【関連記事】トムとニコールの離婚の原因は、あの映画

 トム・クルーズと二コール・キッドマンとの離婚の真相は明らかになっていないが、かねてから噂されていたスタンリー・キューブリック監督作「アイズ・ワイド・シャット」('99)に夫婦で出演したことが原因だったという見解が、再浮上した。二コールの伝記本を手がけている映画史の専門家デビッド・トムソンは、「『アイズ・ワイド・シャット』は、2人の夫婦生活を映し出す鏡となりました。演じたキャラクターと実生活の2人が、あまりに似すぎていたのです」「二コールは、人生の師を必要としていましたが、この作品に出演したことで、自立の必要性を学び、そしてトムのように強く自己中心的になれば、彼と同様にビッグになれると確信したのです。一方で、トムが求めていたのは、美しくて賢くて従順な妻です」「少なくても、同作が離婚へのプロセスになったのはまぎれもない事実です」と分析している。 (NY在住/JUNKO)

(引用:AOLエンターテイメント/2006年9月18日)



 『アイズ…』で演じたキャラクターが実際の二人に似過ぎていた?いや、それはないでしょう。キューブリックは意図的に劇中のビルとアリスが、実際のトムとニコールに見えるように仕向けたにせよ、ビルとトムとではイメージが違い過ぎます。アリスとニコールもそう。ただ、長い撮影期間が二人だけの時間を増やす事になり、いかんともしがたい価値観の相違を見つけた為に離婚に至った・・・というのなら理解できますが。

 キューブリックは、撮影期間中はスタッフや俳優との間に家族同然の強い絆を求めます。これは、集団芸術である映画を完全に個人の支配下に置く為にも必要なやり方です。でも、製作が終わればキューブリックはあっさりとその絆を捨て去ります。興味は次作の構想に移り、絆も家族・親族だけの最低限のものだけになります。このやり方の一番の被害者はマイケル・マクドウェルでしょう。マクドウェルはキューブリックに父性を感じ、製作後もその絆を維持しようとしました。でもキューブリックは全く相手にしませんでしたが。

 今回の場合、トムとニコールが映画製作中の家族同然の強い絆の中で「いかんともしがたい価値観の相違」を見つけてしまったのであったとするならば・・・まあ、原因はキューブリックであり、『アイズ…』であったと言えなくはないでしょうけど。

TOP 10 POSTS(WEEK)

【パロディ】マルコム・マクダウェルが米NBCの人気コメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ』で披露した、『時計じかけのオレンジ』のセルフパロディ

【関連記事】クリストファー・ノーランがスタンリー・キューブリックに聞いてみたい質問とは?

【パロディ】アメリカ・ワシントン州にある映画館「ドラゴンフライ・シネマ」が制作した『シャイニング』のパロディ動画

【関連記事】原田眞人氏が『フルメタル・ジャケット』のセリフ翻訳担当の経緯と、その作業内容を語ったインタビュー記事

【インスパイア】ブリトニー・スピアーズ ft. ティナーシェ/スランバー・パーティー(Britney Spears - Slumber Party ft. Tinashe)

【台詞・言葉】ハートマン先任軍曹による新兵罵倒シーン全セリフ

【ブログ記事】キューブリックとハリスが登場する、セブン・アーツが制作した『博士の異常な愛情』の広告

【台詞・言葉】『時計じかけのオレンジ』に登場したナッドサット言葉をまとめた「ナッドサット言葉辞典」

【関連記事】ペンギンブックス版『時計じかけのオレンジ』のカバーデザインを担当したデイビット・ペルハムのインタビュー

【ブログ記事】『ロリータ』のラストシーンに登場した女性の肖像画の画家、ジョージ・ロムニーのロリコン人生