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【トリビア】ラスト・シーン(Last Scene)

  ラストシーンについてのエピソードを少し…。  『スパルタカス』では、史実として確認されていないにも関わらず、スパルタカスを磔にしたのはキューブリックの主張らしい。  『突撃』では、映画を当てたいと考えていたキューブリックが、脚本をハッピー・エンドに変更したが、「最初に読んだ通りの脚本でないと出演しない」とダグラスに怒られ、元の脚本に戻した。  『ロリータ』では、ハンバートとロリータが寝てしまえば、それ以降のストーリーに、観客が注意を払わなくなってしまうのを避けるため、ラスト・シーンを頭に持ってきたという。  当初の『博士の異常な愛情』のラストは、最高作戦室を隠し撮りしているのを見つかり、取り押さえられたソ連大使がパイを投げたところ、米大統領に当たってしまい、全員参加のパイ投げ合戦が始まってしまう。それが例の核爆発のシーンにつながっていた。(パイ投げのシーンは撮影までされた)そして最後に「我々の銀河から、遠く離れた死の惑星〈地球〉の、風変わりな喜劇をお届けしました」とのテロップが流れて終わる予定だったらしい。  『2001年宇宙の旅』では小説版通り、スターチャイルドが地球の衛星軌道上にある原子力衛星(猿人の骨から、宇宙のシーンに切り替わる時に最初に登場した衛星)を「意思の力」で破壊する予定だったが、前作の『博士の…』を連想させる、との判断で取りやめになった。  『シャイニング』では、初公開の初期、ホテルを命からがら脱出したウエンディとダニーが、収容された病院でホテルの支配人に、事情を説明するシーンがあったが、これを不要と判断したキューブリックが、上映している映画館に向けて、該当のシーンを削除するようにとの支持を出した。

【登場人物】マーヴィン・アンガー(Marvin Unger)

  『現金に体を張れ』で競馬場を強盗するための資金調達役。

【俳優】ジェイ・C・フィリッペン(Jay C. Flippen)

  『現金に体を張れ』の資金調達役のマーヴィンを演じた。他の主な出演作は『夜の人々』(48)、『ウィンチェスター銃'73』(50)、『怒りの河』(51)、『太平洋航空作戦』(51)、『雷鳴の湾 』(53)、『カーニバルの女』(54)、『遠い国』(54)、『六つの橋を渡る男』(54)、『星のない男 』(55)、『ながれ者』(56)、『第7騎兵隊 』(56)、『赤い矢』(57)、『ジェット・パイロット』(57)、『ぴんぼけGメンNo.1』(57)、『死の谷の決斗』(58)、『掠奪者』(60)、『キャット・バルー』(65)、『ヘルファイター 』(68)。  1899年3月6日アメリカ・アーカンソー州生まれ、1971年2月3日死去、享年71歳。

【登場人物】サミュエル・ラント牧師(Reverend Samuel Runt)

  『バリー・リンドン』でリンドン家に使えてきた牧師。バリーの浪費のせいで、財政が苦しくなり解雇されてしまうが、家を出ていたブリンドン卿に注進し、やがてリンドン家に復帰する。

【俳優】マーレイ・メルヴィン(Murray Melvin)

  『バリー・リンドン』でラント牧師を演じた。舞台俳優。映画監督ケン・ラッセルの作品に重用されている事で有名。主な出演作は『蜜の味』 (1961)、『アルフィー 』(1966)、『肉体の悪魔 』(1971)など。  1932年イギリス・ロンドン出身。

【音楽家】ジェラルド・フリード(Gerald Fried)

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Gerald Fried(IMDb)   『拳闘試合の日』『恐怖と欲望』『非情の罠』『現金に体を張れ』『突撃』で音楽を担当した。キューブリックと同じニューヨークのブロンクス育ちで、ジュリアード音楽院のオーボエ奏者だった学生時代、共通の友人アレグサンダー・シンガーを通じて知り合った。キューブリック初期作品の重要なパートナー。  主な参加作品は『熱砂の風雲児 』(1958)、『無法は殺(ばら)せ 』(1958)、『機関銃(マシンガン)ケリー 』(1958)、『ママは二挺拳銃 』(1961)、『怪人カリガリ博士 』(1961)、『わかれ道』(1964)、『0011ナポレオン・ソロ シリーズ』(1965~67)、『スター・トレック/宇宙大作戦(TVシリーズ)』(1966~67)、『スパイ大作戦(TVシリーズ)』(1966-1969)、『燃える戦場』(1969)、『傷だらけの挽歌』(1971)、『ソイレント・グリーン』(1973)、『アニマル・ラブ』(1964)、『ルーツ(TVシリーズ)』(1976)など。  1928年2月13日アメリカ・ニューヨーク州出身。

