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【関連動画】2種類あるDVD、BD、UHD BD収録の『2001年宇宙の旅』オリジナル劇場予告編

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特別版(初版)DVDのみに収録の 『ツアラ…』のみバージョン ほとんどのDVD、BD、UHD BDに収録のナレーション入りバージョン   現在のDVDやBD、UHD BDに収録されている「オリジナル劇場予告編」というのは2種類あり、ひとつは1分51秒の『ツアラ…』のみバージョン、もうひとつは3分27秒のナレーション入りバージョンです。おそらく前者は公開前にキューブリックが本人が編集したもので、後者は公開後に理解不能者が続出したためにMGMが編集し直したものではないか、と予測しています(詳細をご存知の方は何卒ご教授を・・・)。  ところが困ったことに、後者のナレーション入りバージョンは 1998年に発売された初のDVDである「特別版」 にしか収録されていないんですね。しかもこのDVDにはクラークの特別講演の映像も収録されています。ですので、『2001年…』の特典映像を全て入手しようと思ったのなら、このDVDを外すわけにはいかないのです。  DVD自体は中古市場で安価に出回っていますので入手は難しくありませんが、画質はリマスター前でよろしくないですし、クラークの講演など熱心なファンかマニア以外にはあまり興味はないかもしれません。ですが「全部入り」で発売された4KのUHD BD版にも収録されていませんので、やはり一応は所有しておきたいですね。

【DVD/BD】キューブリック作品の初発売DVD(デジタルリマスター前)は所有しておくべきか?

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後に続々とリリースされる DVDボックスセットの第一弾(Amazon) 。発売当時は画質が悪いと不評だった。  キューブリック作品のソフト化はVHS(ビデオテープ)からLD(レーザーディスク)の時代を経て(他にも色々ありましたがそれは省略して)、1990年代の終わり頃からDVD化がスタートしました。このボックスセットは1999年9月9日に発売されたもので、初DVDボックスセットとして所有している方も多いかと思います。  収録作品は『時計じかけのオレンジ』『バリー・リンドン』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』の4枚組。よく知られているようにこのDVDはアスペクト比がスタンダート収録ですが、残念ながらデジタルリマスター前なので、画質は粒状感が目立ちます(下記参照)。あと『シャイニング』はなぜか北米版(143分)のロングバージョンが収録されています。そしてこれが一番重要なのですが、音声がキューブリックの意図したモノラル収録なんですね。ですので、その意味では貴重な盤と言えると思います。  これ以降、デジタルリマスター版、リマスター版、BD、4K UHDと高画質・高音質化が進んでいくのですが、それはキューブリックの伺い知らないところでされていることです。もちろん今更そんなことを言っても詮ないだけですが、一般のファンならともかく、キューブリック原理主義者なら撮影時のアス比(スタンダートやヨーロッパビスタ)でモノラル収録の初DVDは一通り所有してもいいかも知れませんね。  ちなみにキューブリックは上映は『バリー・リンドン』までヨーロッパビスタ、『シャイニング』以降はアメリカンビスタを想定して撮影しています。ですので『シャイニング』以降が16:9収録なのは問題ないのですが、『バリー…』はヨーロッパビスタ想定なので、16:9で視聴する場合は左右に黒帯(ピラーボックス)が必要になります。ですが、現行のBDはそうなっていません。クライテリオン版のBDはヨーロッパビスタでリリースされていますので、将来予想される4K UHDでのリリースの際には、ぜひともヨーロッパビスタでリリースをお願いしますよワーナーさん! 初DVD版(左)とデジタルリマスター版DVD(右)の画質の違い。アスペクト比はどちらもスタンダード。 スタンダート・モノラル収録、北米版(143分)の初DVD版(左)とスタンダ...

