【ブログ記事】11人の映画監督がスタンリー・キューブリックを語る
「キューブリック作品1本は、他の誰かの映画の10本に匹敵します。キューブリック作品を観るのは山の頂上を見上げるようなものです。見上げながら『どうしたらあんなに高い所に登れるのだろう』と思うのです」〜マーティン・スコセッシ
「この人には沢山傑作があるけど、この作品(『バリー・リンドン』)はローソクの明かりで感度の良いフィルムと特別なレンズで撮影したらしいんだ。それが素晴らしい、とても綺麗な画面でね。成功しているからね、その試みが」〜黒澤明(引用:文藝春秋編『夢は天才である』)
「スタンリー・キューブリックは私の大好きな映画監督の一人です。彼は私のキャリアの初期にとても名誉なことをしてくれて本当に励みになりました。私は『エレファント・マン』の制作中、イギリスのリー・インターナショナル・スタジオの廊下に立っていました。『エレファント・マン』のプロデューサーの一人、ジョナサン・サンガーがジョージ・ルーカスと一緒に仕事をしていた何人かの男たちを連れてきて、「彼らが君に話があるそうだ」と言いました。私は「わかりました」と言いました。彼らは「昨日私たちはエルストリー・スタジオにいて、キューブリックに会いました。彼と話していると、彼は『今夜私の家に来て、私の好きな映画を観ないか?』と言いました。私たちは「それはいいね」と言いました。私たちは上階に行き、キューブリックは『イレイザーヘッド』を見せてくれました」その瞬間、私は安堵し、幸せになることができたのです」〜デビッド・リンチ
「『2001年宇宙の旅』のカットを見れば、この大きな飛躍がわかります。それを実現するには実に膨大な自信が必要です。自分の作品でそのようなことをやりたいのか? はい。でも、私にはそんな自信はないと思います。だからこそ、スタンリー・キューブリックはただ一人しかいないのです。彼は真似できない存在だと私は信じています。でも、インスピレーションを受けることはできます。その自信を持てるよう、インスピレーションを受けることはできるのです」〜クリストファー・ノーラン
「彼は偉大な監督だが、まだ偉大な映画を作っていない。私が彼に見るのは、彼のすぐ前の世代の偉大な監督、つまり(ニコラス・)レイや(ロバート・)アルドリッチなどが持っていない才能だ。おそらくそれは彼の気質が私に近いからだろう」〜オーソン・ウェルズ
「スタンリー・キューブリックは一度も駄作を作ったことがない。どの作品も、彼の作品は最高だ」〜ビリー・ワイルダー
「私たちはみんなスタンリー・キューブリックの子供ですよね?彼ができなかったことで、あなたにできたことがあるでしょうか?」〜ポール・トーマス・アンダーソン
「歴史上、スタンリー・キューブリックほど優れた映画を作れる人はいない。彼はカメレオンだった。同じ映画を二度と作ることはなかった。どの作品もジャンルやストーリー、リスクも違う。彼の作品すべてに共通するのは、彼が驚くほどの技術の達人だったことだ」〜スティーブン・スピルバーグ
「キューブリックは本当に新しくてエキサイティングな方法で物事を行いました。そして私は、カメラはただ記録するだけではなく、作品の中で効果的に登場人物になれるということを学びました」〜テリー・ギリアム
「私が初めて映画に出会ったのはSFのジャンルを通してでした。そして『2001年宇宙の旅』は私にとって初めての映画ショックでした。そしてそれが私のお気に入りの映画になりました」〜ドゥニ・ヴィルヌーヴ
「スタンリー・キューブリックの『現金に体を張れ』(1956 年)は私のお気に入りの強盗映画で、間違いなく影響を受けています」〜クエンティン・タランティーノ