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【関連書籍】 KUBRICK(キューブリック)/ミシェル・シマン 著

  ミシェル・シマン著、内山一樹氏による豪華本。大判で写真も多いのも魅力だが、なんと言っても後半のキューブリックや関係者のインタビューが圧巻。所有しているのは1989年7月10日の初版本。入手した時は6900円が高いとは全く思わなかった。1999年にキューブリックが死去し、一斉にキューブリック本が出版される以前はイメージフォーラムのムック本とこの本が貴重な情報源だった。当然『アイズ ワイド シャット』は未収録なので「完全版」として復刻を望みます。

【関連書籍】イメージフォーラム増刊号 キューブリック/ダゲレオ出版

  1988年という古い本だが、完成度はかなり高い。ムック形式とはいえ当時はまとめて読めるキューブリック専門書籍がなく、大変重宝させていただいた。関係各位には深く感謝の意を述べたい。現在では古本屋かオークションでなければ入手できないが、需要はあると思うので『アイズ…』を加えた完全版としてぜひ再販して欲しい。書籍の内容は こちら 。

【関連記事】笹川ひろし監督、「ガッチャマン」アニメ映画化を示唆

 15日に放送された「渋谷LIVE!ザ・プライムショー」で、タイムボカンシリーズでメガホンを取ってきた笹川ひろし監督が、「科学忍者隊ガッチャマン」のアニメーション映画化を示唆した。  12日に実写映画化が発表されたばかりの「ガッチャマン」。番組終了間近のエンディングトークで、番組ホストを務めるジョン・カビラから今後の展開を聞かれた笹川監督は、「実写『ガッチャマン』が発表されましたけれども、アニメ『ガッチャマン』というのがあるかもしれません」とコメントした。「長編ですか?」と問うカビラに「どうでしょうね」と答え、最後は言葉を濁したが、「ガッチャマン」のアニメーション映画化が進行中であることをうかがわせた。  1962年に創業した当時は漫画専門のプロダクションだった竜の子プロダクション。この日の番組では、笹川監督が、漫画からアニメーションへの挑戦の苦悩を明かし、自身の作品作りの原点として、「手塚治虫」「アガサ・クリスティ」「2001年宇宙の旅」を挙げた。中学生のときに出会った手塚治虫作品に衝撃を受け、その後手塚治虫に自身の作品を送ったこと、アガサ・クリスティ作品のどんでん返しが作品作りの参考になったこと、スタンリー・キューブリック監督の映画『2001年宇宙の旅』で受けた衝撃がその後の作品にも生かされたこと、番組では貴重な話がいくつも飛び出した。  なお、12日に発表された実写映画版『ガッチャマン』は、2013年3月に公開されるアニメーション映画『ドラゴンボールZ』も手掛けた渡辺雄介が脚本を担当し、『カイジ 人生逆転ゲーム』の佐藤東弥監督のメガホン、松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平の共演で、2013年夏に公開されることが発表されている。果たしてアニメーション映画化が実現するとしたら、いつごろの公開になるのか? さらなる発表を待ちたい。(編集部・島村幸恵) 「渋谷LIVE!ザ・プライムショー」はWOWOWプライムにて毎週月曜から金曜まで夜7時より放送中 (引用: シネマトゥデイ/2012年10月16日 )  やっぱり『ガッチャマン』のOPは『2001年…』が元ネタだったんですね。

【関連記事】『シャイニング』をコマ送りや逆回しにして分析する映画が登場!「ルーム237」の謎とは?

 第56回ロンドン映画祭で映画『ルーム 237(原題) / Room 237』が上映され、ロドニー・アシャー監督、プロデューサーのティム・カーク、声の出演のビル・ブレイクモアがティーチインに登場した。本作は、スタンリー・キューブリック監督作品『シャイニング』をコマ送りや逆回しにして、そこに隠されたメッセージを読み解くというファン垂ぜんもののドキュメンタリーだ。  タイトルとなったルーム237は、クローズ中のホテルを舞台にした『シャイニング』で、ヌードの美女、実は……が現れる謎の部屋。「最初は217という部屋番号だったのが、実際に舞台となったホテルに217の部屋があり、恐がられるとクレームがきて237にした」と生前キューブリック監督は説明したが、舞台になったホテルに217という部屋などない。  では237という数字は……? と解き明かされていく過程は、キューブリック監督のファンでなくともワクワクさせられること請け合いだ。「われわれが対しているのはIQ200の人物だ」というナレーションもあるように、ここまで仕掛けたキューブリック監督の頭脳に驚くとともに、それらを見つけ出した人々にも脱帽してしまう。  そのうちの1人が紛争地区を担当してきたABCニュースの特派員で、キューブリック研究家としても知られるブレイクモア。ブレイクモアは作中でインディアン殺りくやナチスによるユダヤ人大虐殺を示唆する部分を解説。「キューブリック監督はそれまで培ってきたテクニックを総動員して、最も恐い映画を作った。『シャイニング』には人類の歴史からの恐怖が盛り込まれている。人間は同じ過ちを繰り返してきた」と血塗られた歴史を暗示しつつ、そこから抜け出す道も示した同作の奥深さを語っている。  主演ジャック・ニコルソンのアルコール中毒がキャラクターに影響しているかという質問には、カークが「ジャックは(原作者の)スティーヴン・キングほどにはアル中ではなかったよ」と返答。ブレイクモアは『シャイニング』には、主人公のアルコール中毒に関する話題が出てくる、女医が登場するシーンを含むアメリカバージョンと、そのシーンがないイギリスバージョンが存在することを説明する。  「キューブリック監督になぜかと聞いたら『それが好きだから』という答えだった(笑)。彼のような偉大なアーティストは常にどんどん掘り下げていく。僕が考えるに...

