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【関連記事】映画『時計じかけのオレンジ』劇中のレコード店に展示されたアルバムは何? レポート記事が話題に

 スタンリー・キューブリック監督作品『時計じかけのオレンジ』の劇中に登場するレコード店。店内に展示され、映像に映ったアルバムはどの作品なのか? そのレポート記事を英国のデザイナーJohn Coulthartが自身のサイトで発表し話題に 詳細は以下のURLのページでご覧になれます。 http://www.johncoulthart.com/feuilleton/2006/04/13/alex-in-the-chelsea-drug-store/ (引用: amass/2012年8月29日 )  『時計じかけのオレンジ』のロケで使用された「チェルシー・ドラッグストア」は現在マクドナルドになっています。実際のレコード店でロケされたのですから、そこに映っているレコードは当時発売されていたレコードである、という以上の意味は無いと思います。ただ、あからさまに作為的な点があって、2ケ所に前作『2001年宇宙の旅』のサントラがこれ見よがしに映っています。あとピンクフロイドの『原子心母』も2ケ所にあります。フロイドの優遇ぶりが気になりますね。

【関連記事】キューブリック監督の『フルメタル・ジャケット』25周年記念として、未収録写真や撮影日誌を搭載したiPadアプリを販売

 1987年公開のスタンリー・キューブリック監督作『フルメタル・ジャケット』の25周年記念として、主演マシュー・モディーンが映画の写真やダイアリーとともに、撮影当時のエピソードをつづったiPad用のアプリ「フルメタル・ジャケット・ダイアリー(原題) / Full Metal Jacket Diary」をリリースしたとDigital Spyなど複数媒体が報じた。  ベトナム戦争と狂気に襲われていく兵士たちを描いた本作で、モディーンは主演のジョーカーこと、海兵隊員ジェイムズ・T・デイヴィスを演じた。「『フルメタル・ジャケット』の撮影中、スタンリー・キューブリックは僕に、写真を撮って日記を付けておくようアドバイスしてくれた」と語るモディーンは、本アプリと同タイトルの著書を2005年に出版。今回のアプリは、本の内容を充実させ再び工夫を凝らして、インタラクティブなオーディオビジュアル本に仕上がったそう。  本アプリでは、絶版になった本に収められていた数百枚にわたる高画像の写真や、映画には未収録となったシーンの写真、撮影の様子をつづった日記を楽しむことができる。本アプリは、iTunes Storeで購入可能。日本円で1,300円。(鯨岡孝子) (引用: シネマトゥデイ映画ニュース/2012年8月28日 )  クリスティアーヌはモディーンのカメラの腕を評価していましたね。購入したら論評してみたいと思います。

【俳優】楠原映二(Eiji Kusuhara)

 『アイズ ワイド シャット』で少女回春する二人の日本人の内の一人。つまりキューブリック作品に出演した貴重な日本人俳優。1975年にイギリスに移住した。主な出演作は『エレファント・マン』('80)など。  1947年1月2日東京生まれ。2010年4月23日、がんにより死去。63歳だった。

【俳優】伊川東吾(Togo Igawa)

 『アイズ ワイド シャット』で少女回春する日本人の一人を演じた。1983年イギリス移住、1986年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの劇団員となり、その後、舞台・映画・テレビ・ラジオに多数出演している。主な出演作は『限りなく透明に近いブルー』(1979)、『ラスト サムライ』(2003)、『SAYURI 』(2005)、『スピード・レーサー』(2008)など。  1946年9月26日東京都出身。

【関連記事】未製作のスタンリー・キューブリックの脚本2作が、テレビ映画とテレビミニシリーズ化?

 映画『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』などでおなじみの映画界の巨匠スタンリー・キューブリック監督が執筆した未製作のニつの脚本が、テレビ映画とテレビミニシリーズとして製作されることがDeadline.comによって明らかになった。  これらは、製作会社エンターテインメント・ワンと、テレビ映画「キラー・ネット/殺人ゲームへようこそ」のスティーヴ・ラニングとフィリップ・ホブスの製作会社フィルコ・フィルムズによって企画されている。  キューブリック監督が執筆したが製作されなかった「ダウンスロープ(原題) / Downslope」と「ゴッド・フィアリング・マン(原題) / God Fearing Man」のニつの脚本が基になっているという。  「ダウンスロープ(原題)」は、歴史家シェルビー・フットが執筆した短編をキューブリック監督が脚色した作品で、南北戦争に従軍したジョン・S・モスビー大佐を描いている。このたび、同作をテレビ映画として製作するようだ。  一方、テレビミニシリーズ化されるという「ゴッド・フィアリング・マン(原題)」は、司祭であったハーバート・エマーソン・ウィルソンが、20世紀初期を代表する銀行強盗になった実話をもとにした作品で、テレビミニシリーズ化にあたり、スティーヴン・R・クラークがキューブリック監督の脚本を脚色することになっている。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki) (引用: シネマトゥデイ映画ニュース/2012年8月30日 )  この『ダウンスロープ』というのは『現金に体を張れ』の後「2~3年の間、私は南北戦争で活躍した南軍のゲリラ部隊。モズビー・レンジャーを扱った未完成に終わった脚本を書いていた」と語っていたものですね。『ゴッド・フィアリング・マン』は『突撃』の後『私は1600万ドル盗んだ』としてキューブリックがジム・トンプソンと共同で脚本を執筆したのですが、カーク・ダグラスが気に入らずボツになったものです。どちらもできれば観てみたい、特に後者には興味があります。続報を待ちましょう。

【関連記事】巨匠たちの青の時代 スタンリー・キューブリック 俺の眼を見つけた!

