【スペシャルレポート】4K版『2001年宇宙の旅』をグランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞してきました。
2026年2月1日、4K版 『2001年宇宙の旅』をグランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞してきましたので、わかりやすいように感想を箇条書きにしたいと思います。こちらは「BESTIA(ベスティア)※4Kレーザー映像と3Dサウンドを融合させた独自規格のプレミアム映画鑑賞フォーマット」での鑑賞になりますのでご了承ください。
・4K化により映像がより鮮明に。特に宇宙空間に星が(やり過ぎくらい)いっぱいになった
・音響面でも改善があり、宇宙ステーションロビーのアナウンスが聞き取りやすく(大き過ぎなくらい)なった
・ポッド這い出るボーマンのワイヤー影2本を消していなかった(詳細はこちら)
・前奏、インターミッション(10分)あり。リゲティあり
・字幕は画面内表示
・説明字幕追加
・エンディングのドナウはフルバージョン
・最後にワーナーのメタルロゴ登場
『2001年…』は人気作のため、新しい映像フォーマットが登場する際、いの一番にそれに対応する作品のひとつです。ですので、2013年の『新(第四回)午前十時の映画祭』ではいち早くDCPでの公開になりました(それ以前は35mmフィルム)。つまり『2001年…』のDCPは15年くらいそのまま使われ続けてきたことになります。日進月歩のデジタルの世界で15年というのは非常に長い時間です。古い技術でDCP化された『2001年…』が、現在の最新上映設備を備えたシネコンでは役不足であるのは明白です。
そういう経緯もあって、やっと4K版新DCPが作られたわけですが、デジタルリマスタリングによって、当然ながら旧DCPより格段に画質・音質がアップしていました。ですが、それと同時に「古いフイルム時代の映画を高画質デジタル化する際の問題」も見えてきたように感じます。つまり「リマスタリングのしすぎ」。例えば今回の4K版『2001年…』では宇宙の星空が必要以上に強調され過ぎているように感じました。この星空を制作したダグラス・トランブルが「フィルムではあれだけ苦労した星空が見えない」と不満を漏らしていたのは事実ですが、それにしても星を輝かせ過ぎていると感じました。
また、サウンドトラックのリマスタリングにも問題を感じました。つまり、当時のアナログ音源をデジタル化し、現在のシネコンにふさわしいサントラに品質向上するための技術的問題です。1968年公開当時は「音圧」という概念に乏しい時代。キューブリックも観客を音楽で圧倒しようと音量を上げることに固執していたようですが、音量をあげれば当然ノイズも目立ちます(実際今回の上映でもノイズ感はかなりあった)。そうなると音圧を上げるしか方法はないのですが、現在の技術だと自ずと限界があります。この辺りのリマスタリング技術は今後の進歩に期待(AIで欠けている音域の補完ができるようになるとか)ですね。
そういう経緯もあって、やっと4K版新DCPが作られたわけですが、デジタルリマスタリングによって、当然ながら旧DCPより格段に画質・音質がアップしていました。ですが、それと同時に「古いフイルム時代の映画を高画質デジタル化する際の問題」も見えてきたように感じます。つまり「リマスタリングのしすぎ」。例えば今回の4K版『2001年…』では宇宙の星空が必要以上に強調され過ぎているように感じました。この星空を制作したダグラス・トランブルが「フィルムではあれだけ苦労した星空が見えない」と不満を漏らしていたのは事実ですが、それにしても星を輝かせ過ぎていると感じました。
また、サウンドトラックのリマスタリングにも問題を感じました。つまり、当時のアナログ音源をデジタル化し、現在のシネコンにふさわしいサントラに品質向上するための技術的問題です。1968年公開当時は「音圧」という概念に乏しい時代。キューブリックも観客を音楽で圧倒しようと音量を上げることに固執していたようですが、音量をあげれば当然ノイズも目立ちます(実際今回の上映でもノイズ感はかなりあった)。そうなると音圧を上げるしか方法はないのですが、現在の技術だと自ずと限界があります。この辺りのリマスタリング技術は今後の進歩に期待(AIで欠けている音域の補完ができるようになるとか)ですね。
新しい4KDCPについてですが、個人的にはシネスコではないかと思っています。理由は字幕表示が映像内だったからです。もしフラットサイズのレターボックスなら下の黒味に字幕を表示するはずです。まあこれは想像の域をでませんけども。また、一部で言われていた「額縁上映」ですが、鑑賞したGS池袋では左右いっぱいに上下レターボックスであったことをお知らせいたします。
| 上映前のCM時に撮影。スクリーンサイズは15.6×6.52m |
もちろん、公開当時の完全再現を試みた70mmフィルム上映は素晴らしかったし、迫力満点のIMAXでの大画面上映も素晴らしかったですが、これらは通常のシネコンでは上映不可能で、おいそれと鑑賞できるものではありません。ですがシネコンの上映機器が更新され、4K上映が当たり前になる時代が来れば、しばらくはこの4KDCPが「標準」として使われ続けられることになります。ネット配信に押され、劇場に足を運ぶ客が減ったと言われる昨今、これだけのクオリティの映像と音響の『2001年…』を全国各地で鑑賞できる機会はめったにありません。スクリーンサイズなど些細な問題です。スマホやPCや家庭用TVにはない、まさに「劇場体験」を(地方の方は特に)ぜひお楽しみください。