投稿

1月, 2020の投稿を表示しています

【パロディ】2020年スーパーボウルでオンエアされるマウンテン・デューの『シャイニング』パロディCMに、ブライアン・クランストンがジャック役で登場

イメージ
 『トランボ/ハリウッドに最も嫌われた男』でダルトン・トランボを演じたブライアン・クランストンが、『シャイニング』のパロディCMでジャック役を演じるなんて、タチの悪い冗談みたいな話ですが、『スパルタカス』でトランボにさんざん苦労させられたキューブリックが観たら何て言うでしょう? このCM、マウンテン・デューが2020年2月2日に行われるスーパーボウルでオンエアするそうですが、そういえばキューブリックはアメフトファンでしたね。  パロディ自体はなんのヒネリもないものですが、「ディープフェイク」のように見えます。ですが、どうやらセットを立てて撮影したようです。ちなみにウェンディ役はダイアナ・ロスの娘、トレイシー・エリス・ロスです。  まあ『シャイニング』の愛され加減は今に始まったことではないですが、以前 こちら でご紹介した数々の『シャイニング』パロディCMの既出のアイデアの範疇でしかないのは、ちょっと残念ではありますね。  ちなみに タイプライターのバージョンもあります。

関連動画】カメラマンやカメラオペレーターの苦労が一目瞭然!の動画『カメラオペレーターズ』

イメージ
 映画制作において、楽な仕事なんて(現場レベルでは)まったくないと言っていいかと思いますが、中でもカメラマンやカメラオペレーターの苦労は他に比するものがないくらい大変な仕事です。この動画はそんなカメラマンやカメラオペレーターの悪戦苦闘ぶりが一挙に紹介されていて、大変興味深いものになっています。  0:45に登場する『シャイニング』で、シェリー・デュバルを追いかけるギャレット・ブラウンのシーンを始め、様々な映画の様々な撮影風景が登場しますが、こうして見ると現場では様々な工夫が凝らされているのがわかります。  ショットの代表的な例に (1)カメラを肩や三脚に乗せたパンやチルト (2)カメラを乗せた台車(車輪付きやレール)を走らせるドリーショット (3)カメラをクレーンに乗せたクレーンショット (4)ステディカムを使った手持ち撮影 などがありますが、これらを色々組み合わせたり、他の移動手段(バイク、車など)を使ったり、中にはスタントまがいのワイヤーアクションまで。カメラマンも命がけです。  エンドクレジットに掲載されたカメラマンの名前には敬意しかありませんが、この動画で多く使用されているのがステディカムであるとう事実が、いかにこの装置の発明が画期的だったかを物語っています。発明者のギャレット・ブラウンと、その特性を存分に生かしきった映像を史上初めて『シャイニング』で実現(ステディカムを使用した史上初の映画は『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』)させたキューブリックは、やはり特筆すべき「先駆者」だと思いますね。

【考察・検証】ニューヨーク時代の若きキューブリックを知るためのキーワード「独」

イメージ
キューブリック少年と妹のバーバラ。キューブリックは妹を可愛がる心優しい兄だった  「独り」  キューブリックは幼少時代から単独行動が多かったことで知られている。仲間内で流行っているゲームやスポーツ、学校行事などに参加しようとはせず、自分の興味のあることだけに集中して臨むことを好んだ。カメラやチェス、映画鑑賞などそれは「独り」で行うことばかりで、ジャズドラマーを目指し、熱心に練習していたドラムでさえソロプレイを得意としていた。そのため協調性が必要となる学校生活になじめず、小学校時代には登校拒否をするようになる。当然ながら学業の成績は芳しいものではなく、高校は落第点ギリギリでやっと卒業できたくらい悪かったが、落第者であったことが「キューブリックを生涯の学習者(生徒)にした」と妻であるクリスティアーヌは語っている。 ルック誌カメラマン時代のキューブリック 「独立」  キューブリックが単独行動を好んだのは、協調性がなかったというよりも独立志向が強かったと言うべきものだ。共感できる数少ない友人とはよく一緒に過ごしていたようで、高校時代に知り合った(後に映画監督になる)アレキサンダー・シンガーによると「自分でやらなきゃダメだ」と常に語り合っていたそうだ。その高校時代にルック社に写真を採用され、曲がりになりにも「プロカメラマン」としてデビューするのだが、それはシンガーによると「仲間からスターが出た」と、とても誇らしいことであったという。しかし当のキューブリックはそんなちっぽけな立場に満足することなく、生来の独立心から大胆な野望を内に秘めていた。すなわち「映画監督になる」という野望だ。  その反面、キューブリックはとても「シャイ」であったことも知られている。クリスティアーヌによるとカメラはそのシャイな性格を隠す隠れ蓑だったとし、「カメラをぶら下げていれば、その場にいる理由になるから」と説明している。協調性のなさも「シャイ」で簡単に説明されてしまいがちだが、撮った写真を写真誌に売り込む大胆な行動力はとても「シャイ」の一言で片付けられるものではない。それに映画監督は(最低限の)協調性がなければ勤まらない仕事だ。キューブリックにとって「シャイ」とは「旺盛な独立心と貪欲な好奇心、そして強固な自我の裏側には意外な繊細さがある」と理解すべきものだろう。 『恐怖と欲望』を撮影中のキューブ...

