【台詞・言葉】牡蠣〈カキ〉と蝸牛〈カタツムリ〉(Oysters and Snails)

 『スパルタカス』でクラサスとアントナイナスの同性愛を示唆しているとカットされた風呂場のシーンで語られる例え。クラサスは自分の身体をアントナイナスに洗わせながら「牡蠣は食うのか?」「蝸牛は?」「牡蠣を食うのは美徳で蝸牛は悪徳か?」「味覚と食欲は違う、故に徳とも関係ない」などとねっとり語っているので示唆どころかそのまんまです。さすがリアルでもホモ(正確にはバイセクシャル)だったローレンス・オリビエ、演技とはとても思えません。

 まあこのシーンがないと、クラサスがスパルタカスに激しく嫉妬し憎悪を向ける理由が、アントナイナスとバニリアの両方に愛されたからだという説明の片方が欠けるわけで、それなりに重要ではあります。その意味では完全なオリジナルプリントが残っていない状態で、しかもオリビエは既にこの世を去っていたというハンデにも関わらず復活させた関係者(特にクラサスの台詞をアフレコしたアンソニー・ホプキンス)の努力には頭が下がります。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【関連記事】抽象的で理解の難しい『2001年宇宙の旅』が世に残り続ける理由

【関連記事】ジム・モリソンとドアーズがシネラマドームで『2001年宇宙の旅』を観た夜

【関連商品】『2001年宇宙の旅』のHAL 9000のようなデザインのファズ・ペダル、その名も「TMA-1 Fuzz」が登場

【パロディ】『ルパン三世』TVシリーズ(セカンドシーズン)のLDのジャケットが『時計じかけのオレンジ』だった件

【原作小説】Amazon Kindleにサッカレーの小説『バリー・リンドン』が新訳で登場。しかも398円の超破格値!

【ブログ記事】キューブリック作品の映像が、隙のない完璧なものに見える理由

【パロディ】洋楽パロで有名なNHKの番組『ハッチポッチステーション』の再編集版『2001年(2004年)夢中の旅』のオープニングがやっぱり『2001年宇宙の旅』だった件

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【ロケーション】キューブリック作品が製作された撮影地一覧(概略)

【ブログ記事】『シャイニング』のオーバールックホテルの外観モデルになったティンバーラインロッジが、キューブリックに幽霊が出る217号室を変更して欲しい旨を伝える手紙