間29分 コーデック: HEVC ビットレート: 58.5mb/s 幅: 7680ピクセル 高さ: 4320ピクセル アスペクト比: 16:9 オーディオ言語: 英語 フォーマット: AAC LC ビットレート: 315 kb/s チャンネル:...

【関連記事】早川書房社長の早川浩氏、アーサー・C・クラークと一緒に『2001年宇宙の旅』を鑑賞した思い出を語る

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『2001年宇宙の旅』(1968年) 〈前略〉   あるとき「ヒロシ、スタンリーのあの映画は見たか?」と聞かれた。クラークの小説をスタンリー・キューブリック監督が映画化した「2001年宇宙の旅」である。まだ見ていないと答えると「じゃあ一緒に見よう」と2人で映画館に入った。見終わった後、「自分で切符を買ってこの映画を見るのは実は初めてだ。実にいい作品に仕上がっている」と珍しく笑顔を見せていたのを覚えている。 〈以下略〉 (引用: 日本経済新聞『私の履歴書』(16)巨人の面影/2025年6月17日 )  クラークの著作を数多く翻訳・出版している早川書房の社長、早川浩氏がアーサー・C・クラークと一緒に『2001年宇宙の旅』を鑑賞した話を日本経済新聞の『私の履歴書』で語っていたのでご紹介。  ずいぶんとご機嫌なクラークの姿が目に浮かぶようですが、試写会時や公開当初は映画『2001年…』を気に入っていないどころか、失望すらしていたとは思えないほどの厚遇ぶりですね。鑑賞した日時は不明ですが、文章の内容から評価が酷評から激賞に変化した1968年夏以降だと思われます。ちょうどその頃に小説版が発売され、その邦訳版の出版契約か何かで渡米された時のエピソードではないでしょうか。  上記記事は有料とありますが、無料会員登録すれば月1回まで有料記事が無料で読めます。全文が気になる方はぜひ登録を。 情報提供:Kさま

【関連記事】音楽を怖がってください。『シャイニング』『2001年宇宙の旅』『アイズ・ワイド・シャット』・・・巨匠キューブリックが愛した恐怖クラシック

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左からバルトーク、リゲティ、ペンデレツキ  「別に怖い音楽を書いたわけじゃないんだけどね?」という作曲家たちの声が聞こえてきそう。なぜか、ホラー映画御用達の現代音楽。巨匠キューブリックは、バルトークやリゲティ、ペンデレツキといった作曲家を愛し、偏執的に映画の中で用いました。とっつきにくいと思われがちな現代音楽、こうなったら「怖がる」楽しみ方はいかがですか⁉  キューブリック・ファンに嬉しいプレイリスト付きでご紹介します。 〈以下略〉 (引用: ONTOMO/2018年8月13日 )  少し古い記事ですが、目に留まったのでご紹介。キューブリックがバルトーク、リゲティ、ペンデレツキを使ったのは「無調音楽」の匿名性、つまり主役のメロディがあってないような音楽なので、BGMではなく効果音的な使い方ができるということもあったかと思います。逆にメロディがどっしり主役を張る音楽は、特定のシーンに意図的に使うことで、ある種のメッセージを伝えようとする場合が多いです。(こう書くと特定の曲が思い浮かぶ方も多いはず)  キューブリックの自宅には図書館ほどの膨大なレコード・ライブラリーがあり「これほどたくさんの曲があるんだから、いろいろと使ってみないといけない」と語っていたそうです。使用する音楽は撮影中に思いついたりすることもあったようですが、やはり編集中にあれこれ試しては最適な曲を選び出していたようで(もちろん選んだ曲が100%使えるわけではない。使用許可が下りない場合もある)、それはそれは「楽しい作業」だったのだと思います。(キューブリックは編集作業が大好き)  記事では『2001年宇宙の旅』でのリゲティの「無許可使用」にも触れていますが、キューブリックがリゲティの使用を決めたのは公開直前のことで、その時はリゲティと連絡が取れなかったそうです。やむなく無許可で使用したところ(キューブリックはそれだけどうしてもリゲティを使いたかったのでしょう)、後でそれを知ったリゲティは「私の曲をハリウッド映画に使うなんて!』と大激怒!(当時は映画音楽は低く見られていた)無許可使用も相まって訴訟問題に発展するのですが、『2001年…』が画期的な傑作と評価されるようになると態度も軟化、後に無事に印税も支払われ、後のインタビューではキューブリックやその作品について好意的に語っています。(記事にはここ...