【トリビア】バレエ(Ballet)

  『非情の罠』でのグロリアの姉、がグロリアの過去話中、延々と踊っていますが、このバレエ・ダンサーが当時のキューブリックの妻、ルース・ソヴォトカなのは有名な話。キューブリックは「嫁さんが踊っている姿をスクリーンで観たかったから」なんて言ってますが他にもっと現実的な理由があって、長編映画は60分以上いう当時の規格を満たすため、上映時間を延ばす苦肉の策だったようです。また、当時キューブリックの友人であった写真家のバート・スターンによると、「結婚するならバレリーナが良い」と推薦していたそうですが、当の本人はルースと約3年連れ添った後に離婚してます。なんだかな。

【関連記事】さよなら、ミス・マネーペニー!007シリーズの名脇役逝く

  ジェームズ・ボンド映画の“ミス・マネーペニー”役で知られる女優ロイス・マックスウェル(80)が、オーストラリア西部パース近郊の病院で9月29日死去した、と英BBCが伝えた。死因はガンだという。  彼女が演じたマネーペニー女史(本名は“ジェーン・マネーペニー”)は、英国情報部MI6のコードネーム“007”ことジェームズ・ボンドの上司、Mの美人秘書。イアン・フレミングの小説や映画化作品になくてはならないキャラクターで、シリーズ第1作「007/ドクター・ノオ(007は殺しの番号)」(62)から「007/美しき獲物たち」(85)までの全14作に出演し、ボンドとの軽妙でセクシャルな会話はシリーズの売り物の一つだった。  マックスウェルは1927年2月14日、カナダ・オンタリオ生まれ。15歳で英国に渡り、王立演技アカデミーで学んで、のちの3代目ボンド、ロジャー・ムーアと親友関係に。その後ハリウッドで映画デビューし、翌47年のシャーリー・テンプル主演の喜劇「That Hagen Girl」で米ゴールデン・グローブ新人女優賞を受賞。翌年、マリリン・モンローらと共に米ライフ誌が特集した“次代のスター8人”に選ばれた。その後、親友ムーアと7本のボンド映画で共演した。他の主な出演作に「ロリータ」(スタンリー・キューブリック監督)など。89年に女優を事実上引退していた。  ムーアはBBC TVに「彼女はとても優秀な女優で、すごいユーモアの持ち主だった。彼女こそMに“昇進”すべきだったのに、叶わなくて大いに残念だ。彼女ならどんなにステキなMを演じられただろう」とユーモアあふれる弔意のコメントを寄せている。 (引用: 映画.com ニュース/2007年10月1日 )  『ロリータ』の看護婦さんでしたね。ご冥福をお祈りいたします。

【撮影・技術】ジュピター・マシン(Jupiter Machine)

  『2001年宇宙の旅』で木星の特撮に考案、使用された装置。 ふちを白く塗った円盤を回転させ、球形をしたスクリーンを作り出し、それに木星面のイラストを撮影したフィルムを走査、投影するもの。当初は小説版と同様に土星を目的地にする予定だったが、リアルな土星の輪を映像化できず、木星に変更になったという行きさつがある。ダグラス・トランブルが制作した。

【ロケーション】アイルランド・オデッセイ(Ireland Odyssey)

  『バリー・リンドン』の撮影時、ロケが大嫌いで出不精のキューブリックがしぶしぶアイルランド~イングランドを約8ヶ月に渡って長期ロケしたことをこう呼んでいる。当時のアイルランドは政情不安があり、IRAを名乗るものから脅迫電話がかかってきたり、バスの乗っ取り事件で道路が閉鎖されたりで、大変な苦労をしている。『時計…』以来脅迫に敏感なキューブリックはすぐさまロケを中止、即刻アイルランドを出国し、帰路についた。  また、歴史的に大変貴重な絵画や建物を使っての撮影に神経質にならざるを得ず、手に発疹ができたり、やめていたタバコも再び吸い始めるなどしていたようだ。海外ロケが必要な時には第二班を組んで撮影をさせるなどし、頑なにイギリスを出ようとはしなかった。

