【関連記事】作家スティーブン・キングが何度もレンタルする「ハズレなしの定番映画」20本

 「キャリー」「シャイニング」「ショーシャンクの空に」などの映画原作者としても知られるモダンホラーの巨匠スティーブン・キングが、コラムを連載中の米エンターテインメント・ウィークリー誌で、新作映画に疲れたときにレンタル店で借りたくなる「ハズレなしの定番映画」ベスト20を発表した。

 自作の映画化では唯一「クジョー」がランクイン。「ディー・ウォレスがアカデミー主演女優賞にノミネートされなかったことに、今も腹を立てている」とか。また、「タイタニック」という少々意外なセレクションについては、キング自身も「どうぞ、笑いたければ笑ってくれ」とコメントしている。

 その他、「恐怖の報酬」「遊星からの物体X」ともに、「オリジナルも素晴らしいがリメイクのほうが好き」などといった好みも告白している。

スティーブン・キングの定番映画ベスト20は以下の通り(順不同)。

  1. 「恐怖の報酬」(77/ウィリアム・フリードキン監督)
  2. 「恐怖の報酬」(53/アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督)
  3. 「スリング・ブレイド」(96/ビリー・ボブ・ソーントン監督)
  4. 「ワイルドバンチ」(69/サム・ペキンパー監督)
  5. 「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(99/ダニエル・マイリック&エドゥアルド・サンチェス監督)
  6. 「ブルース・ブラザース」(80/ジョン・ランディス監督)
  7. 「ダイ・ハード」(88/ジョン・マクティアナン監督)
  8. 「死の接吻」(47/ヘンリー・ハサウェイ監督)
  9. 「ガルシアの首」(74/サム・ペキンパー監督)
  10. 「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(64/スタンリー・キューブリック監督)
  11. 「遊星からの物体X」(82/ジョン・カーペンター監督)
  12. 「ケイン号の叛乱」(54/エドワード・ドミトリク監督)
  13. 「クジョー」(83/ルイス・ティーグ監督)
  14. 「1941」(79/スティーブン・スピルバーグ監督)
  15. 「Night of the Demon(Curse of the Demon)」(57/ジャック・ターナー監督/日本未公開)
  16. 「サタデー・ナイト・フィーバー」(77/ジョン・バダム監督)
  17. 「タイタニック」(97/ジェームズ・キャメロン監督)
  18. 「殺しの分け前/ポイント・ブランク」(67/ジョン・ブアマン監督)
  19. 「彼と人魚」(48/アービング・ピシェル監督)
  20. 「白熱」(49/ラオール・ウォルシュ監督)

(引用:映画.com ニュース/2009年8月28日



 疲れているときなんで、頭の中空っぽにして観たいんでしょうけど、それにしてもまあわかりやすいランキングです。『博士の異常な愛情』なんてもう冷戦は終わっちゃってますから単にコメディとして楽しめますからね。そんなお気に入りの映画の監督に自作を改竄されてしまうキングさん。ご愁傷様です。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【ブログ記事】1999年3月7日スタンリー・キューブリック監督の逝去に当たり、当ブログ(当時個人ホームページ)に寄せられたファンの追悼メッセージ集

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】『フルメタル・ジャケット』の幻のシーン「生首サッカー」は真実か?を検証する

【TV放映情報】NHK BSプレミアムシネマで2月26日(水)午前0:05より『フルメタル・ジャケット』オンエア決定

【上映情報】「午前十時の映画祭15」で『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』上映決定!!

【関連記事】スタンリー・キューブリックが好んだ映画のマスター・リスト(2019年11月22日更新)

【関連記事】『2001年宇宙の旅』1968年公開、スタンリー・キューブリック監督の叙事詩的SF。その先見性に驚く

【ブログ記事】11人の映画監督がスタンリー・キューブリックを語る

【インタビュー】『バリー・リンドン』の撮影監督だったジョン・オルコットのインタビュー[その1:ロケーション撮影、フィルター、照明、ネガフィルムについて]

【考察・検証】「フィクション」を「ドキュメント」するカメラマンの眼