【ブログ記事】NHK『映像の世紀バタフライエフェクト〜AI未来を夢みたふたりの天才』に『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士が「不適切な引用」として登場

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 2025年5月19日にOAされたNHKの『映像の世紀バタフライエフェクト〜AI未来を夢みたふたりの天才』は、現在のコンピュータの基礎の基礎になったエニグマ解読機の開発者アラン・チューリングと、プルトニウム型原爆の開発に携わったフォン・ノイマンが特集されていました。  番組中、フォン・ノイマンが『博士の異常な愛情』のストレンジラブ博士のモデル「とも言われる」とされていましたが、それを示す資料も証言もありません。あるのは、当時物議を醸したストレンジラブ博士のモデルを巡って、様々な「憶測」や「推論」が飛び交い、その中にはエドワード・テラー、フォン・ノイマン、ヘンリー・キッシンジャー、フォン・ブラウン、ハーマン・カーンといった面々が「取りざたされていた」という事実です。つまりそのように「言われていた」だけの話です。ですので番組中も「とも言われる」とナレーションされたのですが、往往にしてこの「とも言われる」は無視されることが多く、そのまま「ストレンジラブ博士のモデルはフォン・ノイマン」と解釈されがちです。その意味でも不適切だと言わざるを得ません。  ちなみにストレンジラブ博士は原作小説『赤い警報』には登場しませんので、完全にキューブリックサイドの創作になります。ドイツ出身の優秀な科学者というアイデアはフォン・ブラウンなど(当時アメリカの最先端の科学者にはドイツ出身者が多かった)から、核戦争の思想については『熱核戦争論』のハーマン・カーンから、キャラクターそのものは演じたピーター・セラーズのアドリブによるもので、車椅子のアイデアはキューブリック、黒い手袋と勝手に動く右手のアイデアはセラーズ、ドイツ語訛りの口調は写真家のウィージーを参考にしたというところまでは判明しています。  さて、この番組、チューリングとノイマンだけでは尺が余ったのか、後半に「AIの父」と呼ばれるマービン・ミンスキーが登場します。ミンスキーは『2001年宇宙の旅』にアドバイザーとして参加し、その貢献度の高さから「カミンスキー博士」として劇中にも登場しています(冷凍睡眠中にHALに殺されてしまいますが)。AIの話をするならノイマンよりもはるかに重要人物で、『2001年…』でのスペース・ポッドのマニュピレーターやHALのモニタ画面(正方形)の元になった映像が番組内に登場しています。  番組の構成としてはチューリ...

