【BD/4K UHD】ワーナーより『バリー・リンドン』4K UHD+BDセット2025年12月24日発売決定!!
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| バリー リンドン 4K UHD + ブルーレイ セット [Blu-ray](Amazon) |
【DISC1】
本編: 約185分
ディスク仕様: 4K ULTRA HD(片面3層)
本編: 2160p Ultra High Definition
本編サイズ: ヨーロピアンビスタサイズ/16×9LB
音声: 1. DTSHDMA 5.1ch:英語 2. DTSHDMA 2.0ch:英語
字幕: 1. 日本語 2. 英語(SDH)
字幕翻訳: 高瀬鎮夫
【DISC2】
本編: 約185分
ディスク仕様: ブルーレイ(2D)(片面2層)
本編サイズ: スクイーズビスタサイズ/16×9FF
音声: 1. ドルビーデジタル 5.1chEX:英語
字幕: 1. 日本語 2. 英語(SDH)
字幕翻訳: 高瀬鎮夫
(引用:ワーナーブラザース公式サイト)
正直「やっとか・・・」との思いはぬぐえません。ワーナーはBD版発売時にキューブリックの意図通りのヨーロッパビスタサイズの1.66(1.78表示で左右にレターボックス)という仕様にせず、16:9のフル表示で発売して世界中のファンから不評を買っていました。おまけにオープニングロゴをメタル仕様にする改悪までしでかす始末。それを改善したのが後発のクライテリオン版でしたが、残念ながら日本語字幕は未収録。それもあって買い控えをした方にとって、このワーナー版のリリースは心待ちにしていたものなのです。
今回、その問題アリアリのBDとセットで4K UHD版が発売されるわけですが(最悪のBD版との比較をしやすくしてくれたワーナーさんに感謝!とでも言っておきましょう)、残念ながら音声はキューブリックが意図したモノラルは未収録です。モノラル音声版はDVDの初版を入手するしかなさそうです(詳細はこちら)。クライテリオン版の5.1chはアシスタントだったレオン・ヴィタリの監修でしたが、ワーナー版はその表記がないので不明です。加えてクライテリオン版にはあった関係者インタビューなどの特典映像ディスクは未収録になります。まあでもこれは発売元が違うので仕方ないですね。
クライテリオン版の見本動画はこちらにありますが、おそらくこれと同等な品質でのリリースになると思われます(そうですよね?ワーナーさん!)。トリミングの違いは以下の通り。BD版騒動の顛末もまとめておきましたので、今となっては過去の話となりましたが参考までにどうぞ。
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| BD版(上)と4K UHD版(クライテリオン版:下)とのトリミングの違い |
- 2012年、『バリー・リンドン』BD版が発売。アスペクト比がオリジナルの1.66ではなく1.78でのリリースだったことに世界中のファンが不満を表明
- プロデューサーだったヤン・ハーランとアシスタントだったレオン・ヴィタリが「大きな違いはない」とワーナーの判断を擁護
- 公開当時、キューブリックが映写技師に送った「原則1.66で上映せよ」とのメモが見つかる
- ファンからワーナー、特にレオンに批判が集中(レオンはこのため心身ともに疲弊)
- 別記事からオリジナルネガを紛失(行方不明?)、ワーナーの元にはアンサー(ゼロ号)プリントしかないことが判明。そのために1.66収録ができなかったのでは?という疑義が生まれる
- 2017年10月、何事もなかったかのようにクライテリオンから1.66収録BDがリリース
- 2025年7月、クライテリオンから1.66収録4K UHDがリリース
- 2025年12月、ワーナー版4K UHDのリリース(予定)

