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【考察・検証】キューブリックが『2001年宇宙の旅』の美術監督を手塚治虫にオファーしたのは本当か?を検証する

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キューブリックから手塚治虫に届いた手紙の封筒。中身は本人によると「お袋が燃やしてしまった」そうだ  キューブリックから手塚治虫に「『2001年宇宙の旅』の美術監督を担当して欲しい」とのオファーがあり、それを断ったという有名な逸話がありますが、一部ではこれを「手塚治虫のホラ話」とする論調も見られます。今回はこの真偽を主に3つの資料から検証したいと思います。 (1)キューブリックが手塚治虫に当てた手紙の封筒の写真  上記の写真です。これによると差出人のキューブリックの住所は「239 Central Park West New York City」となっています。またニューヨークの郵便局の消印は1965年、石神井郵便局の消印は昭和40年(1965年)1月9日です。もし美術監督の話が「手塚治虫のホラ」であるならば、この封筒は偽造された事になります。 (2)自叙伝『ぼくはマンガ家』(毎日新聞社・1969年)に於ける記述  日本に帰ってしばらくしたら、S・キューブリックと署名した手紙が来た。「博士の異常な愛情」や「スパルタカス」「突撃」などで、ぼくの好きなニューヨーク派の映画監督、スタンリー・キューブリック氏だとわかって、とびあがった。 「わたしは、小さなプロダクションで映画を作っている一製作者であります」と、手紙は謙虚に始まった。「あなたの作られた『アストロ・ボーイ(※鉄腕アトムの英題名)』を見て、NBCにあなたの住所を訊いてお便りするのですが、実は、こんど、わたしは、純粋なSF映画をひとつ作ろうと思っています。それは二十一世紀の月世界を舞台にしたもので、科学的根拠に基づいた、シリアスで、真面目なドラマであります。ついては、あなたにその映画の美術デザインのことで協力を求めたいので、次のわたしのお訊ねにご返事いただければ幸いです。一、あなたは英語ができるのか?二、一年ほどの間、あなたが家族とはなれ、ロンドンのわれわれのスタッフといっしょに生活してもらえるか?以上、なるべく早くご返事を賜れば幸甚」 というていねいな文面で、これはぼく個人にとっては、またとないチャンスであった。  だが、残念なことに、すでに「鉄腕アトム」は製作を進行し、虫プロダクションを一年も留守にすることは、到底できない。 「非常によいお話で興味を持ったが、なにしろうちには、食わせなければならない人間が二百六十名...

【関連記事】『アイズ・ワイド・シャット』限定スペシャルプレミア試写会 トム・クルーズ&ニコール・キッドマン舞台挨拶レポート

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『アイズ・ワイド・シャット』限定スペシャルプレミア試写会 トム・クルーズ&ニコール・キッドマン舞台挨拶レポート 1999年7月15日(木)19:00より東京国際フォーラム(有楽町)にて 通訳:戸田奈津子氏  7月15日(木)、東京国際フォーラム(ホールA)にて『アイズ・ワイド・シャット』限定スペシャルプレミア試写会およびトム・クルーズ、ニコール・キッドマン両名の舞台挨拶が行われた。故スタンリー・キューブリックの意思により、プレス試写も公には行わないという完全秘密主義に徹したこの作品への期待は、3000分の1という確率にまで及んだ一般の応募数、当日会場に足を運んだ著名人の数、そして、TV、雑誌などのあらゆる媒体の取材の多さからも十分にうかがえた。  18時、すでに開場前から行列をなしていた観客が、一斉に会場に入場してくる。同時に、著名招待客(武田真治、江川卓、大林宣彦、島田陽子、デーブ・スペクター、花村萬月、仲間由紀恵、手塚真ほか各氏)も続々と会場に姿を見せた。  18時55分。トム・クルーズとニコール・キッドマンが入場。途端に場内は騒然となり、取材カメラマンのシャッターが一気に切られた。2人は、笑顔でカメラマンに答えていたが、突然、トム・クルーズが、ファンサービスからか、端の方で2人に歓声を送っていた観客のもとに歩み寄り、場内が一時、極地的パニック状態に陥る…という場面も。 19時、開始のベル。 司会者:「こんばんは。本日はようこそ、スタンリー・キューブリック監督作『アイズ・ワイド・シャット』限定スペシャルプレミア試写会においでくださいました。とにかく、限定スペシャルプレミア、普通の試写会とは違うんです。実は、アメリカでは13日に記者会見がありまして、14日にプレミア試写会がありました。ということは、皆様方が世界で2番目に一早くご覧になれる上映会なんです。それに、今日お出でのお客様方は、3000人の内の1人というこで応募の数も凄かったんです(場内どよめき)。ラッキーですよね~。そしてなんと、今日は、日本を代表する様々なジャンルの方々、文化人、芸能人、一杯いらしてますよね。そういう場で、一緒にこの『アイズ・ワイド・シャット』を観ていただくという幸せな時間。それからもう一つ。なんとここに、主演のニコール・キッドマンさんとトム・クルーズさん夫妻がお見えなんです。こんなにナ...

