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【関連商品】Noodleより『シャイニング』の双子Tシャツ、ブラウス、スウェットが発売予定。ただいま予約受付中

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 以前 きゃりーぱみゅぱみゅさんがツイート していましたが、Noodleより『シャイニング』のTシャツ、シャツ、スウェットが発売になります。Tシャツやスウェットは珍しくないですが、Yシャツは珍しいですね。  発売は2020年2月上旬予定。ご予約は以下のZOZOでどうぞ。(注:リンク切れ) シャイニング グラフィックTシャツ(Noodle×THE SHiNiNG graphicT) カラー:ブラック、ホワイト サイズ:L、XL 13,200円(税込) シャイニング シャツ(Noodle×THE SHiNiNG shirt) カラー:ブラック、ホワイト サイズ:FREE 30,800円(税込) シャイニング ユニセックススウェット(Noodle×THE SHiNiNG unisex sweat) カラー:ブラック、ホワイト、ブルー サイズ:L、XL 16,500円(税込)

【考察・検証】なぜキューブリックは小説『シャイニング』のオーバールック・ホテルを改変したか?を検証する[その2]

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  キングが執筆時に滞在し、原作とTV版の舞台にもなった「スタンリー・ホテル」 キューブリックが映画化の際に外観に使用された「ティンバーライン・ロッジ」 キューブリック版の内装のモデルになった「アワニー・ホテル」  『シャイニング』の舞台であるオーバールックホテル。小説版とスティーブン・キングが製作したTVドラマ版では実際にキングが投宿して小説を書き上げたスタンリー・ホテル、キューブリックの映画版では内装はマジェスティック・ヨセミテ・ホテル(旧アワニー・ホテル)、外観はティンバーライン・ロッジをモチーフにしたことはこの記事で説明しました。そして、なぜキューブリックは原作の「瀟洒な西洋風リゾートホテル」から「西部開拓時代の山小屋ロッジ風ホテル」にデザイン変更したのかは、この記事で説明しました。しかし、今回の記事では今まで誰も指摘してこなかった点を考察したいと思います。それは「キューブリックが撮りたい映像を撮るために障害となる、技術的問題を解消するためにホテルを改変した」という考察です。  以下の動画はステディカム開発者であるギャレット・ブラウンのデモフィルムです。このデモフィルムは1974年に制作され、キューブリックも視聴したものです。1974年といえば『バリー・リンドン』を制作中。まだ次作は未定だったはずです。 キューブリックはこのステディカムの革新性に注目、いや夢中になったと言っても過言ではありません。その証拠にギャレット・ブラウンに装置の秘密が映ったネタバレ箇所をカットするように助言しています。このステディカムの特性を存分に発揮できる作品を撮りたい!とキューブリックが考えるのは自然の成り行きだと思います。  さて、スティーブン・キングが書いた小説『シャイニング』はワーナーが映画化権を獲得しました。通常、キューブリック作品はキューブリックが映画化に値する小説を見つけ、それを自ら交渉(キューブリックは相手がキューブリックと知ったら値を釣り上げると考え、偽名を使うなどして作家にオファーしていた)に乗り出して獲得するのが常でした。しかし『シャイニング』の場合、1975年にワーナーが出版前のゲラをキューブリックに送ったのがきっかけで、それに興味を持ったキューブリックが映画化を決めた、という時系列になります。実は全13作品あるキューブリック作品のなかで、こういった経...

【関連動画】『シャイニング』のバスルームの美女ことリア・ベルダムのインタビュー動画

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 美容系のお仕事、ボディー・ローションなどの宣伝のためにヌードになることがよくありましたから。それで私の本の裏にヌード写真があり、彼らは私をヌード専門女優と思ったみたいです。 ──それでは撮影前にどんなシーンになるか契約前にわかっていたのですか?  いいえ、全く。ヌードになることは知っていました。問題もありませんでした。よく美容系の仕事のためにヌードになっていましたから。ただ、面白いのは、私はどんなシーンなのか1ミリも知らなかったのです。ジャック・ニコルソンがどんな人かということしか知りませんでした(笑。 スタンリー・キューブリックや他のスタッフのことなども何も知りませんでした。とても新鮮でした。何もわからなかったので、よく「脚本を読ませてくれませんか?」と聞いていたんですよ。そうしたら「君には脚本はいらないよ。ただ〈幽霊〉になってさえくれればいい」と言われました。それでよかったのです(笑。 ──バスタブのシーンがこの数十年間の映画の歴史の中で一番恐ろしいシーンだと言われていることについてどう思われますか? オーケー。あとで他のゲストにも聞くことになりますが、ファンとの間で、今までで一番奇妙だったことは?  一番奇妙だったこと? ──例えば、歩いていたら道でファンが向かってきたことなど。  すいません、ないんです。フェイスブックで私を気に入ってくれたり、崇拝してくれたりもしています。私は「こんなおばあちゃんなのに。まだ彼らをあの時のように美女だと思っているの?気をつけてね、私は歳をたくさんとっているのよ」と驚いています。それだけで、ファンとの奇妙な経験といのはないですね。  2019年8月にアメリカ・バージニア州ウィリアムズバーグで開催された「Scares That Care Charity Weekend 6, August 2019」というイベントに、ゲストとして来場した『シャイニング』のバスルームの美女ことリア・ベルダムのインタビュー動画です。  以前 このインタビュー記事 で、リアはスイス出身のモデルであること、ヌードのポートフォリオを見たキューブリックによって幽霊役に抜擢されたことを語っていました。それにしても『シャイニング』から約40年経ったというのに、今でも相変わらずお綺麗です。 翻訳協力:Shinさま

