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英情報誌「Time Out London」が、イギリス映画のベスト100(100 best British films)を発表した。
今回のランキングは、英国を代表する映画監督(ケン・ローチ、マイク・リー、テレンス・デイビス、サム・メンデスほか)、脚本家、プロデューサー、俳優(タンディ・ニュートン、サリー・ホーキンスほか)、評論家、映画ジャーナリスト、BFIやバービカンセンター等文化施設のディレクターらを含む約150名がそれぞれ挙げたベスト10をもとに集計したもの。
第1位に選ばれたのは、ニコラス・ローグ監督の「赤い影」(1973)。水の都ベネチアを舞台にしたサイコスリラーで、カルト的な人気を博している作品だ。キャロル・リード監督の名作「第三の男」を押さえての栄冠となった。ローグ監督作は、「パフォーマンス/青春の罠」も7位に入っている。
トップ25は以下の通り。
- 「赤い影」(73/ニコラス・ローグ監督)
- 「第三の男」(49/キャロル・リード監督)
- 「遠い声、静かな暮らし」(88/テレンス・デイビス監督)
- 「ケス」(69/ケン・ローチ監督)
- 「赤い靴」(48/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督)
- 「天国への階段」(46/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督)
- 「パフォーマンス/青春の罠」(70/ニコラス・ローグ監督)
- 「カインド・ハート」(49/ロバート・ハーメル監督)
- 「if もしも…」(68/リンゼイ・アンダーソン監督)
- 「トレインスポッティング」(96/ダニー・ボイル監督)
- 「ネイキッド 快楽に満ちた苦痛」(93/マイク・リー監督)
- 「逢びき」(45/デビッド・リーン監督)
- 「三十九夜」(35/アルフレッド・ヒッチコック監督)
- 「老兵は死なず」(43/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督)
- 「ウィズネイルと僕」(87/ブルース・ロビンソン監督)
- 「黒水仙」(47/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督)
- 「カンタベリー物語」(44/マイケル・パウエル、エメリック・プレスバーガー監督)
- 「回転」(61/ジャック・クレイトン監督)
- 「バリー・リンドン」(75/スタンリー・キューブリック監督)
- 「モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン」(79/テリー・ジョーンズ監督)
- 「ニル・バイ・マウス」(97/ゲイリー・オールドマン監督)
- 「土曜の夜と日曜の朝」(60/カレル・ライス監督)
- 「アラビアのロレンス」(62/デビッド・リーン監督)
- 「未来世紀ブラジル」(85/テリー・ギリアム監督)
- 「大いなる遺産」(46/デビッド・リーン監督)
キューブリック作品で『バリー・リンドン』が入るのはイギリスらしいですね。意外なところでは『未来世紀ブラジル』とか。いかにもひねくれ英国業界人らしいランキングです。