【関連記事】もう少しだった『2001年宇宙の旅』のエイリアン
![]() |
ジャコメッティのような宇宙人のスケッチ |
『2001年宇宙の旅』もう少しだったエイリアン
1. 初期の構想
『2001年宇宙の旅』のような映画では、地球外生命体の存在の可能性を調査するという明確な目的から始まったプロジェクトなので、キューブリックが制作の早い段階で地球外生命体そのものを実際にどのように描写するかという問題に取り組むことを決めたのは当然のことです。
キューブリックとアーサー・C・クラークが初めて会ったのは1964年4月でした。その年の最後の数か月までに、監督はすでにチームを結成し、地球外生命体の可能性に関する何百もの絵を描いていました。キューブリックは、キューブリックの映画製作に携わることになった。妻のクリスティアーヌも参加し、準備段階の絵を描いていた。そして1965年後半、若く最近雇われた協力者のアンソニー・フリューインがチームに加わり、現代彫刻、ドイツ人アーティストのマックス・エルンストの絵画、そして現代アート全般を研究して、さまざまなアイデアを試しました。(フリューインによる映画への出演とキューブリックのエルンストへの愛着についての説明はこちら。30年後、キューブリックのプロジェクトがスピルバーグの『A.I.』へと発展した経緯についてイアン・ワトソンが行ったインタビューで、エルンストについて再び言及されている)。
これらの不気味な異星の風景の一部は、2007年に発売された『2001年…』のDVD版の「特典映像」で見ることができる(そして、これら3つの素晴らしいウェブサイトのスクリーンショットや動画でキャプチャされている)。こちらにその資料の例と、エルンストの有名な絵画との比較がある。
〈以下略〉
例の「ジャコメッティの彫刻のような」エイリアンを始め、ここまで色々アイデアを試していたんですね。「月を見るもの」を演じたダン・リクターに残ってもらって、水玉衣装でエイリアンを表現しようとしていたのには驚きました。『トロン』のようなイメージを想定していたんでしょうか?
このブログ、他にもエアリーズ号の機長や、宇宙ステーションのアテンダントを演じた女性のインタビューとか、クラークの失言「中華レストランに似ている」事件、キューブリックに送ったというスカイラブ(宇宙実験室)のビデオなど、『2001年…』に関するレアな情報が満載。機械翻訳でざっと読んだだけでも面白いのでオススメです。また、今後機会があれば当ブログでも採り上げたい思います。