【DVD】『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』(原題:A Life in Pictures)

  とにかく、この豪華な出演者を見て欲しい。キューブリック・ファンならそのインタビュー姿が拝めることができるだけでも貴重な人物が多いということが、すぐ理解できるだろう。その上、惜しげもなく挿入されているキューブリック秘蔵のプライベート映像(幼少の頃や、イギリス移住後の一家の映像)や貴重なスチール写真(ルック社時代の報道写真も)、そして『2001年…』や『フルメタル…』などのメイキングシーン…。さすが製作・監督が身内(キューブリックの義弟)だけあって、内容はとても充実していて素晴らしいものに仕上がっている。そして、たったワン・シークエンスだが、キューブリック初のドキュメンタリー『拳闘試合の日』や、まぼろしの処女作『恐怖と欲望』のフィルムまで収録されている。

 インタビュー・シーンが多く、長さも2時間22分もあるが、全く飽きさせない一級のドキュメンタリーに仕上がっている。「これを観ずしてキューブリックは語れない」そう断言しても良い程の良質のドキュメントだ。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【ブログ記事】1999年3月7日スタンリー・キューブリック監督の逝去に当たり、当ブログ(当時個人ホームページ)に寄せられたファンの追悼メッセージ集

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【考察・検証】『フルメタル・ジャケット』の幻のシーン「生首サッカー」は真実か?を検証する

【TV放映情報】NHK BSプレミアムシネマで2月26日(水)午前0:05より『フルメタル・ジャケット』オンエア決定

【上映情報】「午前十時の映画祭15」で『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』上映決定!!

【関連記事】スタンリー・キューブリックが好んだ映画のマスター・リスト(2019年11月22日更新)

【関連記事】『2001年宇宙の旅』1968年公開、スタンリー・キューブリック監督の叙事詩的SF。その先見性に驚く

【ブログ記事】11人の映画監督がスタンリー・キューブリックを語る

【インタビュー】『バリー・リンドン』の撮影監督だったジョン・オルコットのインタビュー[その1:ロケーション撮影、フィルター、照明、ネガフィルムについて]

【考察・検証】「フィクション」を「ドキュメント」するカメラマンの眼