【オマージュ】『シャイニング』にインスパイアされた、もしくはオマージュしたMVのまとめ
Official髭男dism/ミックスナッツ(2022年)
(Muse - You Make Me Feel Like It's Halloween)
イギリスの国民的バンドMUSE(ミューズ)の新曲『YOU MAKE ME FEEL LIKE IT'S HALLOWEEN』のMVがとっても『シャイニング』で、なおかつその他のホラー映画要素も満載。ミューズは過去にも『博士の異常な愛情』『2001年宇宙の旅』『フルメタル・ジャケット』をMVで引用していますが、ついに『シャイニング』にも手を出しましたか。こうなったらキューブリック作品コンプリートを目指して欲しいですね。
チャンミン/Maniac(2022年)
(MAX CHANGMIN - Maniac)
「東方神起」のチャンミンによるニューソロアルバムの収録曲『Maniac』。カーペット柄やタイプライターなど、おなじみの『シャイニング』アイテムが登場しています。MVを観る限り、タイトルの「マニアック」からのインスパイアで『シャイニング』などのホラー映画が選ばれたようです。
デュア・リパ/ブレイク・マイ・ハート(2020年)
(Dua Lipa - Break My Heart)
イギリス出身のポップスター、デュア・リパ(Dua Lipa)の新曲『ブレイク・マイ・ハート(Break My Heart )』のMVに「シャイニングカーペット」が登場しています。このデュア・リパ、日本じゃまだ無名ですが世界的には超有名なポップスターで、それはこちらの本家動画の再生回数からも伺えます。音楽的にはレディ・ガガからの流れの正統派デジタル・ダンス・ポップといった感じですが(リフはインエクセスの『Need You Tonight』かな?)、ワーナーもわざわざ日本語字幕版のMVを作るほどプッシュしています。
ケシャ『マイ・オウン・ダンス』(2020年)
(Kesha - My Own Dance)
adieu/よるのあと(2019年)
Rei/Connection(2019年)
このReiというアーティト、今時珍しくブルージーなリフを弾くギタリストでちょっと驚いたのですが、調べて見ると元々はクラシックギター出身だそうです。なのになぜこんなにブルージーなのかというと、帰国子女なんですね。海外のロックに日常的に触れていればブルース志向になるのは納得です。
レッド・ヴェルヴェット/'RBB(2018年)
(Red Velvet - 'RBB (Really Bad Boy))
レッド・ヴェルヴェットはいわゆるK-Popの女性アイドルダンスグループ。この『RBB(Really Bad Boy)』は2018年に発表になった曲で、MVのコンセプトは狼男を中心としたホラーテイスト。そのつながりで『シャイニング』の双子の少女が登場したようです。韓国でのデビューは2014年ですが、日本でのデビューは2018年ですので、これから人気が出るかも知れませんんね。
アークティック・モンキーズ/フォア・アウト・オブ・ファイブ(2018年)
(Arctic Monkeys - Four Out Of Five)
2018年にリリースされたアークティック・モンキーズのアルバム『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』のリード・トラック。監督はアーロン・ブラウン&ベン・チャペル。ホテルの部屋や廊下、鍵などあちこちに『シャイニング』要素がみられますが、MV全体がキューブリック作品のオマージュになっています。ロケ地は『バリー・リンドン』でリンドン家の邸宅の外観として使用されたカースル・ハワード。
エイソップ・ロック/ザ・インポッシブル・キッド(フルアルバム)(2016年)
(Aesop Rock - The Impossible Kid(Full AIbum))
スティグ・オブ・ザ・ダンプ/キューブリック [ft. ジェスト](2015年)
(Stig Of The Dump - Kubrick [ft. Jehst])
イギリスのヒップホップ・アーティスト、スティグ・オブ・ザ・ダンプの『キューブリック』というそのまんまのタイトルの曲が、やっぱりそのまんま「キューブリックネタ満載」のMVでした。途中でチラっと映る「Here's Johnny!」とハートマン軍曹は多分ジェストでしょうね。
ジャック・ホワイト/ウッド・ユー・ファイト・フォー・マイ・ラブ?(2014年)
(Jack White - Would You Fight For My Love?)
元ザ・ホワイト・ストライプスのギター兼ボーカリスト、ジャック・ホワイトが2014年に発表したセカンドソロアルバム『ラザレット』から『ウッド・ユー・ファイト・フォー・マイ・ラブ?』のMV。ジャックとロイドのバーシーンにインスパイアされたものになっています。つまり「ジャックがジャックを演じてます」ってことですね。
RADWIMPS/五月の蝿(2013年)
2016年に大ヒットした『君の名は。』のエンディングテーマ『前前前世』で大ブレイクしたRADWIMPSが2013年に発表した『五月の蝿』のMV。血のエレベーターがそのまま登場し、なるほど『シャイニング』ですね。ところで「五月の蝿」とは「五月蝿い!(うるさい!)」ということだと思うんですが・・・。どうでしょうか?