【台詞・言葉】白人の呪い・白人の責務(White Man's Burden)

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   『シャイニング』のバーシーンでジャックがロイドにバーボン・オン・ザ・ロックを作ってもらいながら呟く台詞ですが、訳では「酒は白人の呪いだ、インディアンは知らん」となっています。しかし、調べてみるとイギリスの作家で詩人のラドヤード・キップリングが1899年に詠んだ詩『White Man's Burden(白人の責務)』を指しているようです。以下はその詩と訳になります。 The White Man's Burden Take up the White man's burden -- Send forth the best ye breed -- Go bind your sons to exile To serve your captives' need; To wait in heavy harness On fluttered folk and wild -- Your new-caught, sullen peoples, Half devil and half child. Take up the White Man's burden -- In patience to abide, To veil the threat of terror And check the show of pride; By open speech and simple, An hundred times mad plain. To seek another's profit, And work another's gain. Take up the White Man's burden -- The savage wars of peace -- Fill full the mouth of Famine And bid the sickness cease; And when your goal is nearest The end for others sought, Watch Sloth and heathen Folly Bring all your hope to nought. Take up the White Man's burden -- No tawdry rule of kings,...

【ブログ記事】ソール・バスが描いた『シャイニング』のポスターのボツ案

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  キューブリックはかの有名なタイトルデザイナー、ソール・バスに『シャイニング』のポスター製作を依頼しましたが、そのボツ案をキューブリックのコメントと共に紹介します。 まるでSF映画みたいだ。ロゴが読みづらい 手と三輪車というのは見当違いだ。ロゴも小さすぎるし、インクがなくなったように見える 迷路と登場人物はやり過ぎ。迷路を出すべきだとは思わない アートワークが好きじゃない。ホテルが変だ。アートワークが広がり過ぎだ。コンパクトで十分。ロゴに点を使うのは好きじゃない。小さすぎるし読みづらい  キューブリックの悪筆をなんとか解読してみましたが、だいたいこんな事を書いているみたいです。どれももっともな指摘ばかりで納得できるのですが、ソール・バスもなぜこんなクオリティの低いアイデアばかり提出したのか謎です。キューブリックはダメ出しを繰り返し、結局300案以上をバスに提出させたそうです。  1枚目は完全に『未知との遭遇』を意識してのコメントでしょうね。2枚目はどこから手のビジュアルが出てきたのか不明です。3枚目は思いっきりネタバレしたいますから不採用は当然でしょう。4枚目の迷路が目になっているのは迷路が霊として家族を見ているのを表現しているのでしょうけど、ちょっと分かりにくいですね。5枚目は雪に閉ざされたホテルの孤立感を表現したかったのかも知れませんが、逆にキューブリックの不評を買っています。  結局採用された案は これ ですが、これもいい出来だとは思えません。映画告知の初期やサントラ盤のジャケットに使用されたくらいで、現在はジャック・ニコルソンの『Here's Johnny!』が一般化しています。ただしタイトルロゴだけはしっかりとその後も使用され続けているので、バスもデザインした甲斐があったと思っていたかもしれません。  グラフィックデザイナーとしてのソール・バスの神髄はやはり映画のタイトルデザインにあると思います。デザインとグラフィカルな動きのかっこよさですね。CGのない時代にこんなにCG的な発想ができたデザイナーは他にいません。ただキューブリックは「タイトルバックに回すお金があるなら本編に回す」と、けんもほろろなことを言っています。まあ、それでもあれだけ力強いオープニングを作るのですからさすがですけどね。

