【作品紹介】『時計じかけのオレンジ』

題名/時計じかけのオレンジ
題名/A Clockwork Orange
公開日/1971年12月20日(137分、カラー、ワイド)
日本公開/1972年4月29日
製作会社/ホーク・フィルムズ
製作総指揮/マックス・L・ラーブ、サイ・リトヴィノフ
製作/スタンリー・キューブリック
監督/スタンリー・キューブリック
脚本/スタンリー・キューブリック
原作/アンソニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』
撮影/ジョン・オルコット
編集/ビル・バドラー
音楽/ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーベン、エドガー・エルガー、ジョアキーノ・ロッシーニほか
電子音楽/ウォルター・カルロス
美術/ジョン・バリー
出演/マルコム・マクドウェル(アレックス)、パトリック・マギー(アレキサンダー)、ウォーレン・クラーク(ディム)、ジェームズ・マーカス(ジョージ)、アレキサンダー夫人(アドリエンヌ・コリ)、パパ(フィリップ・ストーン)、ママ(シェイラ・レイノー)、内務大臣(アンソニー・シャープ)、看守長(マイケル・ベイツ)ほか
配給/ワーナー・ブラザーズ
受賞/1971年ニューヨーク映画批評家協会賞、最優秀作品賞、最優秀監督賞受賞

●ストーリー

 アレックスをリーダーにした4人の非行少年グループは、「コロバ・ミルク・バー」で「麻薬入りミルク」を飲みながら、今夜の「ウルトラバイオレンス」を企てていた。手始めにホームレスを袋だたきにし、対立する少年グループは病院送り、盗んだスポーツカーで郊外の家「ホーム」に押し入りれば、作家を叩きのめし、その妻をレイプする…そんな暴力三昧の日々だった。だがベートーベン好きなアレックスは、そのベートーベンの歌に聞惚れているところを仲間に邪魔にされ、ちょっとした仲たがいを起こす。それをきっかけにアレックスは、仲間に裏切られ、強盗に押し入った老女を殺害した罪で、警察に捕まってしまう。

 刑務所に収監されたアレックスは、聖書で暴力と性欲を慰める日々を送っていたが、やがて政府が犯罪者の更生にと開発した「ルドヴィコ療法」で治療すればすぐ出所できる事をを知り、それを自分に試して欲しいと自ら名乗り出る。だが、その治療法とはとんでもない代物だった。

 アレックスは拘束具で身体の自由を奪われた上に眼球を閉じれないようにし、暴力的な映画を強制的に見させられ続けた。同時に投薬も行われ、治療が終わる頃には暴力を振るおうと考えただけで気分が悪くなってしまうという、所謂「条件付け」された身体へと洗脳されてしまっていた。

 強制的とはいえ好青年に変貌したアレックスが家に戻ると、そこには見知らぬ間借人がいて、自分の居場所はないと悟る。当てもなくさまようアレックスに、かつて暴力を振るったホームレスや警官にいいように仕返しされてしまう。心身共にボロボロになったアレックスが辿り着いたのは、かつて襲撃した「ホーム」だった。アレックスの正体に気付かず、手厚く保護する作家。だが正体がばれてしまうと、今度はアレックスを自殺に追い込み、それを反政府運動に利用しようと企てる。絶望したアレックスは投身自殺を図った。

 重傷だが、奇跡的に命はとりとめたアレックスは回復した。今度は逆に政府が広告塔に利用すべく、アレックスを元の凶暴な人格に戻していたのだ。以前のように、暴力を取り戻したアレックスは不適な笑みを浮かべながらベートーベンに陶酔し、「完全に治ったね」と嘯くのだった。

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