【インスパイア】アークティック・モンキーズ『サック・イット・アンド・シー(Suck It And See)』は『時計じかけのオレンジ)』のアレックスのアパートにあった落書きが元ネタ

 イギリス出身のオルタナ系ロックバンド、アークティック・モンキーズの2011年にリリースされたアルバム『サック・イット・アンド・シー』、このアルバムタイトルとタイトル曲の元ネタは『時計じかけのオレンジ』でアレックスのアパートにあった落書き「Suck It And See」なんだそうです。

 歌詞を読むと直接関係はないようですし、MVもご覧の通り『イージー・ライダー』しているので、インスパイア、つまり「着想元」の範疇を出るものではないとは思います。ですがこのアイデア、「タイトルが失礼である」としてアルバム発売時にシールでタイトル名を隠されるというトラブルがあったそうです(詳しくはこちら)。そしてそれに反抗してドラマーのマット・ヘルダースが『サック・イット・アンド・シー』シングルのジャケ写で中指を立てるということに(笑。

 ところで、『時計…』に出てくる落書きの「Suck It And See」の意味は調べた限りでは「ヤッてみな!」という意味だと思います。もちろん性的なニュアンスを多分に含んだものになります。この曲の場合ではどうとでも取れますが、自虐的なラブソングのフリをしたドラッグソング(MVにちらっとマリファナらしきものが登場)にも聞こえますね。

壁の落書きには「Suck It And See」の文字が(A Clockwork Orange(IMDb)

TOP 10 POSTS(WEEK)

【考察・検証】『アイズ ワイド シャット』は、なぜクリスマスシーズンの物語なのか?を検証する

【関連動画】『2001年宇宙の旅』の未公開シーンとセット画像を集めた動画と、クラビウス基地で登場したハンディカメラをニコンがデザインしたという説明の信憑性について

【オマージュ】King Gnu(キング・ヌー)の新曲『一途』のMVがとっても『2001年宇宙の旅』だった件

【ブログ記事】NHK『映像の世紀~バタフライエフェクト~映像プロパガンダ戦 嘘と嘘の激突』で紹介されたプロパガンダ映画『ユダヤ人ジュース』とキューブリックとの「接点」

【インスパイア】とっても『2001年宇宙の旅』な、旧ソ連謹製SF映画『モスクワ-カシオペア(Москва – Кассиопея)』

【パロディ】映画版『バービー』の予告編がまるっきり『2001年宇宙の旅』でどう反応して良いのやら(汗

【関連記事】映画ファンが「こんな世界絶対嫌だ…」と絶望する!オススメの「ディストピア映画」10選

【関連書籍】忘れ去られた『2001年宇宙の旅』のもうひとつの原典、アーサー・C・クラーク『地球への遠征』

【オマージュ】MV全編がまるっきり『時計じかけのオレンジ』な、コットンマウス・キングス『Stomp』のMV

【パロディ】まるっきり『時計じかけのオレンジ』のアレックスのファッションをしたマーク・パンサーが登場するglobeの『genesis of next』