【協力者】ロバート・H・オブライエン(Robert H. O'Brien)

  『2001年宇宙の旅』製作当時のMGMの社長。様々な外圧や雑音をはね除け、キューブリックを信じ、『2001年…』 を自由に撮らしてくれた。『2001年…』が傑作となった「影の功労者」と言えるかも。

【俳優】ニョック・リ(Ngoc Le)

  『フルメタル・ジャケット』でベトコンの狙撃兵を演じた。それ以外に出演作はないのも当然で、キューブリックは本作のためにロンドンのベトナム人居住区から大勢のエキストラを雇っていて、その中の一人だったようだ。上記の写真は映画の印象とはだいぶ異なり、美少女なのが分かります。この頃十代半ばだとすると1970年代初めの生まれのはず。今どこでどうしているんでしょうか・・・。気になります。

【撮影・技術】フロント・プロジェクション(Front Projection)

  カメラのすぐ前に 透過性の高い鏡を斜め45度に置き、 それに向けて背景の映像を真横から投射する。すると鏡によって反射された映像が役者の背後のスクリーンに映写されることになるので、背景の映像さえ差し替えれば、どんな場所でもスタジオ内での撮影が可能になるというもの。 『2001年宇宙の旅』では「人類の夜明け」のシーンで使用された。メリットは鮮明な背景映像が得られるという点、デメリットは正面から照射するので役者等に光が反射してしまう事。実際に『2001年…』ではヒョウの目が光ってしまっている。現在はデジタルによるクロマキー合成が主流なので廃れてしましった。ちなみに被写体の背後から背景を投影する方法を「リア・プロジェクション」と呼ぶ。

【登場人物】フェロル二等兵

  『突撃』で気に入らないからと見せしめの軍法会議にかけられた兵士。銃殺の時は終始泣いていた。

【作品紹介】現金(げんなま)に体を張れ

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The Killing(IMDb) 邦題/現金(げんなま)に体を張れ 原題/The Killing 公開日/1956年5月20日(83分、モノクロ) 日本公開/1957年12月10日 製作会社/ハリス=キューブリック・プロダクション 製作/ジェームズ・B・ハリス 監督/スタンリー・キューブリック 原作/ライオネル・ホワイト「逃走と死を」 脚本/スタンリー・キューブリック 撮影/ルシアン・バラード 編集/ベティ・スティンバーグ 音楽/ジェラルド・フリード 美術/ルース・ソボトゥカ 出演/スターリング・ヘイドン(ジョニー・クレイ)、コリーン・グレイ(フェイ)、ヴィンス・エドワーズ(ヴァル・キャノン)、ジェイ・C・フリッペン(マーヴィン)、マリー・ウィンザー(シェリー・ピーティー)、エライシャ・クックJr.(ジョージ・ピーティー)ほか 配給/ユナイテッド・アーティスツ ●ストーリー  競馬場、それは大量の現金が行き交う場所。マービンはメモをバーテンダーのマイクと窓口係のジョージに渡した。それには今夜の打ち合わせの場所と時間が記してあった。警官のランディーは酒場にレオを訪ねた。ランディーはレオに3000ドルの借金の返済を迫られた。ジョニーは5年間の刑務所暮らしから出所したばかりだ。傍には恋人のフェイがいる。ジョニーはフェイに計画を話さず、土曜の夜に空港で待ち合わせすることと、便の予約だけを頼み別れた。「それまで俺に近づくな」と。そこにマービンがジョニーを迎えに来た。  マイクは愛妻ルーシーの病気が気がかりだ。治療には大金が必要だった。ジョージはいつも見下した態度を取る悪妻シェリーの関心を惹こうと、つい計画をシェリーに話してしまった。シェリーには愛人がいてその計画を愛人に漏らした。ジョニーを中心にマービン、ランディ、マイク、ジョージの5人はアジトで競馬場を襲う計画を打ち合わせていた。それをシェリーが盗み聞きし、見つかったシェリーは夫ジョージが浮気していると思って様子を伺っていたと説明、だがジョニーそれを信じず「お金が欲しければおとなしくしていろ」と釘を刺した。外にはシェリーの愛人が車で待っていた。その夜、家に戻ったジョージは計画から降りるとシェリーに告げた。だがシェリーは甘言を用いてそれを撤回させた。ジョニーはモーリスに2500ドルで競馬場で暴れる役を、ニッキーには5000ド...