【関連記事】スティーブン・キング「シャイニング」続編、2013年9月刊行へ

 スティーブン・キングの長編小説「シャイニング」(1977)の続編「Doctor Sleep」が、2013年9月24日に刊行されることになった。キング本人が自身のウェブサイトで発表した。  キングは昨年9月、続編を執筆中であることを公表し、その一部を米ジョージ・メイソン大学で行われた講演会で自ら朗読していた。それによると、「Doctor Sleep」ではひとり息子のダニー・トランス少年のその後が描かれる。成人してホスピスで働くようになったダニーには、人を苦しませずに死なせる力があったが、やがてあるバンパイア集団と戦うことになるというストーリー。  「シャイニング」は、スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演で製作された1980年の映画版でも広く知られる。同作では、ダニー・ロイドがダニー少年を演じていた。 (引用: 映画.com ニュース/2012年9月20日 ) いや、これはもう別物って言った方がいいんじゃないでしょうか。というか、直接的な続編にするとあれこれ言われるのがわかっているので、あえてこうしたんでしょうね。だったら続編じゃなくてもいいのにとは思うんですが、本人にとってはキューブリック版『シャイニング』があまりにも高評価なので『シャイニング』は俺の作品だ!とばかりに取り戻したいのかも知れません。どっちにしてもキューブリックとはすでに関係ないようなので、出版されても映画化されてもあまり興味はないですね。

【関連記事】スタンリー・キューブリックの名作『シャイニング』を分析したドキュメンタリー映画とは?(『ROOM 237』の製作者インタビュー)

 現在開催されている第50回ニューヨーク映画祭(50th N.Y.F.F)に出品されている注目のドキュメンタリー作品『ルーム 237(原題) / Room 237』について、Skypeの記者会見で監督のロドニー・アシャーとプロデューサーのティム・カークが語った。  同作は、映画界の巨匠スタンリー・キューブリック監督が1980年に製作したホラーの名作『シャイニング』に詳しい5人のエキスパートたちが、名作に隠された意図や謎を興味深い分析でひも解いていった話題のドキュメンタリー作品。  まずロドニー監督は、これだけ映画『シャイニング』に詳しいエキスパートをどこで発掘したのか、との質問に「ほとんどはインターネットで、この映画に関して検索していた際に知ることになって、その中でも特にジェイ・ウェイドナー、ジュリ・カーンズ、ジョン・フェル・ライアンらは、かなりアクティブにインターネットで『シャイニング』について情報を流しているんだ。そして、プロデューサーのティムが残りの二人、ジェフリー・コックスとビル・ブレイクモアを発見してくれた」と答えた。続いてティムは「ビル・ブレイクモアは、ABCニュースの録音を担当していて、彼にたどり着くまで時間がかかったが、彼にE-mailでスタンリー・キューブリックのことを語ったら、真っ先に出演をOKしてくれたんだ」と明かした。  映画内には、当然この名作を好きであろう、ロドニー監督やプロデューサーのティムの見解が入ってない。その理由については「まず、最初にあるスタイルを確立したんだ。それは、映画内に隠された意図をひも解いていく過程で、すぐに『シャイニング』に詳しい5人のエキスパートたちの顔(クロースアップ)に戻ることはせずに、あえて映像を通して彼らの言葉を説明するスタイルに集中したんだ。その中には(隠された意図や謎に関して)説得力のある見解もあれば、(観客を納得させるためには)難しい個人的な意見に近いものもあった。その中で、僕らは彼ら5人の見解をナレーションとしてボイスレコーダーに録音して、それらを送ってもらっているうちに、いつの間にか彼らの見解を中心に描くことになっていて、僕らの見解は外れていったんだよ」とロドニー監督が答えた。  原作者スティーヴン・キングは、スタンリー・キューブリック監督が製作した『シャイニング』を嫌っていたのは有名な話で、原作...