【企画作品】『燃える秘密』(原題:Burning Secret)
1956年に『現金に…』を知ったMGM制作部長ドーア・シャリーが、自社が映画化権持っている小説を見せたところ、ハリスとキューブリックはシュテファン・シュヴァイツの『燃える秘密』を選び、7万5千ドルの予算と40週間の期間で脚本化する契約を結ぶ。しかし、当のシャリーがMGMを解雇されたため、企画自体が消滅した。
ストーリーは、ヨーロッパのリゾート地で旅行中の幼い子を持つ妻が、男に誘惑されるというもの。この小説自体は、1988年になって、アンドリュー・バーキン監督により『ウィーンに燃えて』の邦題で映画化された。