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【関連動画】世界の終わりを描いたパニック映画ランキングTop10

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  ナレーターが変わっても、やっぱり微妙なナレ声が気になるWatch Mojo Japanさんに『世界の終わりを描いたパニック映画ランキングTop10』という動画がありましたのでご紹介(ネタバレ注意!!)。  キューブリック作品をよく採り上げてくれるWatch Mojoらしく、あの作品が堂々の1位でした。ただ、ナレーションの内容に違和感が・・・。「防ぎました」ではなく「防ごうとしました」ですね。訳の問題か、それとも元動画がそうなっていたのかわかりませんが、どうも作りが雑なのが気になります(まあ、昔からちょっとそういうところがあるんですが)。  1位以外のランキングはというと、2000年以降の作品が半分を占め、知られていないマイナーな作品がいくつか採り上げられているのがちょっと意外でした。旧作ですと『渚にて』は名作なので観ても損はないですが、旧作SF映画ファン的には定番の『地球最后の日』とか『性本能と原爆戦』などは、もう現在の映画ファンの口の端に上がることもないんでしょうね。

【ブログ記事】カーク・ダグラスがキューブリックの才能に惚れ込んで、『突撃』の出演を決めたというエピソードの「裏事情」

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  カーク・ダグラスが『突撃』の企画を知った時、自伝によるとキューブリックにこう語ったそうです。 「スタンリー、この映画では1セントも稼げやしないだろう。でもこれは作らなきゃだめだ」 若いキューブリックの才能に惚れ込み、それを後押ししようとする後輩思いのカーク・ダグラス。カークは出資者であるユナイトにも『バイキング』と『突撃』を一緒に作るのか?それとも他社に行くのか?と迫り、出資を渋るユナイトを説得したそうです。まさに「美談」ですね。  実はこの話には裏があって、ここまでカークがこの『突撃』に固執したのは、脚本やキューブリックの才能に惚れ込んでいたから・・・だけでなく、大作映画である『バイキング』でヨーロッパ長期滞在が予想されるため、その間にもう一本映画を作るのにはヨーロッパが舞台であったこの『突撃』が都合が良かったからなのです。この件については、『突撃』の音楽を担当したジェラルド・フリードがインタビューで証言しています。  『突撃』が作られた理由を知っていますか?『バイキング』のおかげなのです。これは興味深い映画史であり、事実です。カーク・ダグラスはスタンリーに感銘を受け、彼と話し、カークは「間に少し時間があるので、『バイキング』のオフの日に『突撃』 を作ってみないか?」と言ったのです。 『突撃』はこうして出来たんです!  この『バイキング』、アーネスト・ボーグナイン、ジャネット・リー(ブレイクしたのは『サイコ』の出演後)、トニー・カーティスなど超有名スターが勢ぞろいし、ナレーターにあのオーソン・ウェルズを起用。カークの事務所であるブライナ・プロダクションが製作し、しかもカークにとってヴァイキングを演じるのは長年の夢だったのです。これほどまでに力が入った、しかも大ヒットが予想される映画の企画がすでに存在していれば、そりゃ「作らなきゃだめだ」などと言えるはずです。  『突撃』は1956年から1957年にかけて主にミュンヘンで撮影され、『バイキング』は1957年の夏にノルウェーやフランスで撮影されました。しかもカークの思惑通りに『バイキング』は大ヒット。その反面『突撃』は制作費さえ回収できませんでした。しかし、時の経過によって立場は逆転。『バイキング』は映画史の過去の末席へと置き去りにされ、「懐かしのハリウッド大作」として懐古的に語られるのがせいぜい。現在に至...