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映画界の巨匠スタンリー・キューブリックの隠遁生活を送る娘、ヴィヴィアン・キューブリックが反政府アレックス・ジョーンズ集会に出席
先週、いくつかの報道機関が、反政府、陰謀論者のラジオ司会者アレックス・ジョーンズとダラス保安官代理との衝突について否定的な記事を書いた。
オースティン在住のラジオパーソナリティは金曜日、ジョン・F・ケネディ暗殺50周年を記念する市の公式行事に抗議するデモ行進を率いるためダラスにいた。ジョーンズと彼の支持者たちは「隠蔽はやめろ!」などのスローガンを唱えながら行進したが、ある時点で警官らは彼らに別の場所に移動するよう求めた。その後押し合いになり、ジョーンズと彼の支持者たちは警官らに長々と激しい非難を浴びせたが、結局誰も逮捕されなかった。
昨日、このイベントから新しいビデオ(下記参照)が公開され、そこには意外な参加者がいた。故スタンリー・キューブリック監督の娘で、どうやらジョーンズのファンだったようで、スターに夢中になっている様子のヴィヴィアン・キューブリックだ。
ビデオの中で、ジョーンズとキューブリックは、ダラスの保安官の行動に対する衝撃について話し合い、オバマ大統領の「暴政」について悲惨な予測をしながら、彼女の父親の映画に対する熱烈な賛辞を交わしている。
〈中略〉
ヴィヴィアンはサイエントロジーの指導者とともに父親の葬儀に出席したと伝えられている。彼女と家族との隔たりはその後さらに深まり、2009年に姉のアンヤが癌で亡くなったとき、子供の頃からずっと仲が良かったにもかかわらず、ヴィヴィアンは葬儀に出席しなかった。
ヴィヴィアンが社会から孤立していることは、彼女を弟子のように扱っていた有名な父親に痛感された。彼女はまだ17歳で、父のホラー映画の古典『シャイニング』の制作過程をドキュメンタリーで撮影し、24歳で『フルメタル・ジャケット』の音楽を作曲した。しかし、彼女はサイエントロジーに身を捧げていたため、『アイズ ワイド シャット』の制作を手伝うという父親の申し出を断った。
「スタンリーはヴィヴィアンに音楽の作曲を依頼したが、最後の瞬間に彼女は断った」とキューブリックの未亡人クリスティアンは2009年にガーディアン紙に語った。「2人は大喧嘩をした。彼はとても不幸だった。彼女を取り戻そうと40ページにも及ぶ手紙を書いた。カリフォルニアから帰って来るように何度も彼女に懇願した。彼が生きて何が起こったか見なくてよかった」
〈以下略〉
(引用:THE RAW STORY/2013年11月27日)
何やってんだヴィヴィアン・・・。キューブリックとその三女、ヴィヴィアンとの関係が上手く行っていなかったのはなんとなく知っていたのですが、サイエントロジストになったあげく、反政府主義者アレックス・ジョーンズの反政府集会に参加して気勢を上げている映像を目にするとは・・・。ビデオを見れば分かるように、新興宗教や特定の団体の支持者独特の風貌としゃべり方をしていて、かつてのヴィヴィアンの愛らしい面影は全く感じられません。(※動画は現在削除済み)
キューブリックは生前、関係修復の為にカリフォルニアに逃げ出していたヴィヴィアンに40ページにも渡る手紙を書き、『アイズ…』の製作に参加して欲しいとのオファーもしたそう。でもその努力も虚しくキューブリック本人の葬儀には参列したものの、2009年にガンで亡くなった姉のアンヤの葬儀には参列もせず、家族の溝は深まるばかり。現在では母親のクリスティアーヌも義姉のカタリーナも匙を投げてしまっています。
それもこれもヴィヴィアン次第。キューブリックの寵愛ぶりが裏目に出たと言えばそうかも知れませんが、それだけを原因に求めるのは違う気がします。実際姉のアンヤは問題なかった訳ですから。彼女は昔からキューブリックの家族の中では一番有名でしたから、怪しげな連中のいいカモだったのでしょう。ハリウッドという環境も災いしたのかも知れません。いずれにしても、なんとか家族と、特に母親のクリスティアーヌとの関係修復を願ってやみません。