【考察・検証】キューブリック作品のポスターデザインを検証する

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 キューブリックは自作の広告も管理・監督しているので、そこになにがしかの意図が込められていると考えるが妥当だろう。ここではキューブリックが自作の製作環境を全て掌握した『ロリータ』以降の広告(ポスター)のデザイン(アートワークやキャッチコピー)について検証をしてみたい。尚、『恐怖…』『非情…』『現金…』『突撃』『スパルタカス』についてはデザインが複数あったり、どのデザインがキューブリックが監督・監修したものなのか、もしくは全くのノータッチだったのか判別できないため割愛させて頂いた。 『ロリータ』  マリリン・モンローなど有名女優を数多く被写体にし、自身もプレイボーイで鳴らしたバート・スターンが撮影した写真をメインビジュアルに据えている。本編に登場しないこのビジュアルは広報用に撮られた一連のフォトセッションからキューブリックが選んだもので、実は車のルームミラーに写るスー・リオンの鏡像。「ロリポップ」を舐める「ロリータ」というそのポーズも、幼児性とエロティシズムを同時に感じさせる。キャッチコピーは「我々は如何にしてロリータの映画化をなし得たか?」で、当時センセーショナルな話題になっていた小説『ロリータ』を念頭にした煽りコピーだ。この事からキューブリックは本編では描けなかかったエロティシズムとセンセーショナリズムを最大限に利用して集客に結びつけようとする意図がまざまざと感じられる。ここでのキューブリックは完全に興行成績第一主義を採っていると見ていいだろう。 『博士の異常な愛情』  核兵器によって人類が滅亡してしまうというあまりにも悲劇的で救いのない本編を少しでも緩和しようとする意図が、トミー・ウンゲラーという絵本作家のイラストを採用するという判断になったのではないだろうか。絵本はその子供向けで優しくコミカルな絵柄とは対照的に重い寓話を含んだものが多い。この映画はあくまでも寓話であるというキューブリックの真意を分かりやすい形でビジュアル化しているように感じる。本作はある意味「大人向けの童話(寓話)」でもあるのだ。 『2001年宇宙の旅』  ロバート・マッコールによるイラストレーションの完成度が高く、キューブリックは本作においてのポスター製作にはあまり苦労がなかったのではないだろうか。マッコールのイラストはこれ以外でも何種類かポスターに採用されていて、かなりキューブリックが気に...

【関連動画】スー・リオンが『ロリータ』でロリータ役に抜擢されるきっかけになった『ロレッタ・ヤング・ショー』の動画

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 これはレアですね。『ロリータ』のキャスティングが難航した話は ここ で記事にしましたが、スー・リオンがロリータ役を射止めたのは、この『ロレッタ・ヤング・ショー』に出演しているのをキューブリックが観たのがきっかけでした。まさにそのフィルムが存在していたとは・・・。おそらく動くスー・リオンが拝める一番古いフィルムだと思われます。  ここでのスーはローリーというちょっと小悪魔で意地悪な少女を演じています。『ロリータ』で魅せた妖しい魅力も既に発揮されていますね。この時スーは13歳なのですが、とてもそうは見えません。でも、いかにもアメリカン・ガールな太ましさの中にもクールで意味深な憂いもあり、そこがキューブリックのお眼鏡に適ったのでしょうね。

【ロケーション】スタンリー・キューブリックの墓(The grave of Stanley Kubrick)

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義長女のカタリーナ・キューブリックが撮影し、2018年4月に Redditに投稿 したキューブリックの墓石   キューブリックの墓はロンドン郊外のハートフォード・シャーにあるキューブリック邸の庭の円形の柵内( Google Map )にある。生前キューブリックはここにあった樹を気に入り、愛した犬や猫を葬っていた。本人もこの地に眠る事を生前から希望しており、行政から特別な許可を貰って埋葬したそうだ。  墓石は無神論者のキューブリックらしく楕円形の巨石のみで、宗教性は一切排除されている。そこに、 STANLEY KUBRICK Here lies our love Stanley Born in New York City on 26 July 1928 Died here at home on 7 March 1999 スタンリー・キューブリック 私たちの愛したスタンリーはここに眠る 1928年7月26日ニューヨーク市生まれ 1999年3月7日この家で逝去 と刻まれている。また2009年7月7日にガンで亡くなった実娘で次女のアンヤも同所に眠っている。

