【関連記事】『ゴジラ-1.0』日本映画初の視覚効果賞!山崎貴監督がキューブリックに次ぐ快挙

 第96回アカデミー賞授賞式が11日(現地時間10日)に米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が日本映画として初めて視覚効果賞を受賞した。

 視覚効果賞は、その年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉となり、過去には『ロード・オブ・ザ・リング』『タイタニック』などが受賞。日本映画が同部門で受賞した実績はなく、まさに歴史的な快挙。また、アカデミー賞の歴史において、監督として視覚効果賞を受賞したのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリックのみだといい、山崎監督は55年ぶり史上2人目の受賞監督となった。

〈以下略〉

(引用:シネマトゥデイ/2024年3月11日



 山崎貴監督以下「白組」のスタッフの皆様、おめでとうございます!!『ゴジラ-1.0』の視覚効果賞受賞が日本映画の歴史的快挙である事は間違いないです。ただ55年前のキューブリックの『2001年宇宙の旅』は視覚効果賞〈しか〉獲れなかったと言うべきで、快挙どころか屈辱のアカデミー賞でした。他に監督賞、脚本賞、美術賞にノミネート、作品賞はノミネートすらなし。同列に語るべきでない事に注意が必要です。脚本賞受賞予定者として会場に出席していたアーサー・C・クラークが非常に悔しがっていたエピソードはファンならよく知る話ですね。

 ちなみにですが管理人の個人的な『ゴジラ-1.0』の感想を言えば「楽しめた!けど脚本のツメの甘い部分(整合性)は気になった。『シン・ゴジラ』よりは好きかな」というものです。まだ劇場公開していますので、未見の方はこの機会にぜひ。

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