【DVD/BD】『20世紀の巨匠 スタンリー・キューブリック(Stanley and Us)』に収録されているレオン・ヴィタリのインタビュー

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  彼とは25年の付き合いだった。それだけ長い間親しく付き合えば、家族のような気さえした。ただし本物の家族ではなくあくまで境界線があった。純粋に仕事上の関係だ。  彼は私をアシスタントとして完全に信頼してくれた。家族を信頼するようにね。家族に近い存在だった。驚くほど親切な人だった。仕事以外の時はね。気にかけてくれていた。そういう意味では仕事だけの関係ではなかった。  気にかけてもらうと私も応えなければと思った。彼の役に立ちたかったから、一度も逆らいはしなかった。一緒に仕事ができたことは大きな名誉だと思ってる。給料なんかには代えられないものだ。もっと個人的な何かだ。私にとってスタンリーはとても大切な人だった。  2001年にパイオニアからDVDとして発売され、「キューブリックファン必見の1本」と煽ったわりにはキューブリック本人のインタビューがない、制作スタッフの小芝居がウザいと酷評したドキュメンタリーですが、逝去直後に制作された最速のドキュメンタリーとして、今となっては非常に資料性の高い一本となりました。このドキュメンタリーの中に、『キューブリックに魅せられた男』ことレオン・ヴィタリのインタビューがあり、その字幕をテキスト化してみたのが上記です。  久しぶりに再見してみて興味深く思うのは、同じキューブリックの関係者でも、スタッフや俳優はキューブリックに対して否定的なのに対し(マルコム・マクダウェルもかなり批判的な口調)、キューブリックに近かったレオンやヤン・ハーラン、それに未亡人であるクリスティアーヌは喪失感をあらわにしている点です。それもそのはず、このドキュメンタリーが制作されたのは1998年秋冬頃から1999年7月頃にかけてで、逝去(1999年3月7日)からまだ数ヶ月しか経っていません。彼ら、彼女らの表情や口調からはそれがひしひしと感じられ、観ていてちょっと辛くなりました。  登場する証言者は以下の通り。 DVD『20世紀の巨匠 スタンリー・キューブリック(Stanley and Us)』 はアマゾンやヤフオクでも投げ売り状態ですので、今なら購入しても悪くはないかな、と思っています。 ポール・ジョイス(ドキュメンタリー『スタンリー・キューブリック:見えない男』の監督) マリット・アレン(『アイズ…』の衣装担当) アレキサンダー・ウォーカー(映画評論家。キュ...

【ブログ記事】『コンバット!』をパクったと言われても仕方のない、北米版『恐怖と欲望』DVD/BDのパッケージデザイン

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 北米版『恐怖と欲望』DVD/BDに描かれているライフルとその先に付けた銃剣のイラストですが、これを見てこのTV番組のオープニングを思い出した方は多いのでは?管理人は『コンバット!』をリアルタイムで観ていた世代ではありませんが、それでも有名なテーマ曲は知っていました。いくら『恐怖…』の内容が偶然『コンバット!』と似ているからといって、それに似せたパッケージデザインを採用する神経が分かりません。ひょっとして『コンバット!』と間違ってこのBDを購入させようとするミス・リード戦略なのでしょうか?  もちろんキューブリックとは何の関係もない話です。『コンバット!』は1962年から1967年までアメリカABCで製作・放映され大人気となり、日本でも放映されました。当たり前ですが、その頃『恐怖…』はキューブリックによって固く封印されていたので、ABCの関係者が『恐怖…』に影響を受けた可能性は皆無です。  何故こんなパクリと言われても仕方の無い、インチキ臭い事をしたのでしょう?北米版販売元のキノ・ローバー社の姿勢は非常に疑問です。日本の販売元のアイ・ヴィー・シーさんはこのデザインを採用しませんでしたので一安心・・・と思っていたのですが、いくつかのグッズで銃剣のイラストを使っているようです(溜息。誰か止める人はいなかったんでしょうか?これじゃキューブリックの『恐怖…』は『コンバット!』のパクリ(あるいは逆に『コンバット!』は『恐怖…』のパクリ)などと誤解されかねません。内容が似ているだけに両者ともにいい迷惑です。  ここで明言しておきます。キューブリックの劇場用映画処女作『恐怖と欲望』と、アメリカABC製作のTVドラマ『コンバット!』。この両者には何の関係も、関連性もありませんし、影響云々もありません。全てはキノ・ローバー社が恣意的に(と考えざるを得ない)ライフル銃と銃剣のイラストをパッケージに採用したのが元凶です。その「元凶」は、日本版の販売元にも誤解を与えて(この事実を知らなかったとすれば)しまいました。こういった販売戦略は中小の配給会社や販売代理店ではよくある事とはいえ、コンプライアンスが叫ばれて久しいというのに、甚だ残念という他ありません。

