【登場人物】レナード・ローレンス

 『フルメタル・ジャケット』で、ハートマン軍曹に徹底的にシゴかれる新兵。またの名を「ゴマー・パイル」。ハートマン軍曹に「おまえの顔を見たら嫌になる! 現代美術の醜さだ! 」「アホ面を続ける気なら目玉えぐって頭蓋骨でファックしてやる! 」「じじいのファックの方がまだ気合いが入ってるぞ! 」「ベトナム行く前に戦争が終わっちまうぞ、あほ!」など徹底的にハートマン軍曹にイビられるが、同僚のリンチを機に頭のネジがぶっとんでしまい軍曹を射殺、そして自身も銃口を銜えて脳天をぶち抜き自殺する。

 できそこないの兵隊(銃弾)は製造過程で排除する・・・それがパリスアイランド「兵隊工場」の役目であり、その現場監督が軍曹であったというだけの話。自身を打ち抜いた銃弾が「フルメタル・ジャケット」であったのはいかにもキューブリックらしい皮肉だ。

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【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】『フルメタル・ジャケット』の幻のシーン「生首サッカー」は真実か?を検証する

【TV放映情報】NHK BSプレミアムシネマで2月26日(水)午前0:05より『フルメタル・ジャケット』オンエア決定

【上映情報】「午前十時の映画祭15」で『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』上映決定!!

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【インタビュー】『バリー・リンドン』の撮影監督だったジョン・オルコットのインタビュー[その1:ロケーション撮影、フィルター、照明、ネガフィルムについて]

【考察・検証】「フィクション」を「ドキュメント」するカメラマンの眼