【関連記事】SCREEN読者が選ぶ『私の好きなSF映画』はコレだ!【アンケート結果発表】『2001年宇宙の旅』は何位?

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SCREEN読者が選ぶ『私の好きなSF映画』はコレだ!【アンケート結果発表】

 SCREEN9月号で募集した『あなたの好きなSF映画は?』の読者アンケート結果をここに発表!まさに王道というべき大ヒットSF作品が並びました。もし未見という人がいたら、これだけは見ておくべきラインナップです!
  1. 『スター・ウォーズ』シリーズ(1977~2019)
  2. 『E.T.』(1982)
  3. 『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ(1985 ~ 1990)
  4. 『ターミネーター』シリーズ(1984~2019)
  5. 『レディ・プレイヤー1』(2018)
  6. 『ブレードランナー』(1982)
  7. 『2001年宇宙の旅』(1968)
  8. 『インターステラー』(2015)
  9. 『エイリアン』シリーズ(1979 ~ 2017)
  10. 『スター・トレック』シリーズ(1979 ~2016)
〈以下略〉

(引用元:SCREEN ONLINE/2021年10月12日



 いわゆるエンタメ系SF映画(シリーズ)ばかりが並んだという印象ですね。評論家筋やSFマニアに評価の高い『ブレードランナー』『インターステラー』の順位が低いのは読者層を反映してのことでしょうか? そんなエンタメ系SF映画の中で『2001年宇宙の旅』が7位に入るというのは画期的だと思います。このことからも昨今の「キューブリック・リバイバル」の影響の大きさを感じさせます。クリストファー・ノーランなど若い世代の監督によるリスペクト、アパレル展開による若い世代への浸透などが原因として考えられますが、もちろん最大の要因は作品のパワーが落ちていないこと。クラークは「(当時の宇宙開発競争によって)10年くらいは時代遅れや爆笑ものにならない作品」と語っていましたが、なんのなんの実に50年以上も現役!しかもここに挙がったトップテン作品の「全てが何らかの影響を受けている」んですから、実にとんでもない作品です。

 おそらく『2001年宇宙の旅』は、これからも新しい世代のクリエーターを(視聴機会さえあれば)刺激し続けるでしょう。順位など超越したまさに「原点にして頂点」と言える作品だと思います。

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