【DVD/BD】『バリー・リンドン』BDのアスペクト比問題を検証する(追加情報)

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 『バリー・リンドン』BDのアマゾンのレビューを見ていたら、BDのアスペクト比問題でワーナーに問い合わせた方がいらっしゃいましたのでご紹介いたします。 2013年8月8日付けのUrotaさんのレビュー です。  ・・・不幸にも予想が当たってしまいました。どうしてこんな杜撰な事が起こってしまったのでしょうか?とても虚しい気持ちでいっぱいです。もうBDの高画質でキューブリックの指示通りのアスペクト比で『バリー…』を観る事ができないなんて残念でなりません。  でも、まだ希望は捨てていません。オリジナルネガが見つかるかもしれないですし、DVDから高精細にアプコンできる技術が開発されるかもしれません。現にPhotoshopの最新バージョンではピクセルの補完技術が格段に進化しています。ワーナーには責任をとってもらって、DVDの一コマ一コマ全てをフォトショで拡大し、BD化して欲しいくらいです。  しかしこうなると、スタンリー・キューブリック・アーカイブスが公表しているオリジナル(撮影時)アスペクト比の1:1.77という数字が虚偽だという事になってしまいます。つまり、1:1.58のオリジナルネガ紛失の事実を隠蔽するために、現存しているアンサープリントのアスペクト比1:1.77がオリジナルであると主張しているのではないかという事です。  もしそうだとすると、かわいそうなのはレオン・ヴィタリです。推測ですが、彼はネガ紛失の事実を知りつつもワーナーからの圧力で、それを隠蔽しなればならなかったのではないでしょうか。そのため、 BD発売時のインタビュー では1:1.77を主張しなければならない立場に追い込まれてしまい、DVD発売時との発言の矛盾を突かれ、コアなファンからは嘘つき呼ばわりされてしまっています。  ワーナーとスタンリー・キューブリック・アーカイブスにはきちっと事実を公表する義務があると思います。誠意ある対応を望みます。  最後にワーナーに問い合わせていただき、レビューを書いてくださいましたUrotaさんに、この場をお借りしてお礼を申し上げます。本当に貴重な情報をありがとうございました。 追記:2017年10月にやっと正しいアスペクト比「1:1.66」でクライテリオン版BDがリリースされました。詳しくは こちら 。

【DVD/BD】『恐怖と欲望』日本版DVD&BD発売決定

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恐怖と欲望 HDマスター [DVD] 恐怖と欲望 Blu-ray  『恐怖と欲望』日本版DVD&BDの発売が2013年11月22日に決定いたしました。現在アマゾンでDVDとBDの予約を受付中です。  北米版には『恐怖…』の製作資金の穴埋めに監督したと言われているカラー・ドキュメンタリー『海の旅人たち』が特典映像として入っていましたが、日本版ではどうなるのか気になるところです。まあ、 こちら で観る事は出来るんですが・・・。でも、せっかくなら字幕入りでリリースして欲しいですしね。

