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【小説家】テリー・サザーン(Terry Southern)

 『博士の異常な愛情』でキューブリックが脚本を依頼したビートニクの小説家。その型破りなライフスタイルはキューブリックと対極を成すもので、キューブリックはその破滅的なセンスを『博士…』の脚本に求めた。それは十分に脚本に反映され、真面目な小説だった『赤い警報(破滅への二時間)』をブラック・コメディに改作するに当たり、サザーンは大きな貢献をした。  その後、MGMフィルムウェイズが出した「『トム・ジョーンズの華麗な冒険』の監督が『博士の異常な愛情』の脚本家と出会ったら何が起きる?」という広告にキューブリックが反発、法的措置に訴えると警告するまでに。そしてサザーンの貢献度を正しい位置にする、としてクレジットはキューブリック、ピーター・ジョージに続き3番目である旨を発表した。  原案・脚本家としてキューブリックとトラブルになった『ラブド・ワン』(1965)を始め『シンシナティ・キッド』(1965)、『コレクター』(1965)、『サンタモニカの週末』(1967)、『カジノ・ロワイヤル』(1967)、『バーバレラ』(1968)、『キャンディ』(1968)、『マジック・クリスチャン』(1969)、『イージー・ライダー』(1969)、『ウーピー・ゴールドバーグの ザ・テレフォン』(1988)などに参加。『キャンディ』、『マジック・クリスチャン』は原作者でもあった。キューブリックと一時映画化を検討した『ブルー・ムーヴィー』は小説として1970年に発表している。  1926年5月1日テキサス州アルバラド出身、1995年10月29日死去、享年71歳。

【撮影・技術】スリット・スキャン(Slit Scan)

 『2001年宇宙の旅』のスター・ゲートの 「光の洪水」のシーンで使用された装置。キューブリックが「何かが通り抜けるような感じ」と指示を出し、ダグラス・トランブルがこれを開発、実現した。黒い紙等にスリット状の隙間を開け、後ろから様々な色の光源を当てた後、シャッターを開放にしてカメラを前後に動かしながらスリットからこぼれた光源を撮影するという手法。この作品の影響で近年のSF映画における「ワープ」の表現として定着した。

【関連記事】米タイム誌が選ぶ「寒そうな映画」ベスト10

 リーアム・ニーソンがアラスカの極寒の地でオオカミと闘う「ザ・グレイ(原題)」(ジョー・カーナハン監督)が全米で公開されたのを機に、米タイム誌が「寒そうな映画」のベスト10を発表した。  戦慄をもたらす恐怖映画ではなく、文字通り、見ているだけで凍えそうな極寒の地が舞台となった映画のリスト。しかし、なかにはスタンリー・キューブリック監督の「シャイニング」のように、その両方を兼ね備えた作品もあるようだ。 ベスト10は以下の通り(順不同)。製作年度のあとは舞台となった寒い場所 ▽「ファーゴ」(96) 米ミネソタ州&ノースダコタ州 ▽「ドクトル・ジバゴ」(65) ロシア ▽「極北のナヌーク(極北の怪異)」(22) カナダ北東部 ▽「生きてこそ」(93) アンデス山中、チリとアルゼンチンの国境 ▽「ぼくのエリ 200歳の少女」(08) スウェーデン、ストックホルム郊外 ▽「遊星からの物体X」(82) 南極大陸 ▽「ホワイトウイザード 極光伝説」(87) ノルウェー北部 ▽「シャイニング」(80) 米コロラド州ロッキー山脈のホテル ▽「スター・ウォーズ 帝国の逆襲」(80) 惑星ホス ▽「デイ・アフター・トゥモロー」(04) アメリカ北東部 (引用: 映画.com ニュース/2012年1月30日 )  やっぱり登場『シャイニング』(笑。でも、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』は寒そうでした?あの惑星のシーンだけですよね?個人的には邦画ですが『八甲田山』を挙げたいです。『シャイニング』よりよっぽど寒い!