【ロケーション】『アイズ ワイド シャット』でビルに色目をつかうクラークが務めるホテルの外観モデルになった『ワシントン・スクエア・ホテル』


 ワシントン・スクエア・ホテルで映画の歴史にチェックイン

〈前略〉

 おそらく、ワシントン・スクエア・ホテルと関係のある最新の興味深い映画の1つは『アイズ ワイド シャット』(1999)です。映画界の伝説的人物スタンリー・キューブリック(『2001年宇宙の旅』(1968年)『時計じかけのオレンジ』(1971年)『フルメタル・ジャケット』(1987年))が製作と共同脚本を担当したこの映画は、実際でもセクシーな俳優カップル、トム・クルーズとニコール・キッドマンが主演しましたが、2年後に離婚することが広く報じられました。エロティック・ミステリーや心理的なドラマとして説明されているこの映画には、架空の「ホテル・ジェイソン」が登場します。Wikipediaによると、ホテルの外観やその他のグリニッチ・ビレッジの風景は、キューブリックの完璧主義者の基準により英国のロンドンのパインウッド・スタジオでリアルに再現されました。ワシントン・スクエア・ホテルにインスパイアされたキューブリックは、実際にマンハッタンにクルーを派遣して道の幅を測り、自動販売機の場所をメモして正確にシーンを再現しました。悲しいことに、キューブリックはワーナー・ブラザースに最後のカットを提出してからわずか6日後に亡くなり、これが彼の最後の映画になりました。

〈以下略〉

(引用元:ワシントン・スクエア・ホテル公式ホームページ




 『アイズ ワイド シャット』でビルに色目をつかうクラーク(アラン・カミング)が勤めているホテルは劇中では「HOTEL JASON」となっていますが、実は「ワシントン・スクエア・ホテル」を外観モチーフとして建てたセットです。キューブリックは実在するものをコピーしてセットを組むことが多いのですが、それは「まるっきりの空想で作ったものは説得力がない」という信念に基づくからです。キューブリックは乱雑に本が積まれたベッドサイトテーブルの資料写真を見て、「どんな美術スタッフでもこんな風には作れない」と語っています。

 そのモチーフになったワシントン・スクエア・ホテルですが、キューブリックが若い頃、チェスで日銭を稼いでいたワシントン・スクエアの角にあります。ひょっとしたらキューブリックはこのホテルの存在をすでに知っていて、第二班に資料写真を撮らせに向かわせたのかもしれませんね。そしてそれは、その事実を誇らしげにサイトに掲げるホテルにとっても喜ばしいことだったのだと思います。

 PVによると作家のヘミングウェイやジョーン・バエズ、ボブ・ディラン、チャック・ベリー、ママス&パパス、ローリング・ストーンズなど多くのミュージシャンも宿泊したそうです。キューブリックファン、ロックファンにとってチェルシーホテルと同じく、ニューヨークを訪れた際には是非立ち寄りたいスポットですね。

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『アイズ ワイド シャット』でのシーン。ロンドンのパインウッド・スタジオに建てられたセット

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