【キューブリック展】ウィーンで開催中のキューブリックがルック社に在籍していた時代の写真展『EYES WIDE OPEN』の紹介動画

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 オーストリアのアートフォーラム・ウィーンで開催中のキューブリックがルック社に在籍していた時代の写真展『EYES WIDE OPEN』ですが、展示を雰囲気が伝わる動画がアップされていたのでご紹介。  この頃のキューブリックの写真は ここ で沢山観る事ができるのですが、明らかなボツテイクも多く含まれているし、PCモニタでの鑑賞というのもなんだか緊張感がありません。こういった展覧会での展示はその場の空気感と相まってやはり素晴らしいですね。当ブログで何度も表明しているのですが、関係各位には日本での写真展の実現を是非お願いしたいです。

【スタッフ】ルイス・C・ブラウ(Louis C. Blau)

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Louis Blau(IMDb)  キューブリックの代理人兼弁護士。上記は『2001年宇宙の旅』のセットでのルイス・ブラウ(左)とキューブリック。  1915年アメリカ生まれ。2014年5月30日死去、享年99歳。

【関連記事】スタンリー・キューブリックの代理人兼弁護士、ルイス・C・ブラウ氏が99歳で死去

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キューブリックとブラウ。『2001年宇宙の旅』のセットにて Louis C. Blau, Entertainment Attorney Who Represented Stanley Kubrick, Dies at 99 Entertainment attorney Louis C. Blau, who represented directors Stanley Kubrick and Francois Truffaut, Motown founder Berry Gordy and actors including Donald O’Connor, Mitzi Gaynor, Walter Matthau, Richard Widmark and Lana Turner, has died. He was 99.  スタンリー・キューブリックやフランソワ・トリュフォー監督、モータウンの創始者ベリー・ゴーディ、俳優のドナルド・オコナー、ミッツィ・ゲイナー、ウォルター・マッソー、リチャード・ウィドマーク、ラナ・ターナーなどのエンターテインメント界の弁護士だったルイス・C・ブラウが死去した。99歳だった。 (以下リンク先へ: Variety/2014年6月2日 )  『ア・ライフ・イン・ピクチャーズ』のインタビューに登場していたルイス・C・ブラウが死去しました。99歳とはずいぶんと長命でした。故人のご冥福をお祈りいたします。

【台詞・言葉】アン=マーグレット(Ann-Margret)

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 『フルメタル・ジャケット』でロックハート大尉から友軍の深刻な被害の報告を受けた後に、ジョーカーが「それじゃアン=マーグレットは中止?」と聞き返します。この攻撃の前にロックハートからアン=マーグレットの取材をするように指示されていたのでジョーカーは皮肉を込めてそう言ったのですね。  そのアン=マーグレット。全く知らなかったので少し調べてみましたが、あのエルビス・プレスリーとも恋仲だった歌手兼女優だそうで、上記の『バイ・バイ・バーディー』やエルビス映画『ラスベガス万才』が有名だそう。もちろん実際にベトナムにも慰問に訪れていてます。そしてなんと、ザ・フーのロックミュージカル『TOMMY』のあのキチ●イママがアン・マーグレットだったとは!全然気にしていませんでした。因にこの『TOMMY』、フーのメンバーやエルトン・ジョンはもちろんですが、今ではすっかりいいおじいちゃんのエリック・クラプトンの怪しい教祖姿や、まだ髪の毛が若干多めなジャック・ニコルソンなんかも楽しめます。機会があれば是非どうぞ。  話が逸れましたが原作にはないこの台詞、キューブリックが何故アン=マーグレットに言及したかは不明ですが、コメデェンヌとしての彼女のイメージがこの深刻な状況に全くそぐわない事から、より皮肉が効いて良い、と判断したのかもしれませんね・・・まあ、キューブリックが単に彼女を気に入っていたからかも知れませんけど。

【撮影・技術】絵コンテ(Story Boad)

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キューブリック直筆の『スパルタカス』ラストシーン用の絵コンテ。キューブリックは絵はあまり得意でなかったようだ。   撮影の準備をするために描かれた連続されたスケッチ画。撮影するシチュエーションや構図、ライティング、セリフなどが書き込まれている撮影のための「下書き」。  キューブリックは基本的に出たとこ勝負の撮影を好むので、緻密に設計された絵コンテは必要としなかったようだが、『スパルタカス』では大規模な撮影が、『2001年宇宙の旅』では特撮が中心で緻密な撮影計画が必要だったので、絵コンテが残されているのだろう。まだ本格的な撮影に不慣れだったハリウッドデビュー作の『現金に体を張れ』では当時妻だったトーバに絵コンテを描かせている。また『2001年…』と同じように特撮中心の『A.I.』も絵コンテやイメージボードが大量に残されている。