【関連記事】キューブリックからなぜ離れられなかったのか? 元専属ドライバーが明かす、2人の関係性

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〈 前略 〉 「スタンリーが信頼してくれていたから離れられなかった」 ーこの作品では、あなたとスタンリー・キューブリックの出会いから別れまでが綴られていますが、改めてキューブリックとの出会いについて教えていただけますか? エミリオ・ダレッサンドロ (以下、ダレッサンドロ):もともと私はロンドンでタクシー運転手をしていたのですが、ある日、ホークフィルムという会社から、“あるもの”を運んでほしいと連絡をもらったんです。報酬が直払いということもあって、私にとっても非常に都合がよかったため、そこから2カ月間、とにかく彼らのオーダー通りにものを運ぶ仕事を続けていました。そして約2カ月後に、依頼元であるホークフィルムから、「これはスタンリー・キューブリック監督の仕事なんだ」と知らされたんです。そう言われても、私はその当時、“スタンリー・キューブリック”が誰だかわからなかったわけですが……。 ーそこから約30年間、キューブリックのもとで仕事をし続けたわけですよね。途中で辞めて、タクシー運転手に戻るという選択肢もあったと思うのですが、なぜその仕事を続けることにしたのでしょう? ダレッサンドロ :実は最初の2カ月間の間に、もっと条件のいい他の仕事の話もあったんです。ただ、そういうことを考える暇もなく、「次はこれ、次はこれ」というように、次に何を運ぶかという指示が絶え間なくきたのです。それと、スタンリー本人から「一度実際に会いたい」と言われたことがありました。それで初めて会った時に、私のそれまでのキャリアや私自身の話をしたのですが、最後に彼と手を握り合ったのです。そこで、自分の中で「この仕事をやっていこう」と心に決めました。彼が私のことを気に入ってくれて、私も彼のことを信頼できると思ったからです。 ー映画を観ていると、特に後期は「現場から離れたいけど離れられない」という葛藤のようなものもあったように感じました。 ダレッサンドロ :実際に離れたこともありましたが、離れるたびにまた戻されたというのが正しいかもしれません。いくつもの映画が同時に進行していたのと、ひとつの作品に5年以上かかることもありましたから。私が離れようとすると、スタンリーが「行ってしまうのか……」と泣きそうな顔をすることもありましたし、私の仕事に対して、彼が信頼感を持ってくれているのがわかっていたので、なかなか離れられな...

【オマージュ】全編が『シャイニング』なReiの新曲『Connection』のMV

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  シンガーソングライターでギタリストのReiの新曲『Connection』のMVが全編『シャイニング』のオマージュだったのでご紹介。  このReiというアーティト、今時珍しくブルージーなリフを弾くギタリストでちょっと驚いたのですが、調べて見ると元々はクラシックギター出身だそうです。なのになぜこんなにブルージーなのかというと、帰国子女なんですね。海外のロックに日常的に触れていればブルース志向になるのは納得です。  ただ、現在の日本のロックのほとんどはフォーク的なコード進行を早く激しく!みたいな楽曲が主流で、こういったブルース進行の楽曲はなじみが薄く、メジャーシーンで勝負するのは厳しい気がします。そしてもう一つ、ブルースで行くならちょっとボーカルが弱い・・・。声質が軽いのだと思いますが、楽曲を声質に合わせると「あいみょん」的なポップス系になってしまって、他の似たようなアーティストの中に埋没してしまうし、せっかくのギターテクを活かせません。ちょっとどっちつかずで方向性が難しいですね。せめて椎名林檎的なハスキーボイスだったらよかったのですが。  ギタリストとしては素晴らしい才能があるので、クリームだのジョニー・ウィンターだのライ・クーダーだのが好きな単なる「おっさんホイホイ」で終わって欲しくないですね。安易に売れ線ポップスに走ることなく、現在のぬるい音楽シーンに風穴を開ける「ブルースシンガー&ギタリスト」として、メジャーシーンでの成功を目指して欲しいなと思います。