【プロップ】モノリス(Monolith)
『2001年宇宙の旅』に登場した謎の石版。 奥行・横・縦の比率が1対4対9で、最初の整数(1・2・3)のそれぞれ二乗になっている。クラークの小説版によると、地球のモノリスは「進化を促す教育装置」、月面の物は「掘り出された時に自動的に電波を発信する警報装置」、木星の物は「遥か彼方、銀河系の違う場所に運ぶ為の運搬装置」とそれぞれ説明しているが、キューブリックはそういった直線的で明解な説明的描写は避け、「地球外知的生命体を象徴させる物体」、もしくは「神の化身」といった抽象的な扱いになっている。尚、月面のモノリスは「TMA-1」、木星のモノリスは「ビック・ブラザー」と呼ばれた。
撮影に使われたモノリスは木製で、それに黒鉛を混ぜた塗料を何度も重ね塗りし、丁寧に磨きをかけたものだそうだ。