NHK BSプレミアム 2012年2月12日(日)  11時00分~12時00分(放送済)  「2001年宇宙の旅」で知られる映画界の鬼才、スタンリー・キューブリック。人見知りの激しい少年が1台のカメラを手にし、“映像の魔術”を獲得した瞬間を見つめる。  番組内容巨匠たちの無名時代「青の時代」にスポットを当て、飛躍のドラマを描くシリーズ。今回は、「2001年宇宙の旅」などで知られる映画界の鬼才スタンリー・キューブリックを取り上げる。映像の魔術師の原点は、16歳のとき。街角で撮ったルーズベルト大統領の死を憂う男の写真にあった。人見知りの少年が世界と向き合い、己を表現する“武器”を手にした瞬間である。雌伏の時代に隠されたキューブリックの映像の秘密に迫る。 出演者語り:礒野佑子 出演:クリスティアーヌ・キューブリック、ジェームズ・B・ハリス、アレクサンダー・シンガー、ギャレット・ブラウンほか (引用: NHKアーカイブス )  キューブリックのカメラマン時代に焦点を当て、キューブリックの移動撮影に対するこだわりの原点を紐解いていくという試みは、なかなか興味深かったです。ただ番組の構成上仕方ないのかもしれませんが、キューブリックのカメラに対する捉え方を「隠れ蓑が武器になった」とするくだりは、ちょっと紋切り型過ぎないか、と感じました。  確かにキューブリックは社交的な性格ではなかったため、カメラは隠れ蓑だったと捉える理由は分かるのですが、カメラを手にしたばかりの中学生時代は、近所の友達とつるんで写真を撮りまくっていたし、ハイスクール時代にはすでに一端のカメラマンを気取って「俺はお前たちとは違うんだ」という気概に満ちていたといいます。キューブリックはカメラを手にする事によって過剰なまでの自意識を育んでいったのであって、あまり「他人とのコミュニケートを避けるための逃げ場所」や「その場にいるための方便」としての意識はなかったのではないでしょうか。そうでないと、他人に嫌われようがどうしようが己の主張を貫き通すという唯我独尊ぶりや、そのためには手段を選ばないという強烈なエゴの持ち主だった事の説明がつきません。  幼い頃のキューブリックは、そんな強い自我を吐き出す方法を知らなかったため、他人と上手く接する事ができずに登校拒否になっていたのではないでしょうか。そんなキューブリックに...

【スタッフ】アレキサンダー・シンガー(Alexander Singer)

 キューブリックのタフト高校時代の友人。後に監督になる。『拳闘試合の日』ではセカンド・カメラマンを、『非情の罠』ではスチール・カメラマンを、『現金に…』ではアソシエート・プロデューサーを担当した。  キューブリックとの出会いは、タフト高校の学内誌『ポートフォリオ 1944年秋号』に掲載されたシンガーのSF小説『With The Patience of a Saint(聖なる者の忍耐)』をキューブリックが読み、「小説もイラストもすごく気に入った。二人で文学や芸術について話をしたい」といきなり学校の廊下で話しかけられたのがきっかけ。  他の作品では『もえつきた夏』(1961)、『アカプルコの出来事』(1965)、『地獄のアパッチ』(1971)、『グラマー強盗団』(1976)、『SFタイム・トラベル/シカゴ大火に遭った男たち』(1976)、『サンゴ礁の美女救出作戦!!シャーク・ハンター 』(1978)など。主にTVシリーズの監督として活躍していて『逃亡者』(1963)や『ザ・モンキーズ』(1966)、『スパイ大作戦』(1966)、『西部二人組』(1971)、『女刑事ペパー』(1974)、『女刑事ギャグニー&レイシー』(1981)、『冒険野郎マクガイバー』(1985)、『スタートレック:ネクスト・ジェネレーション』(1987)、『スタートレック:ディープ・スペース・ナイン』(1993)、『スタートレック:ヴォイジャー』(1995)など。  1928年4月18日ニューヨーク出身。

【場所・地名】キャンプ・クライマックス(Camp Climax)

 『ロリータ』でロリータが母親によって送り込まれた少女だけのキャンプ場。「クライマックス」という名称は、ロリータが初めて性体験のクライマックス(初体験)を向かえた場所であるという事を暗示している。  因に原作だとキャンプは「Qキャンプ」、ロリータが初体験をしたQキャンプにある湖を「クライマックス湖」としていたが、湖の描写が省略されたので両方合わせて「キャップ・クライマックス」とされたようだ。