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【関連記事】スタンリー・キューブリックの映画で最も高い興行収入を記録したトップ10

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 スタンリー・キューブリックは監督業で13本の長編映画を撮っただけですが、そのほとんどが今日名作として語り継がれており、映画全体に与えた影響は否定できません。特に晩年の数十年間は、この13本がすべて47年のスパンで公開されたように、彼は臆することなくじっくりとプロジェクトに取り組んみました。キューブリックは決して大衆受けする映画や大作を作りたがりませんでしたが、それでも彼の作品のほとんどは興行的に成功を収めました。  以下は、彼のフィルモグラフィーの中で最も興行収入を上げた10作品です。最初の3作品(『恐怖と欲望』『非情の罠』『現金に体を張れ』)は興行収入のデータを見つけるのが難しいため、基本的に除外しています。同様に彼の初期の映画は、彼の後期の映画ほど興行収入に関するデータが多くなく、合計値は分かりやすくと考えインフレ調整されていません。いくつかの数字は疑ってかかるべきですが、できるだけ簡潔かつ単純に、ここにスタンリー・キューブリックのトップ10を提示します。 〈以下略〉 (引用: COLLIDER.com/2024年2月7日 )  前文にある通り、インフレ調整なしに単純に興行収入成績順に並べただけだそうです。まあでも「だいたいそんな感じなんだろうな」というのはわかりますね。1位は意外かもしれませんが、1999年頃になると新興国や途上国でも映画が気軽に観られるようになったことと、トム様人気の影響が大きいのではないでしょうか。それを考えると1968年公開で2位の「稼ぎ」は凄いと思います。 では、順位をどうそ。 10位:『突撃』 興行収入:120万ドル 9位:『ロリータ』 興行収入:920万ドル 8位:『博士の異常な愛情』 興行収入:920万ドル 7位:『スパルタカス』 興行収入:1,700万ドル 6位:『バリー・リンドン』 興行収入:3,150万ドル 5位:『シャイニング』 興行収入:4,730万ドル 4位:『時計じかけのオレンジ』 興行収入:1億1,400万ドル 3位:『フルメタル・ジャケット』 興行収入:1億2000万ドル 2位:『2001年宇宙の旅』 興行収入:1億4,600万ドル 1位:『アイズ ワイド シャット』 興行収入:1億6,210万ドル

【関連商品】スタンリー・キューブリック公式『Stanley Kubrick Store』の配送地域が全世界に拡大。日本からも注文OK

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 日本ではあまり知られていませんが、2019年に公式が運営するECサイトがオープンし、キューブリック作品のアイテムを販売していたのですが、配送地域に日本が含まれていなかったため、これまで積極的に記事にしていませんでした。ですがついに全世界への配送が可能になったようです(日本への配送は£9.97)。  『Stanley Kubrick Store』と銘打ったこの公式ECサイト。今のところ扱う作品は『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『シャイニング』『フルメタル・ジャケット』のみです。また版権・肖像権の問題からかデザインも映画のシーンの流用ではなく、オリジナルで起こされているものが多いので、その点を微妙に感じるかもしれません。それでもキューブリック存命中は頑なに自作の商品化を拒んでいたわけですから、進歩は進歩ですね。  過去、様々なファッションブランドがキューブリックコラボアイテムを発売してきましたが、最近は鳴りを潜めています。日本のブランドではサンキューマート、GU、ユニクロが低価格でキューブリックコラボを発売して話題になりました。公式が充実してしまえばそういったコラボが実現しにくくなってしまうのかもしれませんが、ぜひまた各ブランドさんには再度のコラボをお願いしたいですね。  『Stanley Kubrick Store』は こちら 。

【関連記事】キューブリックの傑作映画「時計じかけのオレンジ」の原作者アンソニー・バージェスが小説執筆を後悔したのはなぜか?

