【名曲】黒く塗れ!(Paint it, Black)/ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)

 

 イギリス出身の世界最強のロックバンド、ローリング・ストーンズが'66年に発表した大ヒット・ナンバー。 ベトナム戦争映画に、当時のロックナンバーを使うのは『地獄の黙示録』以降、定番となっていたが、これほど暗喩的、象徴的に使用されたのは、この曲とドアーズの『ジ・エンド』だけではないだろうか。

 キューブリックはこの曲の使用について

「ストーリーをまとめたいと思うなら、あの歌を使うよ。また、ローリング・ストーンズはあの頃のシンボルのようなもので、あの曲はちょうどいい時期に世に出てきた。だから、あの時代はローリング・ストーンズ抜きでは語れないんだ。」(『キネマ旬報』1988年3月上旬号より)

とインタビューで語っている。

 人格や個性や感情といったものを、完膚なきまでに塗りつぶされた兵士を象徴するかのように、『フルメタル・ジャケット』のタイトルバックで、まさしく「黒く」鳴り響いている。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】作品タイトルを『短期除隊兵(ショート・タイマーズ)』から『完全被甲弾(フルメタル・ジャケット)』に変更したキューブリックの真意とは

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【関連記事】「十代のキューブリックがニューヨークの地下鉄であなたの祖母を密かに撮影したのでしょうか?」キューブリックのルック社時代の写真『地下鉄シリーズ』、新たに18枚のプリントが見つかる

【関連書籍】戸田奈津子 金子裕子著『KEEP ON DREAMING』で語った、『フルメタル・ジャケット』翻訳家降板事件の戸田氏の言い分

【プロップ】ディスカバリー1号(Discovery 1)

【関連動画】2種類あるDVD、BD、UHD BD収録の『2001年宇宙の旅』オリジナル劇場予告編

【考察・検証】『シャイニング』の【初公開版(146分)】【北米公開版(143分)】【コンチネンタル版(119分)】の違いを検証する

【スペシャルレポート】4K版『2001年宇宙の旅』をグランドシネマサンシャイン池袋で鑑賞してきました。

【考察・検証】キューブリックはなぜ『2001年宇宙の旅』の美術デザインを手塚治虫に依頼したか?また、もし参加していればどうなっていたか?を検証する