【台詞・言葉】わたしを噛んだ犬の毛(Hair of the dog that bit me)

 『シャイニング』に出てくるこの「わたしを噛んだ犬の毛」という台詞、全くもって意味不明ですが「Hair of the dog 」には「迎え酒」という意味があって、かみついた狂犬の毛を取ってつけるとその傷が治るという迷信からそう言うのだそうです。つまり、「私に噛み付いた狂犬(以前飲んだバーボン・オン・ザ・ロックで二日酔いなので)の犬の毛(迎え酒でバーボン・オン・ザ・ロック)が欲しい」とジャックは言っているのですね。日本流に言うなら「毒を以って毒を制す」でしょうか。まあ単純に「迎え酒で」と言えば常連なら通じそうです。

 このやりとりで分かるように、かなりアルコールに依存している生活が伺えます。キューブリックがコンチネンタル版でアルコール依存症の話をばっさりカットしたのは、このシーンがあるから説明は要らない、と思ったのでしょう。それでしたら字幕は「二日酔いには迎え酒」とでも意訳してもらえれば分かりやすかったんですけどね。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】作品タイトルを『短期除隊兵(ショート・タイマーズ)』から『完全被甲弾(フルメタル・ジャケット)』に変更したキューブリックの真意とは

【関連書籍】戸田奈津子 金子裕子著『KEEP ON DREAMING』で語った、『フルメタル・ジャケット』翻訳家降板事件の戸田氏の言い分

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【関連記事】原田眞人氏が『フルメタル・ジャケット』のセリフ翻訳担当の経緯と、その作業内容を語ったインタビュー記事

【関連動画】4K UHD『時計じかけのオレンジ』とDVD、BDの画質を比較した動画

【関連動画】2種類あるDVD、BD、UHD BD収録の『2001年宇宙の旅』オリジナル劇場予告編

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』の儀式・乱交シーンについてのスタッフの証言集[その1]儀式シーンのリサーチについて

【台詞・言葉】黒んぼ定食(Chicken and Watermelon)

【パロディ】『2001年宇宙の旅』でボーマンとプールが食べていた「ディストピア飯」が登場したアニメのまとめ