1970年に出版され、『2001年…』の貴重な資料、証言集として名著の名を欲しいままにしていた『THE MAKING OF KUBRICK 2001』が、38年(!)の時を経て、やっと邦訳されたのが本書だ。「全訳ではない」とか、「時期が遅すぎる」との批判はあるが、当時の資料、図版、写真、証言、論評はやはり貴重で、名著であるのは今も変わりない。
ある年代の方には知られた、イギリスの女性シンガー&アーティストであるケイト・ブッシュですが、 『嵐が丘』 を聴けば「ああ、この曲ね」とほとんどの方がご存知ではないかと思います。そのケイトの名盤『ドリーミング(The Dreaming)』(1982年)に収録された『狂気の家(Get Out of My House)』は『シャイニング』にインスパイアされて制作された曲だそうです。もっとも インタビューで言及 しているのが小説版なのですが、制作時期から考えてキューブリックの映画版を観ていないとは考えられないですね。歌詞もかなり映画版の雰囲気を感じます。 この『ドリーミング』というアルバム、36トラックMTRを2台シンクロさせた72トラックの多重録音を駆使し、ボーカルを重層的に重ねるという作り込みをしたそうです。昨年話題になった『ボヘミアン・ラプソディ』では20トラックくらいをコーラスに使ってオーバーダブしまくったそうですが、72トラックは当時としては驚異的です。 ケイトは音楽的才能と凄まじい表現力とを兼ね備えたまさに「天才」なのですが、1980年代リバイバルの現在でも、あまり語られる機会がないように感じます。四つ打ちのダンス・エレクトロ・ポップばっかりではなく、こういったプリミティブでエモーショナルな音楽性を持ったアーティストも、もっと紹介や再評価をしてほしいですね。
オープニングに続けてのハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーンの全セリフと、その邦訳です。訳は映画監督の原田眞人氏、出典は『フルメタル・ジャケット』DVD版字幕から採録しました。リズミカルで含蓄・示唆に富んだ麗しき罵倒語の数々をお楽しみください(笑。 <HARTMAN> I am Gunnery Sergeant Hartman, your Senior Drill Instructor. From now on, you will speak only when spoken to, and the first and last words out of your filthy sewers will be "Sir!" Do you maggots understand that? 訓練教官のハートマン先任(ガナリー)軍曹である 話し掛けられた時以外口を開くな 口でクソたれる前と後に“サー”と言え 分かったか ウジ虫ども <RECRUITS> Sir, yes, sir! <HARTMAN> Bullshit! I can't hear you. Sound off like you got a pair. ふざけるな!大声出せ! タマ落としたか! <RECRUITS> Sir, yes, sir! <HARTMAN> If you ladies leave my island, if you survive recruit training, you will be a weapon, you will be a minister of death, praying for war. But until that day you are pukes! You're the lowest form of life on Earth. You are not even human fucking beings! You are nothing but unorganized grabasstic pieces of amphibian shit! 貴様ら雌豚が おれの訓練に生き残れたら 各人が兵器となる 戦争に祈りをささげる死の司祭だ その日まではウジ虫だ! 地球上で最下等の生命体だ 貴様らは人間ではない 両生動物のクソをか...