【関連記事】英映画誌が最も偉大な映画監督トップ100を発表!

  イギリスの映画雑誌トータル・フィルムが、“映画史上の最も偉大な映画監督トップ100”を最新号で発表した。  第1位は、英国が誇る“サスペンス・スリラーの帝王”アルフレッド・ヒッチコック。現役監督では、マーティン・スコセッシが2位、スティーブン・スピルバーグが3位、フランシス・フォード・コッポラが5位と、オスカー受賞監督が上位に並んだ。日本映画の監督としては、黒澤明が11位、宮崎駿が25位(アニメ監督としては最高位)、小津安二郎が33位だった。 トップ10は以下の通り。 1.アルフレッド・ヒッチコック 2.マーティン・スコセッシ 3.スティーブン・スピルバーグ 4.ハワード・ホークス 5.フランシス・フォード・コッポラ 6.オーソン・ウェルズ 7.イングマール・ベルイマン 8.スタンリー・キューブリック 9.ピーター・ジャクソン 10.デビッド・フィンチャー (引用: 映画.com ニュース /2007年8月23日)  古い記事ですが、資料としてアーカイブしておきます。

【俳優】アラン・カミング(Alan Cumming)

  『アイズ ワイド シャット』でナイチンゲールが宿泊していたホテルのゲイのフロント、クラーク役。私生活でもゲイだそうで、2007年にめでたくグラフィック・アーティストの男性と同性結婚した。その前には女優のヒラリー・リオンと結婚していて、本人曰くバイセクシャルだそうだ。  他の主な出演作は『プラハ』(1991)、『007 ゴールデンアイ』(1995)、『エマ』(1996)、『バディ』(1997)、『スパイス・ザ・ムービー』(1997)、『タイタス』(1999)、『フリントストーン2/ビバ・ロック・ベガス』(2000)、『追撃者』(2000)、『スパイキッズ』(2001)、『プッシーキャッツ』(2001)、『アニバーサリーの夜に』(2001)、『セックス調査団』(2002)、『スパイキッズ2 失われた夢の島』(2002)、『ディケンズのニコラス・ニックルビー』(2002)、『X-MEN2』(2003)、『スパイキッズ3-D:ゲームオーバー』(2003)、『マスク2』(2005)、『リプリー 暴かれた贋作』(2005)、『ギャラリー』(2009)、『バーレスク』(2010)、『テンペスト』(2010)など。  1965年1月27日スコットランド出身。

【登場人物】デスクのクラーク(Desk Clerk)

  『アイズ ワイド シャット』でビルに色目を使ったホテルのフロント・デスク。演じたアラン・カミングは私生活でもゲイ(本人曰くバイセクシャル)だそうで、2007年にめでたくグラフィック・アーチストの男性と結婚した。

【小説家】ピーター・ジョージ(Peter George)

  『博士の異常な愛情』の原作『赤い警報』(邦題『破滅への二時間』)の作者で元イギリス空軍の中尉。その時のペンネームはピーター・ブライアントだった。『博士…』に脚本として参加しているが、同時期に公開され盗作騒ぎまであった『未知への飛行』にもノンクレジットながら脚本に参加している。『博士…』公開直後他界した。アルコール中毒だった。  1924年3月26日イギリス・ウェールズ出身、1966年6月1日死去、享年42歳。

【俳優】エリシャ・クック・ジュニア(Elisha Cook Jr.)

  『現金に体を張れ』で競馬場の窓口係ジョージを演じた。印象的で上手い役者だなと思ったら、全盛期は映画で、後半はTVを中心に活躍し『弾丸か投票か!』('36)、『サブマリン爆撃隊』('38)、『マルタの鷹』('41)、『幻の女』('44)、『犯罪王ディリンジャー』('45)、『三つ数えろ』('46)、『ノックは無用』('52)、『シェーン』('53)、『平原の落雷 』('53)、『太鼓の響き 』('54)、『ロンリーマン』('56)、キューブリックが監督を降板させられた『片目のジャック』('60)、サスペンスの名作『ローズマリーの赤ちゃん』('68)、涙腺注意の『チャンプ』('79)、スピルバーグの『1941』('79)など、数々の名作でそのバイ・ブレイヤーぶりを発揮している。  1903年12月26日アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ生まれ、 1995月5月18日死去、享年91歳。