【関連記事】「名監督スタンリー・キューブリックと、19歳の私」『2001年宇宙の旅』の制作に参加したブルース・ローガンのインタビュー記事

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宇宙ステーションVのセットに立つブルース・ローガン  1965年、私はイギリスのボアハムウッドにあるアニメーションスタジオで働いていました。BBCと軍向けの小さなアニメーションプロジェクトを制作していました。ロンドン・サンデー・タイムズ紙の記事で、私の大好きな監督、スタンリー・キューブリックが、通りの向かいにあるMGMスタジオでSF映画を制作するという記事を見つけました。その映画のタイトルは『2001年宇宙の旅』でした。 名監督スタンリー・キューブリックと、19歳の私  それから間もなく、運命の出会いがありました。VFXのパイオニア、ダグラス・トランブルが、この映画のアニメーションアーティストを探しに、私たちの会社にやって来たのです。当時、優良企業で安定した仕事をしていれば、半年ほどフリーランスの仕事に就くことなど考えられませんでした。しかし、私は気まぐれで気ままな性格だったので、面接を受け、そして採用されました。  まさかこの仕事が2年半(この業界での生涯最長の収入源)も続き、私のキャリアの中で最も影響力のある経験になるとは、その時は夢にも思っていませんでした。そして、その後数年間、スタンリー・キューブリックと一緒にテスト上映に座り、作品を批評することになるとは、夢にも思っていませんでした。もし今これをやらなきゃいけないと誰かに言われたら、きっと神経衰弱を起こしてしまうでしょう。でも、当時は19歳で、何も分かっていませんでした。 では、スタンリー・キューブリックとはどんな人だったのでしょうか?  彼との出会いは、深い思いやりと優しさ、そして共感力を持ち、ユーモアのセンスも抜群の人でした。しかし、それが彼の人柄でした。映画監督として、彼は自身のビジョンを形にするために、非常に強い意志と容赦ない精神力を持っていました。私が数日間体調を崩したとき、彼は自宅に電話をかけてきて、救急車を呼んで担架で運び込み、アニメーション撮影をさせると脅すほどでした。  彼には、『博士の異常な愛情』で演じたジャック・D・リッパー将軍によく似た、特異な癖もありました。彼はボトル入りの水しか飲まなかった(60年代のイギリスでは考えられないことだった)。ポケットを空っぽにしておくのが好きで、車のキーを車に置きっぱなしにして、私たちからタバコをせびっていた(注:妻のクリスティアーヌに禁煙を厳命され...

【関連記事】手塚治虫が選ぶ「SF映画ベスト10」

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天国への階段 幽霊紐育を歩く メトロポリス 月世界征服 光る眼 原子人間 宇宙戦争 2001年宇宙の旅 地底探検 猿の惑星  SF映画の面白さはSF小説の面白さとは違う。映画は画期的に面白く、ゲテモノでなく、見た目に面白いものがよい。最近では『猿の惑星』が傑作だ。  『時計じかけのオレンジ』は社会風刺としては面白いが入れるのをためらった。そういう意味では『博士の異常な愛情』などはSFというよりもSF番外編としてはトップに入れたいところだ。総体的に原作がある作品にあまり面白いものがなく、オリジナルな映画が面白いというのは、原作にしばられて思うように画像の飛躍ができないからだろう。『日本沈没』は小説は面白いが映画は失敗するだろう。  小松左京氏、筒井康隆氏などにぜひシナリオを書いてもらいたいものだ。マンガ家にもSF映画の発想ぐらいには参画させてほしい。 (引用:『ロードショー』1973年10月号)  手塚治虫が『2001年宇宙の旅』を高く評価しているのは周知の事実ですが、コメントとして『時計じかけのオレンジ』『博士の異常な愛情』にも触れ、結局3つもキューブリック作品を選んでいますね。どんだけキューブリック好きやねん!と思いますが、他はまあ1973年当時としては順当な気がします。ちょっとクラシック寄りな気もしますが。1、2は存じ上げなかったので調べてみましたが、SFというよりファンタジー要素が強そうな作品です。意外なのは『地球が静止する日』『地球最後の日』『禁断の惑星』あたりを挙げていないこと。単に忘れていただけな気もしますけど。  「総体的に原作がある作品にあまり面白いものがなく、オリジナルな映画が面白いというのは、原作にしばられて思うように画像の飛躍ができないからだろう」という指摘は自身もクリエーターである立場からの発言だと思います。実は映画は原作ものばかりですが、権利関係や契約などで映画製作者の創作の自由が縛られてしまうとつまらなくなってしまう、という意味に取っておきましょう。キューブリックはまさにそれを嫌がって契約には白紙委任状態を求め、製作はハリウッドの目が届きにくいロンドンでという判断をしました。  あと、『日本沈没』は興行的には成功しましたね。内容(評価)的に失敗するという意味かも知れないですが。手塚先生はその場の思いつきでぱぱっと言ったりする方なので、こう...

