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【登場人物】アンドレイ・スミスロフ博士(Doctor Andrei Smyslov)

 宇宙ステーションで偶然出くわしたフロイド博士に、月面で進行中の謎についてしつこく質問するロシア(ソ連)の科学者。演じたのはレナード・ロシター。

【登場人物】クイン大尉(Captain Quin)

 バリーの初恋の相手、ノーラを横恋慕するイングランド軍の大尉。演じたのはレナード・ロシター。

【俳優】レナード・ロシター(Leonard Rossiter)

 『2001年宇宙の旅』ではフロイド博士を質問攻めにするスミスロフ博士を、『バリー・リンドン』ではバリーの初恋の相手ノーラを横恋慕するクイン大尉を演じた。ただ『2001年…』からオスカー作品賞をかっさらった『オリバー』(1968)にも出演しているのは何とも皮肉。  主な出演作は『或る種の愛情』(1962)、『孤独の報酬』(1963)、『長い船団』(1964)、『キング・ラット』(1965)、『ホテル・パラディソ』(1966)、『影なき裁き』(1966)、『キッスは殺しのサイン』(1967)、『哀愁の旅路』(1967)、『地獄のかけひき』(1968)、『恐怖の落し穴』(1968)、『さすらいの航海』(1976)、『ピンク・パンサー3』(1976)、『ブリタニア・ホスピタル』(1982)、『トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー』(1982)、『レゲエdeゲリラ』(1985)など。  1926年10月21日イギリス・リバプール出身、1984年10月5日死去、享年57歳。

【関連記事】スタンリー・キューブリック監督の「失われた」脚本が、死後11年ぶりに映画化へ

 故スタンリー・キューブリック監督が、1960年代に製作に着手しながらも中止となってしまった伝説の映画が、スカーレット・ヨハンソンとサム・ロックウェルの共演で現代によみがえることとなった。  この作品は、キューブリック監督と小説家のジム・トンプソンが1950年代に脚本を執筆した「ルナティック・アット・ラージ」(原題)で、1956年のニューヨークを舞台に、精神病院から抜け出した殺人犯をめぐるストーリー。当時、映画『スパルタカス』のオファーを受けたキューブリック監督は、製作を一時中断、その後脚本が行方不明となり、映画化が頓挫してしまった。  キューブリック監督が亡くなった1999年、義理の息子に当たるフィリップ・ホッブス氏が遺品の整理をしていた際、この脚本を見つけたそう。ホッブス氏はニューヨーク・タイムズ紙で、「見てすぐに、何の脚本かわかったんだ。スタンリーはこの映画のことを話していたからね。すごくいいアイデアだったから、脚本がどこに行ったのか不思議がっていたよ」と語っている。同紙によると、脚本の中には線路上でのカークラッシュや気味の悪い山小屋でのラブシーン、夜のカーニバルシーンなどが登場するようで、大きなスクリーンでどのようによみがえるのか、楽しみなところだ。 (引用: シネマ・トゥデイ/2010年4月16日 )  『スパルタカス』前という事は、マーロン・ブランドとの共同企画『片目のジャック』から追い出された頃でしょうか。『スパルタカス』の監督に、とカーク・ダグラスからお呼びがかかるのが1959年初頭なので、この『ルナティック・アット・ラージ』の企画はその頃のものという事になりますね。脚本のジム・トンプソンはキューブリックお気に入りの小説家で、『現金…』では追加台詞を、『突撃』では共同で脚本を書いています。『突撃』以降、いくつもの企画が立ち消えになっていたので、その中の一つではないでしょうか。因に今年公開予定の『ザ・キラー・インサイド・ミー』は原作小説がジム・トンプソンで、その小説の推薦文をキューブリックが書いています。この事からもキューブリックがトンプソンを認めていた事が判りますね。  ただ、いくら脚本にキューブリックが関わっていたとしても、『A.I.』ですらアレですから宣伝材料として名前を出されたという以上のものはないでしょうね。監督が発表になっていませんが、出来...

【登場人物】ディック・ハロラン(Dick Hallorann)

 『シャイニング』に登場したオーバールック・ホテルの料理長。超能力「シャイニング」を持ち、同じ能力を持つダニーとテレパシーで会話できる。原作/キング版ではトランス母子の後見人的な役回りで、ダニーの良き理解者としても重要なキャラクターだったが、映画版では単なる「脱出用雪上車運搬係」になってしまった。その意味ではキューブリックによる原作改変の最大の被害者かも。

【俳優】スキャットマン・クローザース(Scatman Crothers)

 『シャイニング』で料理長ハロランを演じた。スキャットマンにとって撮影は大変過酷なものだったようで、キッチンでのダニーとの会話のシーンはなんと148テイクも繰り返し、更に殺害されるシーンは40テイクにもなって、最後にはジャック・ニコルソンに止められる始末であった。メイキングのインタビューでは、ダニーとの共演について問われると大粒の涙を流しているが、これを額面通り「感動の涙」とはとても捉えることはできない。よっぽど共演場面の撮影が辛かったんじゃないかと想像してしまう。また、キューブリックについて、こんな詞を残している。 ロンドン住まいの男あり 映画を作って、世に名高く そうさ本当に有名だ その名はスタンリー・キューブリック 何でもやる、何でもやる スタンリーは何でもやってしまう。 彼は前を見る男 死者再生も信じさす 編集は全部自分でやる 特技を持った大天才 何でもやる、何でもやる 言ったろ、何でも彼はやる (引用:『ミシェル・シマン キューブリック』)  これも、一見キューブリックを讃えているようだが、その実は暗にその執拗なこだわりぶりを批判しているようにも読める。もしそうだとしてもキューブリックを批判する気にはなれない。なにしろ現場で一番のプレッシャーを抱えていたのはそのキューブリック他ならないからだ。ただこのときスキャットマンは既に69歳。「もうちょっと気を使ってあげなよ」とは思うのだが。  他の主な出演作は『ジョニイ・ダーク』('54)、『ならず者部隊』('56)、『底抜け男性No.1』('65)、『ボクサー 』('70)、『ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実』('72)、『黒帯ドラゴン 』('74)、『おかしなレディ・キラー』('75)、『大陸横断超特急』('76)、『ラスト・シューティスト』('76)、『名探偵再登場』('78)、『ブロンコ・ビリー』('80)、『超能力学園Z』('82)、『トワイライトゾーン/超次元の体験』('83)、『セカンド・チャンス』('83)。ジャック・ニコルソンとは『カッコーの巣の上で』('75)で共演している。また、日本でも話題になったTVシリーズ『ROOTS/ルーツ 』('77)にも出演している。  1...