【関連動画】キューブリックの三女、ヴィヴィアンが作ったラップ曲『フルメタル・ジャケット(私は訓練教官になりたい)』のリミックスバージョン『エスキモーのマ●コミックス』
A1:Abigail Mead & Nigel Goulding - Full Metal Jacket (I Wanna Be Your Drill Instructor) (Eskimo Pussy Mix) 7:54
Guitar – Kevin Armstrong, Phil Palmer
Performer, Synthesizer [Fairlight Series Ill] – Abigail Mead, Nigel Goulding
Remix – Bill Price
Written-By – A. Mead, N. Goulding
B1:Abigail Mead & Nigel Goulding - Full Metal Jacket (I Wanna Be Your Drill Instructor) (Eskipo Mussy Mix) 8:56
Guitar – Kevin Armstrong, Phil Palmer
Performer, Synthesizer [Fairlight Series Ill] – Abigail Mead, Nigel Goulding
Remix – Bill Price
Written-By – A. Mead, N. Goulding
B2 Abigail Mead - Sniper (Fade)
Performer, Composed By, Programmed By, Synthesizer [Fairlight Series Ill, Cmi Series I] – Abigail Mead
(引用元:Discogs.com/Abigail Mead & Nigel Goulding – Full Metal Jacket (I Wanna Be Your Drill Instructor))
『フルメタル・ジャケット』サントラの1曲目に配置されているこの曲、実は12インチシングルバージョンもあります。A面が『フルメタル・ジャケット(私は私は訓練教官になりたい)エスキモーのマ●コミックス)』、B面が『フルメタル・ジャケット(私は私は訓練教官になりたい)エスキモーのぐっちょりミックス』、『スナイパー』という構成です。
さて、この「12インチシングル(マキシシングル)」という規格、1980年代にさんざん流行ったのですが簡単に説明いたしますと、シングルヒット曲が生まれるとそのリミックス・ロングバージョンをリリースするとうことが当時盛んに行われ、主にディスコのDJがプレイ用として買い求めました。当時ディスコでは当然その時のヒット曲がかかれば盛り上がりますが、シングルヒット曲が3分だと踊る間もなくあっという間に終わってしまいます。ですので、踊れるようにリズムが強調されたリミックスのロングバージョンが制作されたのです。ただ、必ずしも「12インチシングル=ディスコ向け」というわけではなく、12インチならではの高音質を求めたい場合や、楽曲自体が長く収録時間がシングル盤に収まらないなどの事情で12インチでリリースされる、ということもありました。
この『フルメタル・ジャケット』というラップ曲、作者はアビゲイル・ミードとなっていますが、もちろん正体はキューブリックの三女、ヴィヴィアンです。『フルメタル・ジャケット』のサントラから、アビゲイル・ミード&ナイジェル・ゴールディング『フルメタル・ジャケット(私は私は訓練教官になりたい)』としてシングルカットされ、1987年のイギリスのシングルチャート2位のヒット曲なりました。そのためビル・プライスの手によってリミックスバージョンが制作された、ということになります。
ただ・・・この曲、キックやスネアのリズム感がイマイチ悪くてノレないんですよね。それはリミックスされても同じで、当時の若者はこんな歯切れの悪い曲で踊っていたんでしょうか? 正直、すべての楽器を外してハートマン軍曹と両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない連中の「声」だけで十分な気がします。キューブリックはヴィヴィアンの才能を買っていて、『アイズ ワイド シャット』でもサントラを担当させようとしたのですが、「しなくて良かったんじゃない?」とさえ思ってしまいますね。