【関連記事】BFI(英国映画協会)がオールタイムベスト100を発表。『2001年宇宙の旅』が今回は第6位

2001: A Space Odyssey(IMDb)

1位:『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975)
2位:『めまい』(1958)
3位:『市民ケーン』(1941)
4位:『東京物語』(1953)
5位:『花様年華』(2000)
6位:『2001年宇宙の旅』(1968)
7位:『美しき仕事』(1998)
8位:『マルホランド・ドライブ』(2001)
9位:『これがロシヤだ』(1929)
10位:『雨に唄えば』(1951)

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 BFI(英国映画協会)が10年に1度発表するオールタイムベスト100で、『2001年宇宙の旅』が第6位(前回のランキングは評論家が6位、映画監督が2位で、ほかのランキングはこちら)にランクインしました。他のキューブリック作品では『バリー・リンドン』が45位、『シャイニング』が88位となっています。

 このBFIのランキング、映画監督など映画(製作)関係者、批評家のチョイスですので、一般のユーザー(視聴者)評価とはかなり乖離があります。英国映画協会主催ですし、一般層(映画ファン)に人気のいわゆるアメリカ産ハリウッド映画は選ばれない傾向があります。ですので、このランキングで「名作度」や「傑作度」を語るのは無意味だし、これらを全部観ていることが「映画通」ということでもないでしょう。「へえ、プロが選ぶとこうなるのか、なるほどね」という程度の認識で良いと思います。

 そんなランキングですが1位は・・・全く存じ上げませんでした。どうして1975年公開のこの作品が急に評価されたのか経緯は知らないのですが、何か再評価の機会があったのでしょう。突発的にこういう作品が再評価されるのがこのランキングの特徴です。とにかく映画のプロが選ぶ作品として、キューブリック作品が3作品も選ばれているという事実は、もうこれは「映画史的にある程度キューブリックの評価は固まったもの」として考えて良いのではないかと思います。またそれは、何度も繰り返し選ばれている作品群(『めまい』『市民ケーン』『東京物語』など)にも同様のことが言えるのではないでしょうか。

追記:上記は批評家による順位で、映画監督によるランキングは以下の通り。『2001年宇宙の旅』が1位に輝いたそうです。

1位:『2001年宇宙の旅』(1968)
2位:『市民ケーン』(1941)
3位:『ゴットファーザー』(1972)
4位:『東京物語』(1953)
4位:『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975)
6位:『めまい』(1958)
6位:『81/2』(1963)
8位:『鏡』(1975)
9位:『仮面/ペルソナ』(1966)
9位:『花様年華』(2000)
9位:『クローズ・アップ』(1989)

※『バリー・リンドン』が12位、『博士の異常な愛情』が46位。

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