【DVD/BD】『バリー・リンドン』BDのアスペクト比問題を検証する

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自宅ガレージで『バリー・リンドン』を編集作業中のキューブリック  未だにネットの各所で議論が絶えないBDのアスペクト比問題ですが、今回は『バリー・リンドン』について検証してみたいと思います。  『バリー…』の撮影時(オリジナル)アスペクト比ですが、様々な資料から撮影サイズが1:1.77で決定されたようです。それによってキューブリックの元アシスタントであるレオン・ヴィタリがこのサイズでBD化するようワーナーに指示したという事です。レオンはワイドTV【16:9】(1:1.78)≒1:1.77なのでピラーボックスなしで問題ないと判断したようですが、この決定は様々な波紋を呼んでいて「映画館で確かに1:1.66で観た」という証言が後を絶ちません。するとキューブリックが映画館に「原則1:1.66で上映せよ」という指示書が発見されてしまいした(下記画像)。この事から現行のBDの【16:9】(1:1.78)は映画公開時をワイド化の判断の基準とするなら、NGという事になります。  この事実をどう受け止めるか、それは個人の判断によるでしょう。撮影サイズのフルサイズが1.77というなら【16:9】の1.78でも大して違いはないので構わない、という人もいれば、原則1.66なら1.66以外あり得ないという人、様々だと思います。ただ、この事実は別の問題を浮かび上がらせています。  それは「撮影時が1:1.77なら、DVDのアスペクト比はどこから来たのか?」という問題です。DVDはヨーロッパビスタよりも更に幅の狭い1:1.58くらいで、しかも天地がかなり高いです(下記画像)。しかも『バリー…』はワーナーにはアンサープリント(現像所からの1番プリント)しか残っていない事が判明しています。  ここからは仮定で論を進めてみますのでご了承を。その現存するアンサープリントが1:1.77だとします。ネガの紛失がどの時点なのかわかりませんが、DVD化の時点ではネガが存在し、それは1:1.58であったとします。そのネガを用いてDVD化し、その後に紛失したのだとしたら・・・。つまりDVDの、あの天地の高い映像はDVDの中にしか存在しない事になります。DVDの解像度からフルハイビジョンであるBDの解像度に高精細にアップするのは事実上不可能です。仕方ないのでBDは1:1.77のアンサープリントから起こしたのだとするな...

【DVD】『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』(原題:A Life in Pictures)

  とにかく、この豪華な出演者を見て欲しい。キューブリック・ファンならそのインタビュー姿が拝めることができるだけでも貴重な人物が多いということが、すぐ理解できるだろう。その上、惜しげもなく挿入されているキューブリック秘蔵のプライベート映像(幼少の頃や、イギリス移住後の一家の映像)や貴重なスチール写真(ルック社時代の報道写真も)、そして『2001年…』や『フルメタル…』などのメイキングシーン…。さすが製作・監督が身内(キューブリックの義弟)だけあって、内容はとても充実していて素晴らしいものに仕上がっている。そして、たったワン・シークエンスだが、キューブリック初のドキュメンタリー『拳闘試合の日』や、まぼろしの処女作『恐怖と欲望』のフィルムまで収録されている。  インタビュー・シーンが多く、長さも2時間22分もあるが、全く飽きさせない一級のドキュメンタリーに仕上がっている。「これを観ずしてキューブリックは語れない」そう断言しても良い程の良質のドキュメントだ。

【DVD】『20世紀の巨匠 スタンリー・キューブリック』(原題:Stanley and Us)

  まあ、このテの商品はいつの時代でも何かにつけ登場するものだし、いちいち目くじらを立てたくもないのだが、それにしてもこれはひどい。内容は、イタリアのTV局のスタッフが、キューブリックのインタビュー番組を作りたいと製作を始めるのだが、どうしてもアポが取れず、それではと他の関係者をインタビューしている内に、当のキューブリックが急逝してしまうという顛末を収めたドキュメンタリーだ。  インタビュー以外のシーンははっきり言ってスタッフの思い入ればかりが先行していて、(自分たちでキューブリックの映画の有名なシークエンスを再現している)それはそれで微笑ましいのだが、まあ、どうでもいい出来だし、インタビュー自体も『A Life in Picture』がリリースされた今、さして貴重だとは思えない。ただ、問題なのは、こんな粗末な番組をDVD化し、さもキューブリックの貴重な映像が見られるかのごとくパッケージし、DVDBOXとリリース時期を合わせてまで店頭に並べたパイオニアの見識だ。これは明らかに便乗商法でしかない。  ちょっと怪しいかなとは思ったが、パイオニアが販売元だったため購入したが、結果は金をドブに捨てただけだった。一流メーカーであるパイオニアも地に落ちたものだ。猛省を望みたい。