【関連動画】WatchMojo.comが選んだ「偉大な映画監督オールタイムベスト10」

イメージ
10位:イングマール・ベルイマン 9位:ウディ・アレン 8位:スティーブン・スピルバーグ 7位:オーソン・ウェルズ 6位:フランシス・F・コッポラ 5位:黒澤明 4位:フェデリコ・フェリーニ 3位:マーティン・スコセッシ 2位:アルフレッド・ヒッチコック 1位:スタンリー・キューブリック 選外:クエンティン・タランティーノ、ロマン・ポランスキー、ジャン・ルノワール、ジャン=リュック・ゴダール、コーエン兄弟、デヴィッド・リンチ  順位はともかくも、10人となると妥当な線だとは思います。あと当落選上で思い浮かぶのはリドリー・スコット、ジェームズ・キャメロン、アンドレイ・タルコフスキー、ジョン・フォード、フランソワ・トリュフォー、小津安二郎などでしょうか。(他にありましたらごめんなさい。汗)  そういえばチャップリンがいませんが、いわゆる「現代的映画」はトーキー以降なので、除外されてもやむなしかと。トーキー以前と以降では「映画の語り方」がカラー化以前、以降以上に根本から違うので、トーキー以前の名監督はそのカテゴリで選ぶべきだと思います。もっともキューブリックは「トーキー以降にトーキー以前の方法論を好んで使った」映画監督なんですけどね。  スピルバーグやスコセッシ以降の世代が圏外なのは、まだバリバリの現役なので評価が定まっていないからでしょう。優秀な監督はたくさんいますが、「偉大」となると「巨匠感」が必要になってきます。今後に期待ですね。

【関連記事】スタンリー・キューブリックの映画『2001年宇宙の旅』の完璧なサウンド・トラック、ピンク・フロイドの『エコーズ』

イメージ
 〈前略〉  しかし今、我々は『2001年ピンク・フロイドの旅』を発掘しました。サイケデリック・ロックの先駆者であるピンク・フロイドの壮大な23分間の曲『エコーズ』と、キューブリックの雄大な映画の組み合わせです。ピンク・フロイドが『エコーズ』を、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』の最後のシークエンスにシンクロさせたと長い間噂されてきました。「23分間の作品『エコーズ』をフィーチャーしたアルバム『おせっかい』を制作する2年前、ピンク・フロイドはフランス映画『モア』のサウンドトラックを制作し、そこで映像同期機器を使用しました」とある映画製作者は説明します。 〈以下略〉 (引用元: FAR OUT/2020年1月4日 )  またこのネタですか・・・。という印象しかありませんが、もう随分と昔から話題になっている話です。2020年にもなってこの話を持ち出すのもうどうかと思うし、いい加減食傷気味です。当ブログでも2013年に この記事 で採り上げていますが、本音を言えば管理人は一度としてシンクロしていると感じたことはありません。むしろ「違和感だらけ」だと申し上げたいくらい。  その違和感とは何かといえば、そのにいるはずのない「ヒト」のヴォーカル(声)と、だらだらと延々続くC#mのブルージーなフレーズが、『2001年…』のスターゲート・シークエンスからラストまでの「超空間的な世界観」と相入れないからです。カットの変わり目と曲調の変化が合っていたり、歌詞がそれとなく映像を示唆しているように感じ取れる部分もありますが、偶然の範疇を出るものではないし、シーンの長さと曲の長さが合致している点も同様です。まあ、その「偶然のシンクロ具合」を面白がっている分にはいいのですが、そもそも論として「黒人の土着音楽であるブルースは違うだろう」「ブルース・インプロビゼーションはライブ感が命、『2001年…』は計算され尽くした美しさが命」では? この両者は相反するこそあれ、同調(シンクロ)するとはとても思えません。「ドナウ」と「回る宇宙ステーションやアリエス号月面着陸シークエンス」のシンクロ具合を「これでもか」見させられているのに、映画後半でのこのシンクロ程度に感動できる余地は個人的にはありません。  この『エコーズ』の発表は1971年ですので、フロイドのメンバーが「『2001年…...