【関連記事】キューブリック財団が『2001年宇宙の旅』の衝撃を描くドキュメンタリー制作に着手、レオナルド・ディカプリオ、マイク・メダヴォイらがプロデュース

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独占:スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』の影響が、この伝説の映画監督の財団とスタンリー・キューブリック・アーカイブとの提携により制作されるドキュメンタリーで探究される。  映画『モノリス』のプロデューサーは、フェニックス・ピクチャーズのマイク・メダヴォイとマイケル・リー・ピーターソン、キャッチライト・スタジオのジェイソン・クラーク、ショーン・リチャード、そしてアカデミー賞受賞者のレオナルド・ディカプリオとアピアン・ウェイのジェニファー・デイヴィソンです。パートナーズ・イン・カインドとタイム・スタジオが共同出資しています。  2026年の公開が予定されているこのドキュメンタリーは、今月から制作が開始されます。監督は、2015年に公開され高い評価を得たブランドをテーマにしたドキュメンタリー『Listen to be Marlon 』のスティーヴン・ライリーです。  「『2001年宇宙の旅』は究極の時代精神を体現した映画です」とライリーは声明で述べた。「最近、映画監督たちによって史上最高の映画に選ばれましたが、それも当然のことです。この映画は、私たちが今日直面している劇的な技術と社会の変化を予見し、それを物語っています」  キューブリックとアーサー・C・クラーク(クラークの短編小説『前哨』に基づく)が脚本を担当した『2001年宇宙の旅』は1968年に公開され、キア・デュリアとゲイリー・ロックウッドが主演し、ダグラス・レインがスーパーコンピューターHALの不気味な声を演じた。  「『モノリス』は、スタンリー・キューブリック、アーサー・C・クラーク、そして彼らの協力者たちのパートナーシップから生まれた、現代を形作った多くの画期的なアイデアを深く掘り下げています」とリリースには記されています。「このドキュメンタリーでは、キューブリックとクラークの間で交わされた、これまで公開されたことのない個人的な手紙や物語を紹介するほか、現代の先見者や、様々な分野の変革者たちによる洞察に満ちたインタビューも収録されます。彼らは映画からインスピレーションを得て、今日の世界を創造したのです」 〈中略〉  公開から数十年を経ても、『2001年宇宙の旅』の評価は高まるばかりだ(1969年には批評家のポーリン・ケイルが酷評したことで有名だが、これは異端だった)。2013年、キリアン・...

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』の字幕の珍訳「ハルも木から落ちると言うでしょ」を検証する

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 ファンの間ではある意味有名な「ハルも木から落ちると言うでしょ」という珍訳。これはHALの行動に疑念を抱いたボーマンとプールが、スペースポッドの中でHALの停止を相談するシーンに登場します。まずボーマンが「HALの言う通り、9000型はミスを犯したことがない」と切り出し、それに対してプールが完璧だと思われているものでもミスをすることがある日本の例え「猿も木から落ちる」の「猿」と「HAL」をかけて「ハルも木から落ちると言うでしょ」と言うのです。この字幕は木原たけし氏によるもので、初出は『2001年…』が初めてビデオ化された1980年当時のものだと思われます。  一方、吹替版では「しかし間違いを指摘したのも同じ型のコンピュータですよ?」と、視聴者にHALが異常であることを改めて示す内容になっていて、字幕版とは全くセリフが異なります。この初出は『2001年…』の日曜洋画劇場でのTVオンエア時、つまり この時 ですね。訳は飯嶋永昭氏によるもの。  では、初公開時はどうだったのかというと「だがどうにもそのままには信じ難い」(引用:キネマ旬報社『世界SF大全』)となっていて、訳は田山力哉氏。フロイド博士が娘に買った誕生日プレゼント「ブッシュベビー」を「乱れ髪の赤ちゃん」と誤訳した方です。  さて、肝心の原語はどうなのかと言えば「Unfortunately, that sounds of a little like famous last words」というセリフで、訳すと「残念だが、有名なその言葉はこれで最後になりそうだな(残念だが、それはどうかな。という皮肉)」で、プールはHALが異常であることを確信している内容になっています。実はこのセリフは意味深で、このセリフに怒ったHALが「だったらそう言うお前を最後にしてやる!」と言わんばかりにプールを殺害するからです。  以上のように、セリフひとつ取ってみても訳者が様々な工夫しているのが見て取れるのですが、字幕にも厳しいキューブリックがどこまで詳細にチェックしていたのかは不明です。例えば『フルメタル・ジャケット』ですが、字幕を担当した原田眞人氏によると「最初はチェックされたがある程度まできたら任されていた」と語っています。キューブリック本人も「なにしろ日本語の構文法は、我々には普通じゃない」と半ばお手上げ気味で、そもそも『2001年...

