【企画作品】ブルー・ムービー(Blue Movie)

 『博士の異常な愛情』で脚本を担当したテリー・サザーンが、キューブリックの家でハードコア・ポルノを上映したことをヒントに、「キューブリックとおぼしき天才監督が、ハリウッドの人気スターを出演させた一大ポルノムービーを作ろうとする」という脚本を書いた。しかし、内容を知ったキューブリックの妻、クリスティアーヌの猛反対により中止された。

 その後サザーンは1970年にこの構想を小説として出版し、1974年、ワーナー・ブラザーズ製作、マイク・ニコルズ</a>監督、ェリー・アンドリュースの主演で検討されたが実現には至らなかった。また、デヴィッド・リーンも検討したが実現しなかった。

 遺作『アイズ ワイド シャット』はポルノ映画を撮る、という目的は一部達成されたと言えるかもしれない。いかに検閲に引っかからないように性行為を映像化するかについて、この当時から検討していた筈なので、それは無駄にはならなかったようだ。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【関連記事】「十代のキューブリックがニューヨークの地下鉄であなたの祖母を密かに撮影したのでしょうか?」キューブリックのルック社時代の写真『地下鉄シリーズ』、新たに18枚のプリントが見つかる

【考察・検証】キューブリックはなぜ『2001年宇宙の旅』の美術デザインを手塚治虫に依頼したか?また、もし参加していればどうなっていたか?を検証する

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】作品タイトルを『短期除隊兵(ショート・タイマーズ)』から『完全被甲弾(フルメタル・ジャケット)』に変更したキューブリックの真意とは

【関連書籍】戸田奈津子 金子裕子著『KEEP ON DREAMING』で語った、『フルメタル・ジャケット』翻訳家降板事件の戸田氏の言い分

【ブログ記事】スタンリー・キューブリックが遺した約1万6千枚もの写真がネット上に公開中

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』の儀式・乱交シーンについてのスタッフの証言集[その1]儀式シーンのリサーチについて

【関連記事】手塚治虫『惑星ソラリス』『2001年宇宙の旅』を激賞する

【考察・検証】キューブリックの死因にまつわる噂について

【考察・検証】『2001年宇宙の旅』に登場したコンピュータ「HAL9000」の変遷と「IBM→HAL説」の真偽を検証する