【インスパイア】キューブリック的なカメラワークが頻出するアークティック・モンキーズのMV『Four Out Of Five』
アークティック・モンキーズ、新作より「Four Out Of Five」のMVを公開
約5年ぶりの新作『トランクイリティ・ベース・ホテル・アンド・カジノ』をリリースしたばかりのアークティック・モンキーズが、アルバムからのリード・トラック「Four Out Of Five」のMVを公開した。
監督を務めたアーロン・ブラウン&ベン・チャペルは、2013年の前作『AM』に収録された「R U Mine?」や、「Why’d You Only Call Me When You’re High?」も手がけたコンビで、撮影は英ヨークシャーにて敢行。既にファンの間では、スタンリー・キューブリックの世界観を思わせると話題になっている。
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(引用元:Rolling Stone/2018年5月14日)
キューブリックが好んで使用したカメラワークといえば「横移動・前後移動のドリーショット」「ローポジションのステディカム」「広角レンズによる手持ち撮影」「ゆっくり、もしくは素早いズームイン・ズームアウト」などですが、このMVにはそのほとんどが使われています。しかも「一点透視でシンメトリーな構図」や「一瞬のインサートカット」まで登場。車の運転シーンのチープなリア・プロジェクションは『時計…』への、鍵のアップや二人の女の子は『シャイニング』へのオマージュでしょう。さらにロケ地は『バリー・リンドン』でリンドン家の邸宅の外観として使用されたカースル・ハワード。これで馬まで登場するとなると、もう確信犯としか言いようがありませんね。