【上映情報】「午前十時の映画祭15」で『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』上映決定!!

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 「午前十時の映画祭15」はリクエスト特集として、2024年8月31日(土)まで特設サイトか郵送で上映作品のリクエストを募集しました。その結果約7万票が集まり、以下の順位になりました。 第1位 バック・トゥ・ザ・フューチャー 第2位 タイタニック 第3位 2001年宇宙の旅 第4位 ニュー・シネマ・パラダイス 第5位 七人の侍 第6位 サウンド・オブ・ミュージック 第7位 レオン 完全版 第8位 アマデウス 第9位 風と共に去りぬ 第10位 E.T. 第11位 時計じかけのオレンジ 第12位 羊たちの沈黙 第13位 エイリアン 第14位 ショーシャンクの空に 第15位 トップガン 第16位 砂の器 第17位 ローマの休日 第18位 シザーハンズ 第19位 パルプ・フィクション 第20位 ターミネーター2 (引用: 午前十時の映画祭/お知らせ ) この結果を踏まえ、上映作品を事務局が選定。そして『2001年宇宙の旅』(4回目)、『時計じかけのオレンジ』(2回目)の上映が決定いたしました!!この2作品は入れ替え制で、『2001年…』はグループAの劇場で2026年1月30日(金)~2月12日(木)、グループBの劇場で2026年2月13日(金)~2月26日(木)、『時計…』はその逆となっています。  『2001年宇宙の旅』は初の4K上映です(IMAXは特別上映だったので例外)。今までは2KでしたがそのDCPは画質や音質などあまり状態が良いとは言いがたく(かなり初期のDCP)、今回も2Kならスルーするつもりでした。ところが今回は4K。ソースはおそらくIMAXと同じ8Kスキャンデータだと思われます。それをビスタサイズに加工し、上下レターボックスで下の黒味に字幕を表示させるのだと思います(違っていたらすいません)。つまりスクリーンサイズが大きければ大きいほど視聴条件が良いということになりますので、上映劇場を選べる首都圏や関西圏の方は上映スクリーンをご確認の上、視聴劇場を決定することをおすすめいたします。なお上映時間はインターミッション(休憩)入りの150分。薄暗い中で流れるリゲティの『アトモスフェール』もお楽しみいただけます。これは期待大ですね。  一方の『時計じかけのオレンジ』は2Kですので前回(2019年)と同じDCPです。人気作品のため休日の回は満員が予想されますの...