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 アンソニー・バージェスのSF小説「時計じかけのオレンジ」は、仲間と共に暴力犯罪を繰り返して刑務所に入った15歳の少年アレックスが、ルドヴィコ療法という人格矯正治療を受ける話です。映画監督のスタンリー・キューブリックが同名の映画を制作したことで世界的に有名な文学作品になりましたが、原作者のバージェスは後に執筆を後悔していたとのことで、その経緯についてスペインの大手新聞であるエル・パイスがまとめています。  映画「時計じかけのオレンジ」では、クラシック音楽をバックに陰惨な暴力描写が繰り広げられ、世界中の観客に大きな衝撃を与えました。また、ルドヴィコ療法を受けて一時は暴力や性行為を想像すると生理的嫌悪感を覚えるようになったアレックスが、最終的には元の残虐な心を取り戻すという展開も、自由と管理社会の衝突に対する風刺的な側面が強いものでした。「時計じかけのオレンジ」というタイトルは、アレックスがルドヴィコ療法で強制的に道徳的人間に変えられたように、果汁や甘味がある生物に機械的な道徳を適用する行為を暗示しているとのこと。  キューブリックの映画が世界中で話題となった後、新聞には「『時計じかけのオレンジ』強姦魔の一味を警察が追う」「『時計じかけのオレンジ』戦争で子どもが死ぬ」など、若者による苛烈な暴力や性犯罪を「時計じかけのオレンジ」と結びつける言説が増加したそうです。  原作者のバージェスは、イギリスの小説家であるD・H・ローレンスの伝記「Flame into Being(存在の炎)」の中で、「(『時計じかけのオレンジ』の)誤解は死ぬまで私を追いかけます。誤読される危険性があったので、この本を書くべきではありませんでした」と、ローレンスの問題作「チャタレイ夫人の恋人」になぞらえて書いています。バージェスは、「バチカンで修道女がレイプされたら、新聞社から私に電話がかかってきます」と述べ、「時計じかけのオレンジ」のせいで自分が暴力の専門家扱いされてしまったと愚痴をこぼしています。しかし、バージェス氏は問題の根本は小説ではなく、キューブリックの映画の方にあると主張していました。  1986年にアメリカで「時計じかけのオレンジ」が再刊された時の序文では、「私が初めて『時計じかけのオレンジ』という小説を発表したのは1962年で、世界の文学的な記憶から抹消されるには十分な過去であるはずで...

【関連動画】ニコール・キッドマンに73の質問 ─ 家族で暮らすオーストラリアの自宅/農場から。| 73 Questions | VOGUE JAPAN

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 VOGUE JAPAN公式から『ニコール・キッドマンに73の質問 ─ 家族で暮らすオーストラリアの自宅/農場から」というインタビュー動画がありましたのでご紹介。  キューブリックに関する質問は1つだけで、「キューブリックとの仕事は?」の問いに「最高の教授がいる大学のようなものだったわ」と応えています。キッドマンはキューブリックとの仕事に関しては非常に前向きな発言ばかりで、それは数々のインタビューからも伺えます。以下のリンクを参照してください。それにしても相変わらずお美しいですね。

【パロディ】2001年宇宙の旅 - DEA本部の前にモノリスが出現、「匿名の猿」が時代遅れの大麻政策の終焉を求める

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 猿の格好をした活動家らが水曜朝、バージニア州アーリントンのDEA本部前に「2001年宇宙の旅」風の2000ポンド以上の一枚岩を建てた。猿たちはNews2Shareに対し、モノリスは進化の象徴であり、連邦政府が麻薬戦争を乗り越えて「進化」することを望んでいると語った。  DCマリファナ・ジャスティス(DCMJ)の活動家グループとアノニマス・アペスと名乗る友人たちが、水曜日にバージニア州アーリントンのDEA本部の外で、猿の着ぐるみを着て8フィートのモノリスの周りで踊り、マリファナやその他の規制薬物に関するDEAの時代遅れの政策を「進化」させるよう呼びかけた。  ラジカセからはスタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』が聞こえてきた。1968年の大ヒットSF映画『2001年宇宙の旅』では、猿の一団がモノリスに遭遇し、人類の進化を加速させる。  「司法省麻薬取締局は、あまりにも長い間アメリカ国民を失望させてきた。この政府による弾圧の一枚岩は、自然物質による癒しを求める何千万人ものアメリカ市民を投獄してきた」とアノニマス・アプスは声明で述べた。 (引用: BENZINGA/2021年10月20日 )  古い記事ですが、ちょっと面白かったのでご紹介。主張は医療用麻薬として大麻使用を認めろと言うものですが、これを採り上げたのはその主張に共感するからではありませんので念のため。