【関連記事】イングマール・ベルイマン3大傑作『第七の封印』『野いちご』『処女の泉』がスクリーンに降臨!
![]() |
Ingmar Bergman(IMDb) |
黒澤明、フェデリコ・フェリーニとならび「20世紀最大の巨匠」と称されるイングマール・ベルイマンの生誕95周年を記念した特別上映が決定。「イングマール・ベルイマン3大傑作選」と題し、『第七の封印』『野いちご』『処女の泉』の3作が7月20日(土)より4週間限定で公開されることになった。
1918年スウェーデンに生まれたイングマール・ベルイマンは、2007年に世を去るまで、60年以上にわたるキャリアの中、『ファニーとアレクサンデル』『サラバンド』など、約50本以上の傑作を発表。
北欧の光と影を生かしたシャープな映像感覚と、人間の本質に迫る演出は、世界の映画人たちに大きな衝撃を与えており、スティーブン・スピルバーグは「僕はベルイマンの時代をくぐり抜けてきた。彼が作った作品は全て観ている。素晴らしいものばかりだ!」。マーティン・スコセッシは「もし君が50~60年代に、映画を撮りたいと志す青年だったら、ベルイマンに影響を受けない訳にはいかないよ!彼は世界中の、多くの映画作家にとって、強大な影響力をもつ存在だった」。18歳で『処女の泉』と出会ったというアン・リーは、「『処女の泉』でいままで味わったことのない衝撃を受けた私は、映画の道に進むことを決めたんだ」。
そして1960年、スタンリー・キューブリックはベルイマンに宛てたファンレターで、「あなたの映画は常に、私の心を揺さぶった。作品の世界観を作り上げる巧みさ、鋭い演出、安易な結末の回避、人間の本質に迫る完璧な人物描写において、あなたは誰よりも卓越している」と記しているほか、ウディ・アレン、フランソワ・トリュフォーやジャン=リュック・ゴダール等ヌーヴェルヴァーグの作家まで、そうそうたる映画人たちが、ベルイマンから影響を受けたことを明かしている。
今回、デジタルリマスター版でスクリーンに復活するのは、ベルイマンが50年代に発表した“世界遺産的傑作群”と呼べる3作品。ウディ・アレンが「最も好きで、最も影響を受けた映画」と語る『第七の封印』、アンドレイ・タルコフスキーがオールタイム・ベストの1本に挙げる『野いちご』、そして黒澤明監督の『羅生門』に強い影響を受けて誕生し、アカデミー賞、ゴールデングローブ賞を受賞した『処女の泉』。これらの作品は現在DVDが入手困難なこともあり、今回の上映は映画ファンにとって大変貴重な機会となる。
[イングマール・ベルイマン3大傑作選]
7月20日(土)よりユーロスペースにて 4週間限定連日3作品ロードショー
特別鑑賞券1,200円 3回券3,000円(3回券はポスカセットつき!)
(引用:シネマトリビューン/2013年6月11日)
キューブリックが自身のベストテン映画の第2位に挙げているイングマール・ベルイマンの『野いちご』のDVDが入手困難になっているんですね。知りませんでした。確かに上記のアマゾンではとんでもない値段がついています。
数年前でしたかNHKのBSでオンエアされていましたが、それはNHKさんの英断だった訳ですね。録画しておいてよかった・・・。でもこの特別上映には惹かれますね。公式サイトはこちら。