【関連記事】米サイトが選ぶ「死ぬまでに見るべきホラー映画20本」 日本からは1本選出

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 米カルチャーサイトWhatCulture!が、「死ぬまでに見るべきホラー映画20本」をピックアップした。  いずれ劣らぬ傑作ぞろいだが、日本からは三池崇史監督の「AUDITION オーディション」が唯一ランクインした。ちなみに同作は、2009年に米エンターテインメント・ウィークリー誌の評論家オーウェン・グレイバーマンが、1989年以降に製作されたホラー映画のなかからベスト20を選んだ際にも第1位に選ばれている。  20本は以下の通り。 「サイコ」(1960) 「ジョーズ」(1975) 「エクソシスト」(1973) 「シャイニング」(1980) 「悪魔のいけにえ」(1974) 「ローズマリーの赤ちゃん」(1968) 「ハロウィン(1978)」 「ウィッカーマン(1997)」(製作年度は1973年) 「サスペリア」(1977) 「ゾンビ」(1978) 「吸血鬼ノスフェラトゥ」(1922) 「鳥」(1963) 「キャリー(1976)」 「赤い影」(1973) 「AUDITION オーディション」(2000) 「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999) 「怪物団 フリークス」(1932) 「28日後…」(2002) 「エルム街の悪夢」(1984) 「ポルターガイスト」(1982) (引用: 映画.com ニュース/2014年6月1日 )  『ジョーズ』や『鳥』をホラーと呼ぶには若干抵抗がありますが(動物パニックものでは?)キューブリックとの関連だと『シャイニング』は当たり前のランクインですね。この中では『エクソシスト』『ローズマリー…』『悪魔のいけにえ』の三作品をキューブリックは高く評価していたそうです。

【キューブリック展】オーストリアのアートフォーラム・ウィーンでキューブリックのルック社在籍時代の写真展が開催中

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Waffen, Zirkus, schone Frauen Shoe Shine Boy Mickey steht am Strasenrand und wartet. Nachste Szene: Mickey blickt auffliegenden Vogeln nach. Die Fotos, die Stanley Kubrick (A Clockwork Orange, Shining und 2001: Odyssee im Weltraum) in den spaten 1940ern fur das Look-Magazin machte, sind akribisch komponiert und lassen bereits seine filmische Handschrift erahnen. Kubrick sagte dazu nur: "Well, I never shoot anything I don't want." Das Kunstforum Wien zeigt in der Ausstellung Eyes Wide Open eine Auswahl seiner Fotoreportagen. (引用: ZEIT ONLINE/2014年5月27日 )  オーストリアのアートフォーラム・ウィーン(Kunstforum Wien)でキューブリックのルック時代の写真展が『EYES WIDE OPEN』と題して2014年5月8日から7月13日まで開催中です。上記はその紹介動画です。日本でも是非開催して欲しいものですね。

【ブログ記事】スタンリー・キューブリックが遺した約1万6千枚もの写真がネット上に公開中

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Rosemary Williams, Show Girl [Stanley Kubrick taking a picture of Rosemary Williams applying lipstick.]  スタンリー・キューブリック・フィルム・アーカイブとニューヨーク市立博物館が、キューブリックがルック社在籍時代に遺した約1万6千枚以上の写真を ネット上で公開 しています。写真集『スタンリー・キューブリック ドラマ&影:写真1945‐1950』や『Stanley Kubrick Photographs: Through a Different Lens』にも掲載されていない未見の写真が大量にありますので、時間をかけてじっくりご覧ください。

【関連動画】スティーブン・キングのTV版『シャイニング』の予告編

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 スティーブン・キングが製作、ミック・ギャリスが監督をしたTVドラマ版『シャイニング』の予告編です。  なかなかの緊迫感が好印象の予告編ですが、本編はもっとグダグダ感があってこんなにスピーディーじゃありません。まあ原作にくらべればこれでもサクサク話が進むんですが。観ていただければ分かるように、ダニー役のコートランド・ミードの口元の緩さは、原作の聡明で行動力のある少年のイメージを根底から覆すものです。なんでこんな子役をキャスティングしてしまったのか、不思議でしょうがありません。  ジャック役のスティーヴン・ウェバーはなかなかの熱演を見せていますが、知名度のせいでクレジット順でウェンディ役のレベッカ・デモーネイの後に追いやられているのはちょっと可哀想。でもこの人、どうしても大泉洋に見えて仕方ないのが問題です。まあ本人に非はないのですが。  特典の未公開映像には原作者のスティーブン・キングが「溶ける」シーンがあるのですが、これがまたチープな味わいでなんだかなあという感じです。というか、幽霊のバンドマスターがキング本人だったんですね。全然気づきませんでした。ミック・ギャリスとキングや他のスタッフの音声解説はキューブリック版に対するリスペクトと対抗心が伺えて興味深かったです。  現在このTV版『シャイニング』のDVDは、中古DVDショップ等で安価で入手できますので、念のため押さえておいても悪くはないでしょう。管理人も最近未開封品を激安で入手しましたが、1000円以上出す価値はないと断言しておきます。