【関連記事】『2001年宇宙の旅』1968年公開、スタンリー・キューブリック監督の叙事詩的SF。その先見性に驚く

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スタンリー・キューブリック監督の叙事詩的SF  「2025年、年初に何を見る?」思った時に思いついたのが、『2001年宇宙の旅』だった。  1968年に公開されたスタンリー・キューブリック監督の叙事詩的SF。60年近い歳月がたった今でも「名作」と呼び名が高い作品だ。正直に告白するが、私は約60年の人生で既に2回、この作品を見ようとして挫折している。  しかし2025年を迎えた時、『2001年宇宙の旅』を見たいという、強烈な思いにとらわれた。断片的な記憶が私の脳裏に蘇り、全容を知らずにいられなくなった。そもそも私の大好きな『スパルタカス』を撮ったスタンリー・キューブリックの作品。今回はイケるんじゃないかという予感を抱き、私は夫と共にこの作品を見た。そしてやっと私はこの作品に痺れ、思った。「映画史に残る名作だよ!!」と。 〈以下略〉 (引用: 婦人公論.jp「映画評論 さかもと未明のシネマニア」/2025年2月11日 )  さかもと未明氏による『2001年宇宙の旅』の感想文です。あくまで「感想」ですね。この方1965年生まれということなんですが、「子どもの頃から大の映画好き」という割には内容が浅く、薄いな、という印象。アーティストを名乗る(自称する)ならこの作品の摂取は常識だと思っていたのですが、そういう意味でも残念なテキスト。一般的な中高生ぐらいの感想なら微笑ましいと思えるんですけどね。  終盤、木星の引力圏に引き込まれて落下していくデヴィッド船長が見るイメージは、死の前に見る走馬灯だろうか?   解釈は人それぞれでいいんですが、それはストーリーを正しく理解していることが前提です。上記引用にようにそれがおぼつかないと、解釈も意味不明なものになってしまいます。『2001年…』で語られる誤解の多くは「ストーリーを正しく理解していないこと」に起因しています。さすがにキューブリックもそれはマズいと思ったのか、折に触れて「最低限のプロット説明」と前置きをしつつ、 ストーリーの説明 をしています。  そのストーリーが示唆する意味や意義、哲学や思想については各自が自由に考えれば良いことだ、とキューブリックは語っています。それを「ストーリーは自由に解釈して良い」と曲解している人のなんと多いこと。残念ながらこのさかもと未明氏もその中の一人ということになってしまっていますね。  

【関連記事】手塚治虫『惑星ソラリス』『2001年宇宙の旅』を激賞する

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『惑星ソラリス』(1972)と『2001年宇宙の旅』(1968) 配給会社の思惑で『2001年…』とは何も関係がないにも関わらず、勝手に『2300年未来への旅』(1976)という酷い邦題にされた『Logan's Run(ローガンの脱出)』 『2001年宇宙の旅』の美術監督をオファーされた漫画の神様、手塚治虫 SF映画の魅力  今年はSF映画の年だなんていうんで、ずいぶん期待していたのに、上半期はロクなのがこない。  ただひとつ、これは、『Apache』を買う金があったらみにいってちょうだいよ。いや、 間違い。『Apache』を買って映画へいこう。ソ連製SF映画「惑星ソラリス」だ!  これはもう、NHKのニュースセンター9時でも紹介したくらいだから、みたがっている人が 多いだろう。残念なことに特殊な配給方法なので、東京、大阪など大都市以外の地方館では上映しないようだ。この映画の、なんてったってみどころは、あの主役のナタリヤ・ボンダルチュク。 このコの演技がまず、アカデミー賞もの。  このコの役は、ハリーという、死んじまった若い人妻の役。この人妻そっくりに、得体の知れ ないものが化けて、スーッと現れるのだ。そして主人公の男に惚れちまって寝ようってわけなんだが、亡き妻そのままの姿に、男は気味悪がって逃げの一手。  まといつこうとする、にせハリーの執念がすさまじい。金属のドアを手でブチやぶって、血だらけになって出てくるのだ。ついに彼女は液体酸素を飲んじまって、そり返ってのたうちまわって、凍ってしまう。  いやなんとも、こんなものすごい女優の演技は、めったにお目にかかれないよ。  この「惑星ソラリス」、どうも、アメリカSF映画「2001年宇宙の旅」をひどく意識してつくったみたい。そういうわけで、いよいよ来春再公開がきまった「2001年―」 には、みていないヤング諸君も、もうゼツ大の期待をもっていてほしい。  さっきぼくが、今年はSF映画の年なのにロクなのがこないといったのは、実は、「2001年―」が今年の夏に封切られるハズになっていたのに、都合で来年にまわされたから、いよいよヤケクソ気味なのだ。というのは、この春に、題名のまぎらわしい「2300年未来への旅」 なんていうのが封切られてしまったせいだという説がある。「2001年―」に比べれば「2300年―」は、やはり、格...