【ブログ記事】『2001年宇宙の旅』の「白い部屋」でボーマンがグラスを落として割るのは、演じたキア・デュリアのアイデアだった!

右手にグラスを当て、落として割ってしまうボーマン

年をとり、老眼であることを示すように眼を細める演技まで計算されている

撮影は1966年夏。モノリスのシーンはカチンコによると7月7日となっている

  『2001年宇宙の旅』の終盤、「白い部屋」(カチンコには「Hotel Room」と書かれている)でのシークエンスで、食事中のボーマンがグラスを割ってベッドの年老いた自分に気づくアイデアは、演じたキア・デュリアが

「何かを聞いたり何かを感じたりする瞬間を(今までのシーンと)違った形で迎えてみたい。グラスを突き倒して、身をかがめようとして、その動きの途中で何かを感じ取れるようにすれば、これまでのやり方の繰り返しにならなくて済む」(出典:『2001:キューブリック、クラーク』)

 と提案しました。これに対してキューブリックは許可を出し、その日の撮影日報に「とてもよい」と書き込んだそうです。撮影現場でのアイデアを重視するキューブリックの寛容な姿勢がこの名シーンを生み出したんですね。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【パロディ】『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法の被験者にさせられたアニメキャラのみなさまのまとめ

【台詞・言葉】黒んぼ定食(Chicken and Watermelon)

【考察・検証】作品タイトルを『短期除隊兵(ショート・タイマーズ)』から『完全被甲弾(フルメタル・ジャケット)』に変更したキューブリックの真意とは

【関連記事】「十代のキューブリックがニューヨークの地下鉄であなたの祖母を密かに撮影したのでしょうか?」キューブリックのルック社時代の写真『地下鉄シリーズ』、新たに18枚のプリントが見つかる

【考察・検証】『シャイニング』の犬男(クマ男)とタキシード紳士の謎を探る

【関連記事】イラストレーター、フィリップ・キャッスル(スタンリー・キューブリック監督作品のポスターデザイナー)へのインタビュー

【考察・検証】キューブリックはなぜ『2001年宇宙の旅』の美術デザインを手塚治虫に依頼したか?また、もし参加していればどうなっていたか?を検証する

【関連記事】リドリー・スコット「『2001年宇宙の旅』以降、SFは死んだ」