【名曲】美しき青きドナウ(The Blue Danube)
ヨハン・シュトラウス2世のペンによる有名なワルツ曲。 『2001年宇宙の旅』で使用されたのは演奏はカラヤン&ベルリン・フィルで1966年12月録音のもの。1966年といえは丁度『2001年…』製作中ですね。キューブリックは当時最新のドナウを映画に使ったのだと思いますが、カラヤンを使ったのは、やはり淀み無く流麗に舞い踊る宇宙船や宇宙ステーションの映像に合わせるには、カラヤンのドナウしかなかったのでしょう。本来のドナウはもっとリズムがもっさりしてタメがあるのですが。そうでないと踊れないですしね。上記はその「もっさり」バージョン。『2001年…』のバージョンを聴き比べるとその違いがよく分かります。カラヤンバージョンより1分も長いですし。
キューブリックは関係者用のラッシュフィルムで、無重力のシーンにメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』、月面のシーンにヴォーン・ウィリアムズの『南極交響曲』を使っていたそう。これはこれですごく観てみたい。