【関連動画】スティーブン・キングのTV版『シャイニング』の犬(狼)男

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キューブリックはこうなる事を予見して犬男とタキシード紳士のホモシーンに改変した  1997年にアメリカABCテレビのミニシリーズとして放映されたスティーブン・キングのTV版『シャイニング』で映像化された原作の犬男のシーンです。キングもさすがに犬はないと思ったのか、オオカミに変更していますが、結果的にたいして違いはなかったようです。キューブリック版の該当シーンについては こちら 。

【関連記事】『ゼロ・グラビティ』監督、『シャイニング』前日譚を監督か

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『シャイニング』の舞台のオーバールック・ホテル  映画『ゼロ・グラビティ』でアカデミー賞監督賞を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督が、スタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』の前日譚(たん)を描いた映画『ザ・オーバールック・ホテル(原題) / The Overlook Hotel』の監督オファーを受けたことがEmpireや複数のメディアで明らかになった。  『ザ・オーバールック・ホテル(原題)』は、映画『ホワイトハウス・ダウン』の製作者レータ・カログリディス&ブラッドリー・J・フィッシャーと、映画『ゾディアック』の製作者ジェームズ・ヴァンダービルトがワーナー・ブラザースの下で企画している作品。脚本はテレビシリーズ「ウォーキング・デッド」のグレン・マザラが執筆し、このたびキュアロンが監督のオファーを受けたようだ。 (以下リンク先へ:シネマトゥデイ映画ニュース/ 2014年5月26日 )  舞台がオーバールック・ホテルなら、ジャックが管理人として採用される前の話になるのでキューブリック版との整合性は取りやすいでしょうね。主人公が誰になるのか興味津々ですが、グレイディ一家の惨劇が描かれるのなら面白くなりそう。あの双子の少女にまた会いたい! キュアロン監督ならオマージュも大量に仕込んできそうですし、人選としては悪くないのでは。キングの後日譚『ドクター・スリープ』も映画化の可能性がありますが、もしそうなってもキューブリック嫌いのキングがキューブリックの世界観を踏襲するとは思えませんので、前日譚であるこちらの『オーバールック・ホテル』はキューブリック寄りになるのでは、と期待しています。続報を待ちましょう。

【台詞・言葉】私たちは心が広い(We're both broad-minded)

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 『ロリータ』でジーンがハンバートにこう問いかけるのは、いわゆる「夫●交換(ス●ッピング)」を指しての事でしょう。「大学教授で作家でもあるあなたと同じように、私たちも進歩的文化人なのでこういった〝革新的な〟関係も結べますよ」という意味ですね。もしくはそういった人たちが集まっているダンス・パーティーなので、その場にいるキルティも進歩的文化人である、と示すためでしょう。ただハンバートは思想的にも性的にも「勘が悪い」ので、その真の意味になかなか気づかない・・・という図式が『ロリータ』では繰り返されます。  こういった「進歩的思想」に対する皮肉や、性的暗喩は表現を検閲機関に大幅に規制されたキューブリックのせめてもの抵抗なのですが、その意図をちゃんと理解して鑑賞するなり批評するなりして欲しいですね。その意味ではキューブリック作品の中では一番誤解され、冷遇されているのがこの『ロリータ』ではないか、そう考えます。

【プロップ】血清 Exp./Serum No. 114

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 『時計じかけのオレンジ』でアレックスにビタミン剤と偽って注射された薬品。詳しくは描写されていないが、ルドビコ療法の主目的であるオペラント条件付けのために、吐き気や倦怠感、嫌悪感を催す成分が入っているものと思われる。  この「Serum No. 114」は「CRM(シーラム) 144」と読め、『博士…』の暗号封鎖回路「 CRM114 」の引用であるとともに、「 クリティカル・リハーサル・モーメント 」の略にもなっている。