バスティル/ポンペイ(2013年)
(Bastille - Pompeii)
バスティルというアーティストが2013年に発表した『ポンペイ』という曲。ちょっとだけですが『シャイニング』の双子の少女を思わせるシーンが登場します。「ポンペイ」とはヴェスヴィオ火山の噴火によって滅んだ街の名前ですが、その災害を思わせる歌詞と現代を覆う漠然とした「不安感」が程よくミックスされています。双子の登場シーンはちょうどその「不安」「不気味さ」を感じさせる歌詞の部分なので、それを表現するために双子を登場させたのかも知れません。
イマジン・ドラゴンズ/トップ・オブ・ザ・ワールド(2013年)
(Imagine Dragons - On Top Of The World)
サマソニに来日経験もあるイマジン・ドラゴンズ、ワールドミュージック系オルタナという感じでしょうか。2013年に発表したシングル曲『On Top of the World』のMVです。『シャイニング』の他に『2001年宇宙の旅』やビートルズネタも。
スター&ダガー/イン・マイ・ブラッド(2013年)
(IN MY BLOOD - Star & Dagger)
アメリカ・オースティン出身のガールズ・ブルースロックバンド、スター&ダガーの『IN MY BLOOD』。wikiにはブルース・ロックと紹介されているんですが・・・ブルースでしょうか?メンバーは女性3人(ボーカル、ギター、ベース)にサポートとして男性2人(ギター、ドラム)という構成。2010年にニューオーリンズで結成されたそうですが、正直言ってアマチュアレベルだなーという感想です。この曲は一応はブルースっぽいですけど、パワーもテクもグルーブも何もかもが足らない(笑。リリースはスタジオアルバム一枚だけだし、もう活動していない様ですからどうでもいいんですが、せっかくちょっと予算をかけてMV作ったのにもったいなかったですね。
サーティー・セカンズ・トゥー・マーズ/ザ・キル(2005年)
(Thirty Seconds To Mars - The Kill (Bury Me))
俳優でもあるジャレッド・レトが兄弟らと結成したバンド。2005年に発表されたセカンドアルバム『ア・ビューティフル・ライ』 からの曲。数あるオマージュPVの中で管理人はこれが一番好きです。監督はそのジャレッド・レト。
メイビー・トゥモロー/ステレロフォニックス(2003年)
(Stereophonics - Maybe Tomorrow)
イギリス・・・ではなく正確にはウェールズ出身のロックバンド、ステレオフォニックスの2003年に発表された4枚目のアルバム『ユー・ガッタ・ゴー・ゼア・トゥ・カム・バック』からのシングル曲。映画『ホワイト・ライズ』の使用曲でもあります。ホテル、廊下、タイプライター、唐突に現れる少女、ロックグラス、ケリー・ジョーンズのルックスなど、全編に『シャイニング』の要素が散りばめられています。歌詞を読むと創作するにあたっての「産みの苦しみ」を歌っているようで、それが『シャイニング』におけるジャックの苦悩と合致したんでしょう。
ゴリラズ/ロック・ザ・ハウス(2001年)
(Gorillaz - Rock The House)
いきなり双子の少年(?)の登場からローアングルでのゴーカートの追跡シーンはそのまんまですね。この曲『ロック・ザ・ハウス』は2001年に発表された、彼らのファーストアルバム『ゴリラズ』からのシングルカット曲ですが、このゴリラズとは実はブラーのフロントマン、デーモン・アルバーンのソロ覆面プロジェクト。ビジュアルにアニメキャラを使い、キャラにはそれぞれ架空の設定を施し、メディアのみに存在するいわゆる「バーチャル覆面バンド」として活動していましたが、のちにこのアニメキャラをステージに投影してライブを行います。日本が誇るバーチャルアイドル、初音ミク(さん)が同様の手法を使ってライブステージを行った際には、このゴリラズとよく比較されていました。
アメリカ・アイオワ州出身のヘビメタ・ミクスチャーバンド、スリップノットが2000年に発表したセカンドシングル。メンバーに死者がでるなど、やたらトラブルの多いバンドですが、現在も元気で活動しているようです。
マッシヴ・アタック/カマコマ(1994年)
イギリス・ブリストル出身のユニットが1994年に発表したセカンドアルバム『プロテクション』収録曲のPV。監督はジョナサン・グレイザー。
イギリスのロックバンド、スウェードが1993年に発表したデビューアルバム『スウェード』からのシングル曲『アニマル・ナイトレイト』のMVに、シャイニング・カーペットが登場しています。スウェードはそのビジュアルや歌詞から「耽美」とか「官能」とか「背徳」などの形容詞で呼ばれ、同時期の日本のバンドにも多大な影響を与えていましたが、今ではブリットポップのさきがけとして評価されているそうです。
以上ですが、世界中ではもっとあると思います。もし何か他に情報がありましたら当ブログまでおしらせください。
情報提供:鬼太郎さま、Anonymousさま
追記・修正:2025年2月7日