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 前作『マラヴィータ』から180度方向転換した新しい担当作品『ROOM237』が2014年1月25日(土)より全国順次公開されます。

 20世紀最高の巨匠スタンリー・キューブリックの『シャイニング』を徹底分析するドキュメンタリー映画。とてもとてもレアな作品です。ある1本の“映画”を題材にしたドキュメンタリー自体、かなり珍しいのではないでしょうか。これも謎多き傑作『シャイニング』だから成立するのですが。

 この『ROOM237』を宣伝するにあたり、実はとても大きな条件があります。本作の劇中では当然のごとく『シャイニング』の映像がたくさん使われており、コマ送りや画面分割など好き勝手に検証しています。また、キューブリックの長編デビュー作『恐怖と欲望』から遺作『アイズ ワイド シャット』までの全作品の映像を引用しています。劇中に登場するこれら映画の映像およびスチールをポスターや予告編などの宣材に使用できないという、宣伝マン泣かせのしばりがあるのです。

 ただ、この条件を逆手に取り、“見せない”“伝えない”ことが、本作の宣伝コンセプトとも言えます。ある5人のキューブリック研究家(『シャイニング』マニア)が大胆かつ奇抜に繰り広げる、『シャイニング』論。あらゆる映画ファンの知的好奇心を刺激する作品です。

 伝説の恐怖映画『シャイニング』に残された、想像もつかない壮大な“ミステリー”とは――?ぜひ劇場で<237号室>の扉を開いてみてください。

<『シャイニング』を読み解くキーワード>
1.オーバールック・ホテル
2.カルメット
3.先住民
4.タイプライター
5.ホロコースト
6.存在するはずのない窓
7.双子の姉妹
8.ダニーの三輪車
9.アポロ計画
10.スティーヴン・キング
11.ルームナンバー237

(引用:cinemacafe.net/2013年11月29日



 もちろんワーナーやキューブリックサイドが宣材にキューブリック作品のビジュアルの使用許可など出すはずがありませんね。上記の記事では「好き勝手に検証」としていますが要するに「デタラメのオンパレード」です。『シャイニング』のドキュメンタリーとなっていますが、『メイキング・ザ・シャイニング』のようなものを想像していはいけません。正確には「『シャイニング』に関する根拠の無い妄想とこじつけを並べる過程のドキュメンタリー」ですので、その点は間違えないように。

 情報によれば現在も存命である当時のスタッフのインタビューや取材、映画で使用された小道具や衣装の調査等、一切していないそうです。あったとしても『メイキング…』の映像を恣意的に引用する程度でしょう。当時スタッフのインタビューや」証言なら関連書籍やネットでいくらでも読めます。まあ、こんなゴミ映画と比べるべくもありませんね。

 とにかく、こういった映画は興行的に失敗し、二度と製作されて欲しくはないです。マニアがお遊びでネットやる分にはまあ構いませんが、それを映画にして公開し、お金をふんだくるという行為はキューブリックの知名度を利用した詐欺と言っても構いません。その内DVDかBDになるんでしょうが、そのたびにここでしつこく批判したいと思います。最近キューブリックのファンになった方やライトなファンが誤解や勘違いをしてしまわないように。

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