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 この度英ロンドン王立大学の研究チームが行った研究によると、世界最高のホラー映画は「シャイニング」(スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演)であることが明らかになったとのこと。今回の研究で、研究者らは一体何故、人は「サイコ」や「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」といった映画に対して恐怖を抱くのかを研究し、ホラー映画の恐怖度を決定づける数学的公式を開発したという。研究者らが開発した公式には、それぞれホラー映画の重要な要素である緊張感、リアリズム、血、そして衝撃度などが計算され、いかなるホラー映画が最も恐ろしいかを導きだしたとしている。

 また研究者らは今回の研究に当たって、凡そ2週間をかけて「エクソシスト」、「テキサス・チェーンソー」、「羊達の沈黙」といったホラー映画を鑑賞し、公式を開発したという。そして結果、ホラー映画の重要要素は緊張感、リアリズム、血であるという結論に達したとしている。

公式には、それら基本の三要素に加えて、緊張感を高める音楽、現実と虚構のバランス、そしてどれくらいの血や内臓が含まれているかも考慮された。

 また更に、研究者らによれば、映画が真に恐怖であるためには、リアリズムが重要であり、そのため、映画がどの程度現実からかけ離れているか、または現実に起こりえることか、そのバランスも重要なポイントであるとしている。

 また登場人物は少ない方がより観衆の共感を得られること、さらに映像全体の雰囲気も考慮され、例えばシャイニングにおける「冬の間閉鎖された巨大なホテルにいる家族」という非常に孤立した舞台設定、または「サイコ」におけるシャワーシーンなどは最も優れた例であるとしている。

 また映画に出る血糊の量が加算された上で、ステレオタイプ度が差し引きされているが、例えばジョーズにおける血の量は最も適切な値であるとしている。「スティーブン・スピルバーグのジョーズにおける血の量は完璧ですね。我々を怯えさせるが、嫌悪まではさせない、最適値です。」研究者は語った。

そして編み出された公式は以下のようなものである。

 (es+u+cs+t) squared +s+ (tl+f)/2 + (a+dr+fs)/n + sin x - 1.

< es = 緊張感を高める音楽 , u = 未知要素 , cs = 主人公らが追われるシーン ,t = 罠にハメられそうな予感 , (squared = 二乗) , s = 衝撃度 , tl = 現実味 , f = 虚構性, a = 主人公の孤独さ , dr = 暗闇かどうか ,fs = 映像の雰囲気 , n = 登場人物数 , sin = 血や内臓 , 1 = ステレオタイプ度 >

(引用:BBC News/2004年8月9日



 おおまじめにこういう事をやるのがイギリス人らしいですね。ネタとして面白がっていればいいと思うし、そんなネタでも『シャイニング』が一位という結果は喜んでいいんじゃないでしょうか?キューブリックが存命なら、ニヤニヤしながら「おい、クリスティアーヌ、こんな記事がでてるぞ」と微妙に自慢してそうです(笑。

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